2008年 12月 02日
日本が中国に勝てない理由 - 中国崩壊論の崩壊6 |
日本人に欠けているリーダーシップ
日本人には、国益を毅然として追求する気概やリーダーシップが必要だ。幕末に日本を訪れた英国人は、日本の伝統的な工芸品の精緻さや規律ある社会文化の素晴らしさを見て、世界帝国を造った我々との差は、確固たる気概が日本人に欠けている点だけだ。と言ったという。また、1929年の大恐慌後の複雑な国際社会において、国家戦略と政治のリーダーシップを欠き、軍部の独断専行を招き亡国の道をたどったこともルーズベルトの罠のせいにするのは幼児的である。現在の石油や、車、金を借りてまで浪費するアメリカ文明の崩壊の始まりと思える世界大不況の中、必要なのは日本人の気概とリーダーシップだ。(まず、応援クリックしていただければ感謝します。)
最近の中国の外貨準備高や米国債の保有高、インフラ整備の速度、宇宙技術や軍事面での発展を目の当たりにするにつけ,ひょっとして日本は政治や軍事はおろか「経済」でももう中国に勝てないのではないかと言う危惧を抱いている。
まず,現在の中国の政治経済システムが,「経済」という観点からは非常に効率的であるということ。中国は共産主義独裁と資本主義が共存しており,それらが相互補完的に機能している。たとえば都市の再開発やダムや道路、港湾空港のインフラ建設等に際しては独裁国家の本領が発揮され,住民の立ち退きは非常に速い。立ち退き後の開発は,今度は資本主義の原理に則ってスムーズに進む。山峡ダム等の西部開発・四川大地震復興のように経済政策は非常に明快で迅速,国益最優先である。独裁政権にとって自国民に弱腰を見せることは致命傷であるから,国内政策も対外政策も常に強気で正当性を主張し続ける。国の表玄関の滑走路一本や普天間基地移転等に足掛け2世紀にも亘り手こずるひ弱な民主主義国家というか官僚主導共産国家とは大違いだ。
次に,中国には合法的な「奴隷階級」が存在すること。つまり,13億以上の人口の7割を占める農民,そして都市での低所得者層や失業者だ。彼らが無限とも思える「低賃金労働力」を提供し世界の工場たる中国の発展を支える。労働者が余りにも過剰であるため奴隷の賃金はなかなか上がらず,不平を言えばすぐに首になる。
ちょっとしたレストランのウェイトレスの月給は8000円前後である。しかし,オーナーはその何十倍,場合によっては何百倍もの収入を得て,なおかつ税金は払わない。だから企業の利益が弱者層に還元されるシステムがなかなか機能しない。これと同じ図式があらゆる産業で展開されている。全人口の2割が銀行貯金の8割を占めているという。単純化すると中国は完全な二重構造社会であり,8割以上の奴隷が2割近くの富裕層を支えている。共産主義国家である中国では,人民が人民を徹底的に搾取している。
全ての中国人民が豊かになるというのは幻想であり,政府も「勝ち組」の人民もそんなことを望んではいない。奴隷の賃金が上昇する事は即ち中国の国際競争力の減少を意味するからだ。奴隷の生活が以前より少しだけマシになり,ぎりぎりの線で不満の爆発を抑えられればそれでいいのである。全人口の1割だけ,つまり1億3000万強の人民が「搾取階級」として先進国並に豊かになるだけで中国の経済規模は日本一国を凌駕する。2割が豊かになれば米国を追い越すという事だ。それに,いくら奴隷とはいえ彼らだってささやかな消費者でもある。マーケットとしても機能する10億人の合法的「奴隷」を所有する国と経済競争をして,果たして勝てる国があるだろうか。
中国経済を語る時,一人当りのGNPや平均所得を基に「中国はまだまだ日本に追いつけない」との楽観論もあるようだが,これは間違いである。分母に13億人を入れるから勘違いをするのだ。経済発展を享受できない8割の奴隷を外し,残りの2割の富裕層だけを分母に入れて平均値を計算しなければ本当の中国は見えてこない。
