精鋭１８人船出へ　独立リーグ神戸入団発表　

入団発表で抱負を語る吉田えり投手（撮影・青木信吾）

入団発表で写真に納まる神戸９クルーズのスタッフおよび選手ら＝２日午後、神戸市中央区、ホテルオークラ神戸

　来春開幕する野球の関西独立リーグ神戸球団は２日、神戸市内のホテルで新入団選手を発表した。球界初の女子高校生プロ選手、吉田えり投手のほか、米マイナーリーグ出身の浜岡巧外野手、四国・九州アイランドリーグ高知で今季、最多勝に輝いた西川徹哉投手、ＢＣリーグ富山で活躍した小園司投手ら、１８選手が正式に入団した。

　新入団選手は真新しい青色の帽子をかぶり、引き締まった表情で記者会見に臨んだ。地元の東灘高出身の小園投手は「目標は三つ。リーグ優勝とホームスタジアムを満員にすること。そして、ＮＰＢ（日本プロ野球組織）に行くことです」と力強く抱負を述べた。

　会見に同席した中田監督はＮＰＢ球団との交流試合について「お互いに刺激になると思う。阪神の２軍との練習試合を考えている」との構想を語り、注目の吉田投手については「ＮＰＢに行きたいという目標を持っている。阪神との試合でも投げさせてやりたい。抑えたら自信になる」と期待を寄せた。

　また、球団は併せてコーチ陣も発表し、元阪急外野手の村上真一氏（４５）、育英高出身で近鉄、ヤクルトに在籍した衣川幸夫氏（３４）の２人が就任した。（松本大輔）

　逆輸入で入団浜岡は「感謝」　

　昨季まで米マイナーリーグに在籍していた浜岡は「もう野球をやることはないと思っていた。チャンスを与えてくれた球団に感謝している」と感慨に浸った。

　西宮市出身。俊足の好打者で、大阪・北陽高（現関大北陽高）卒業後、アトランタ・ブレーブスとマイナー契約。外野手として３年間プレーしたが、環境になじめず、昨年１０月帰国。以降は野球から離れていたが、周囲の勧めもあり、関西独立リーグで再起を決めた。

　既にチームの合同自主トレに合流している浜岡は「これがラストチャンス。ここで結果を出し、やるからにはＮＰＢ（日本プロ野球組織）を目指したい」と夢を描いた。（松本大輔）

(12/3 09:41)