そして,中国は人材開発に非常に熱心であること。例えば,同じ英語熱でも日本とは比べ物にならない。小学校では英語の授業が4年生から,また実験小学校と呼ばれるエリート校では1年生から始まる。大学入試に際しても一定水準の英語力が何級という資格の形で要求される。国営中央テレビには「国際チャンネル」があって英語ニュースや英語ドキュメンタリーが豊富である。民放でさえ英語ニュースを放送するところが多い。「スポーツチャンネル」には北京オリンピックの4年前から始まった「スポーツ英語」という番組がある。「小学生はまず母国語をしっかりしてから」などと言う瑣末な議論は余り聞かれない。英語が必要だと思ったら有無を言わせず学ばせる。
一流大学や一流高校は「重点校」と呼ばれ,エリート育成のため予算なども優先的に配分される。重点大学では留学のチャンスも非常に高い。高校では学年にひとつは選抜クラスがあり,秀才はそこで一流大学を目指す。中国の高校生は夜の9時頃まで学校で自習することが決められており,嫌でも勉強させられるシステムになっている。また,国策として海外留学は非常に盛んで,諸外国の一流のノウハウや技術を中国にもたらしている。国内にビジネスチャンスが多いので帰国する留学生が増えており,頭脳流出の心配は余りないようだ。小学校の数学の教科書を見たことがあるが内容は非常に高度で豊富であった。出来る子はエリートとなって国を引っ張れば良いし,できない子にもきちんと「奴隷」の人生が用意されている。実に明快だ。国際数学オリンピックでの4年連続優勝もだてではない。
最後に海外からの豊富な投資。これはもう中国にとっては笑いが止まらない。最新の技術,ノウハウ,そしてご丁寧に人材まで付いたタダ同然の資金が潤沢に流れ込んでくる。遅れて来た者が最後に笑う,というのは真理だろう。中には失敗する投資もあるだろうが,少なくとも資金は中国に投下されたのだから中国にとっては痛くも痒くもない。このような資金が年間10兆円規模で中国に流れ込んでいる中,所詮は金利付きの借入金でしかない日本ののODAに中国がさほど感謝もしなかったのは当然だ。無いよりはあった方がいいが,さりとて日本に頭を下げてまでおねだりする理由は何もない。止められてもいたくもかゆくもない。なんで感謝しないのかと迫るネットウヨの方がおかしいのである。
世界へのODA供与やIMF出資なんかは不要である。理由は簡単で,日本には既にその力がないからだ。年間税収の20倍近くの借金を抱え事実上破綻している国が,どうして昇り龍の中国やインドやベトナムやIMFへ金を貸す事などできよう。借金で首が回らない日本が各国へ大盤振る舞いするような事はもう止めて,今後はインドネシアなどから金利元本をしっかり回収する事に専念すべきだ。中国批判に際して必ず出てくるODA不感謝論には,中国を成敗してやろうと鬼の首でも取ったかのような心理もあるのだろうが,現在、中国向けODAはほぼ中止してしまったが,日本の窮状に鑑み中国は全く快く「ご理解」してくれたのだ。何も反発もない。
今の中国には内在する問題が多い。それらを指摘しつつ中国の崩壊を密かに期待するネットウヨも多い。そのひとつ,「共産党崩壊論」に関しては,私は与しない。なぜなら中国共産党はこの国にとっての「必要悪」だからだ。確かに共産党とは名ばかりで形骸化しており,共産主義本来の高邁な理想はどこにもない。あるのは言論統制,人権抑圧,強権主義,官僚主義と腐敗などの負の側面だけである。中国の現体制を一言で表現すれば,「共産主義の欠点だけを残した典型的な資本主義」であろう。しかも皮肉なことに,それはマルクス,レーニンが忌み嫌ったであろう最も階級間搾取の激しい資本主義なのである。
しかし,この国が分裂を回避し貪欲に経済発展を続けるために,中国共産党はそれなりに機能し,「必要悪」として今後も君臨し続けるだろう。私は,中国には民主主義も言論の自由もなじまないと考えている。56もの民族を抱え,個人主義で協調性に欠けるエゴの強い中国人に日本のようなひ弱な民主主義を与えた場合,この国は早晩分裂するのではないだろうか。本来が商売好きで拝金主義の国民性である。経済さえ順調であれば,たとえインテリ階級であれ言論の自由を強く求めるとも思えない。「勝ち組」に必要なのは現体制の維持であって,逆に奴隷たちの不平を公にするかもしれない言論の自由などではないはずだ。言論の自由など金儲けにはあまり寄与しないのだ。共産党の強権と指導力があってこそ初めて中国はひとつにまとまることが可能だ。
もちろん共産党自身にも危機感は強い。党の存在価値を人民に訴えるためのプロパガンダは凄まじく,逆に微笑ましいくらいだ。なにしろ共産党がアピールできる唯一のイベントと言えば半世紀も前の抗日戦争くらいなので,テレビではそれらを素材とした宣伝映画が飽きるほど放映される。ニュースでもCMでも「中国」「中華」「愛国」「民族」という言葉が嫌と言うほど繰り返される。それでも「大躍進政策」「文革」での大失敗,改革開放以降の貧富の較差と官僚の腐敗など,共産党に対する人民の目は冷ややかだ。そこで共産党は徹底的な愛国政策により人民からの批判をかわそうとする。悪者日本や米国を利用することで効果は倍増する。教育レベルが全般に低く直情的でプライドの高い中国人は,当局にとって愛国心を非常に鼓舞しやすい民族である。余談だが,日本は毛沢東には感謝しなければならないだろう。もし彼が大躍進政策や文革で中国を混乱させなかったら,中国経済はとっくに日本を凌駕していたかもしれない。
しかし、共産党がいくら宣伝しても人民は覚めている。小生が盧溝橋にある抗日記念館に行った時は日曜日だったのに、記念館には全く人っ子ひとり居なかったことは以前に書いたとおり(「村山談話と盧溝橋」)である。「中韓を知りすぎた男」のようなネットウヨは行ったことがないのであろう。このような反日記念館や反日教育はけしからんと毎日のようにわめいている。中国の人民も本音と建前は日本と同様違うのだ。小生などは共産党の反日教育は歓迎だ。このグローバリズムのネット社会の中で、嘘っぱちを並べた反日教育をすればするほど共産党のお粗末さが中国人民にもわかるし、日本に観光に来る中国人も年100万人を超えようとしているし、各自治体の多くは姉妹都市縁組などを通じて相互に職員を派遣しあっている現在、かえって驚くほど親日になって帰国するからだ。
官僚の腐敗についても致命的な問題にはならない。どこの国にも賄賂はつきものだ。中国の勝ち組は賄賂を巧みに使い,更なる蓄財を図る。地方では賄賂を受けた税務署が手ずから脱税指南やお目こぼしをする事など茶飯事である。ただ中国の腐敗のすごい点は,それが末端レベルまで徹底していることだ。農村の共産党幹部が農民の田畑を勝手に転売して代金を着服するなど朝飯前である。うかうかしていると役所の窓口手続きでさえ賄賂が必要だ。
また役人のみならず,教育界での腐敗も激しい。小学校では,担任教師が生徒の親に金銭をたかるのだそうだ。教師の手口としては,まず金のありそうな親の子供をダンス大会などの代表に選ぶ。そして観覧に来た親に接近してそれとなく要求する。親が応じない場合など,生徒に対して「お前の親には感謝の気持ちが足りない」と嫌味を言う教師も多いらしい。親に定期預金を積ませて銀行から手数料をもらう教師もいる。公立学校などは商人の巣窟のようなもので,とにかくわけのわからない諸経費を徴収する。しかも領収書のないものが多く学校は何かにつけピンはねをする。雑誌購読の斡旋から映画鑑賞券,果てはスケート場の入場券まで売りつけ,たくさん申し込んだ生徒は教師から褒められる。逆に貧乏人の子供は非常に肩身が狭い。一番驚いたのは公立高校の入学金だ。数割の上位合格者以外の生徒からは,その点数に応じて1万元以上の割増入学金を徴収する高校が多く,成績が低いほど入学金は跳ね上がる。成績がそこそこでも貧しい家庭の子供は進学を断念するという。1万元というのは平均的な公務員の表向きの年収に相当する。実際には賄賂などの余禄が多いので中国の役人は我々が思うよりもはるかに羽振りが良い。中国と比べたら,なにかと先生からして教育委員会への金とコネで先生になるなど生徒の親など押して知るべしの問題の多い日本の学校ですら聖人君子の宮殿だ。中国の腐敗に関して書き始めたら際限がない。
しかし,それでも中国共産党は「必要悪」として生き残るだろう。いくら党が腐敗しても,それは共産党だけではなく中国人固有の病巣なのだ。共産党は飴と鞭を使い分け,愛国心を高揚させ,奴隷層の不満を巧みにコントロールするだろう。中国の政治家は日本の政治家などよりはるかに真剣で必死だ。彼らは,13億の口やかましい人民が不満を爆発させることの恐怖を良く理解している。独裁政権が交替することは,即ちクーデターであり失脚を意味する。選挙の時しか必死にならない日本の政治家など比較にすらならない。「中国の政治家は賄賂をもらうのも命がけ」とは言いえて妙だ。
それに加えて中国共産党は人民解放軍の近代化に努めている。人民解放軍は党の軍隊である。この強大な軍隊は日本に向かっていると言う向きもあるが、実際はかつての北京の周囲を取り囲んでいた城壁と同じなのだ。中国の都市の城壁は、外敵を守るものだと思っていたら大間違いだ。住民を牢屋として囲い込んでおく装置なのである。その証拠にハインリッヒ・シュリーマンの清末旅行記を見ると、犯罪者は手かせ足かせを架けられて北京の城壁内を自由に往来できたのである。ただし、城壁を一歩出ると死刑になるのである。人民解放軍も同じである。天安門事件のように不平が高まる自国民の奴隷農民や不平都市住民を押さえ込むために近代化及び強化しているのである。
振り返って今の日本はどうだろうか。確かに中国に対するストレスは溜まるばかりだ。「戦争では負けたが経済では勝った」との自負心も揺らいでいる。かつては,図体ばかり大きい隣の貧乏人が何を言っても,「金持ち喧嘩せず」とばかりに余り相手にもしなかった。しかし今はどうだ,あれよあれよという間に貧乏人は成金となり,世界の目は中国へばかり注がれる。それでなくても口うるさい中国が10年後にはいったいどういう態度に出てくるのか。今度こそ中国に仇を取られるのではないか,という恐れ。
不法滞在者とその犯罪,食品の安全問題,知的所有権の侵害,米国が騒ぐ人権問題などは,もちろん適切に対処すべき問題だ。しかし,それらも中国にとってはしょせん些事に過ぎない。いくら我々が声高に中国を批判しようとも,誰にも中国の快進撃を止めることはできない。
問題は,日本が自分自身で何をなすべきかだ。「失われた10年」をもう一回なぞって、破綻の道を歩むのか,それとも大胆に改革を実行して来るべき復活を待つのか。戦後復興を最後に,それ以降日本人が本当の危機を乗り越えたことが果たしてあっただろうか。中国は文革の混乱から立ち直った。韓国はIMF管理の危機を荒療治で押さえ込み,今では年3,4%の経済成長をしている。ウオン安の昨今、サムスンなどの業績はうなぎのぼりだ。バブル崩壊後,トロトロして10年の反省期間を置いても、またぞろトロトロして、現在の危機の本質を理解しない政治家や官僚を見るにつけ,我々日本民族にはある種の能力が決定的に欠けているのではないかとまで思う。嫌中、嫌韓のトンデモ本を読んで、日本は悪くないと幼児的な自己主張することもいいだろう。しかしそれ以外にも火急の責務があることを忘れてはいまいか。中国や韓国からの執拗な批判にナショナリズムを疼かせながらも,村山談話否定や靖国参拝のパフォーマンスでしか話題を提供できない政治家や官僚を信頼することができない。
日本がそうであったように中国もいずれは凋落するだろう。国のスケールが大きいだけにその混乱は日本の比ではないかも知れない。中国にはもはや農業を継ごうという若者は少なく中国農業の未来は暗い。国力が衰退すれば食糧輸入もままならず混乱を極めるだろう。しかし,今の時点でやっかみ半分に遠い将来のことを夢想していても詮無きことだ。その時に日本の方がすっかり破綻している可能性のほうが高いのだから。
このままでは「中国とどうつきあうか」などと議論するどころか,「中国にどう付き合っていただくか」ともなりかねない。体制や社会構造の違いはあるにしろ,今の中国には日本が学ぶべきことが多い。若い中央や地方の指導者のスピード感あふれる政策決定や毎年フランスの全土の高速道路と同じ距離の高速道の整備や空港港湾のインフラ整備などを見るに付け、非難中傷の対象としての中国も確かに捨て難いが,それ以上に学ぶ相手としての中国を再発見することが必要ではないだろうか。
←「クリックしていただけると励みになります。お願いします。」
注記:ここで言うネットウヨとは、グローバル化し,複雑化していくポスト近代に乗り遅れ、付いて行けない人々が,そのフラストレーションを陳腐で幼稚な嫌中,嫌韓のトンデモ本などに不満解消を求め、ネット社会において夥しく繁殖し、トンデモ史観を振り回し、欧米アジアからの日本人はプレ近代で偏狭な歴史修正主義であるという反日の契機を与え、結果的に日本国の国益を害する人たちのことを言う。
◆人気ブログランキングへ参加しています◆
クリックしていただければ感謝、感激します。
日本人には、国益を毅然として追求する気概やリーダーシップが必要だ。幕末に日本を訪れた英国人は、日本の伝統的な工芸品の精緻さや規律ある社会文化の素晴らしさを見て、世界帝国を造った我々との差は、確固たる気概が日本人に欠けている点だけだ。と言ったという。また、1929年の大恐慌後の複雑な国際社会において、国家戦略と政治のリーダーシップを欠き、軍部の独断専行を招き亡国の道をたどったこともルーズベルトの罠のせいにするのは幼児的である。現在の石油や、車、金を借りてまで浪費するアメリカ文明の崩壊の始まりと思える世界大不況の中、必要なのは日本人の気概とリーダーシップだ。(まず、応援クリックしていただければ感謝します。)
最近の中国の外貨準備高や米国債の保有高、インフラ整備の速度、宇宙技術や軍事面での発展を目の当たりにするにつけ,ひょっとして日本は政治や軍事はおろか「経済」でももう中国に勝てないのではないかと言う危惧を抱いている。
まず,現在の中国の政治経済システムが,「経済」という観点からは非常に効率的であるということ。中国は共産主義独裁と資本主義が共存しており,それらが相互補完的に機能している。たとえば都市の再開発やダムや道路、港湾空港のインフラ建設等に際しては独裁国家の本領が発揮され,住民の立ち退きは非常に速い。立ち退き後の開発は,今度は資本主義の原理に則ってスムーズに進む。山峡ダム等の西部開発・四川大地震復興のように経済政策は非常に明快で迅速,国益最優先である。独裁政権にとって自国民に弱腰を見せることは致命傷であるから,国内政策も対外政策も常に強気で正当性を主張し続ける。国の表玄関の滑走路一本や普天間基地移転等に足掛け2世紀にも亘り手こずるひ弱な民主主義国家というか官僚主導共産国家とは大違いだ。
次に,中国には合法的な「奴隷階級」が存在すること。つまり,13億以上の人口の7割を占める農民,そして都市での低所得者層や失業者だ。彼らが無限とも思える「低賃金労働力」を提供し世界の工場たる中国の発展を支える。労働者が余りにも過剰であるため奴隷の賃金はなかなか上がらず,不平を言えばすぐに首になる。
ちょっとしたレストランのウェイトレスの月給は8000円前後である。しかし,オーナーはその何十倍,場合によっては何百倍もの収入を得て,なおかつ税金は払わない。だから企業の利益が弱者層に還元されるシステムがなかなか機能しない。これと同じ図式があらゆる産業で展開されている。全人口の2割が銀行貯金の8割を占めているという。単純化すると中国は完全な二重構造社会であり,8割以上の奴隷が2割近くの富裕層を支えている。共産主義国家である中国では,人民が人民を徹底的に搾取している。
全ての中国人民が豊かになるというのは幻想であり,政府も「勝ち組」の人民もそんなことを望んではいない。奴隷の賃金が上昇する事は即ち中国の国際競争力の減少を意味するからだ。奴隷の生活が以前より少しだけマシになり,ぎりぎりの線で不満の爆発を抑えられればそれでいいのである。全人口の1割だけ,つまり1億3000万強の人民が「搾取階級」として先進国並に豊かになるだけで中国の経済規模は日本一国を凌駕する。2割が豊かになれば米国を追い越すという事だ。それに,いくら奴隷とはいえ彼らだってささやかな消費者でもある。マーケットとしても機能する10億人の合法的「奴隷」を所有する国と経済競争をして,果たして勝てる国があるだろうか。
中国経済を語る時,一人当りのGNPや平均所得を基に「中国はまだまだ日本に追いつけない」との楽観論もあるようだが,これは間違いである。分母に13億人を入れるから勘違いをするのだ。経済発展を享受できない8割の奴隷を外し,残りの2割の富裕層だけを分母に入れて平均値を計算しなければ本当の中国は見えてこない。
そして,中国は人材開発に非常に熱心であること。例えば,同じ英語熱でも日本とは比べ物にならない。小学校では英語の授業が4年生から,また実験小学校と呼ばれるエリート校では1年生から始まる。大学入試に際しても一定水準の英語力が何級という資格の形で要求される。国営中央テレビには「国際チャンネル」があって英語ニュースや英語ドキュメンタリーが豊富である。民放でさえ英語ニュースを放送するところが多い。「スポーツチャンネル」には北京オリンピックの4年前から始まった「スポーツ英語」という番組がある。「小学生はまず母国語をしっかりしてから」などと言う瑣末な議論は余り聞かれない。英語が必要だと思ったら有無を言わせず学ばせる。
一流大学や一流高校は「重点校」と呼ばれ,エリート育成のため予算なども優先的に配分される。重点大学では留学のチャンスも非常に高い。高校では学年にひとつは選抜クラスがあり,秀才はそこで一流大学を目指す。中国の高校生は夜の9時頃まで学校で自習することが決められており,嫌でも勉強させられるシステムになっている。また,国策として海外留学は非常に盛んで,諸外国の一流のノウハウや技術を中国にもたらしている。国内にビジネスチャンスが多いので帰国する留学生が増えており,頭脳流出の心配は余りないようだ。小学校の数学の教科書を見たことがあるが内容は非常に高度で豊富であった。出来る子はエリートとなって国を引っ張れば良いし,できない子にもきちんと「奴隷」の人生が用意されている。実に明快だ。国際数学オリンピックでの4年連続優勝もだてではない。
最後に海外からの豊富な投資。これはもう中国にとっては笑いが止まらない。最新の技術,ノウハウ,そしてご丁寧に人材まで付いたタダ同然の資金が潤沢に流れ込んでくる。遅れて来た者が最後に笑う,というのは真理だろう。中には失敗する投資もあるだろうが,少なくとも資金は中国に投下されたのだから中国にとっては痛くも痒くもない。このような資金が年間10兆円規模で中国に流れ込んでいる中,所詮は金利付きの借入金でしかない日本ののODAに中国がさほど感謝もしなかったのは当然だ。無いよりはあった方がいいが,さりとて日本に頭を下げてまでおねだりする理由は何もない。止められてもいたくもかゆくもない。なんで感謝しないのかと迫るネットウヨの方がおかしいのである。
世界へのODA供与やIMF出資なんかは不要である。理由は簡単で,日本には既にその力がないからだ。年間税収の20倍近くの借金を抱え事実上破綻している国が,どうして昇り龍の中国やインドやベトナムやIMFへ金を貸す事などできよう。借金で首が回らない日本が各国へ大盤振る舞いするような事はもう止めて,今後はインドネシアなどから金利元本をしっかり回収する事に専念すべきだ。中国批判に際して必ず出てくるODA不感謝論には,中国を成敗してやろうと鬼の首でも取ったかのような心理もあるのだろうが,現在、中国向けODAはほぼ中止してしまったが,日本の窮状に鑑み中国は全く快く「ご理解」してくれたのだ。何も反発もない。
今の中国には内在する問題が多い。それらを指摘しつつ中国の崩壊を密かに期待するネットウヨも多い。そのひとつ,「共産党崩壊論」に関しては,私は与しない。なぜなら中国共産党はこの国にとっての「必要悪」だからだ。確かに共産党とは名ばかりで形骸化しており,共産主義本来の高邁な理想はどこにもない。あるのは言論統制,人権抑圧,強権主義,官僚主義と腐敗などの負の側面だけである。中国の現体制を一言で表現すれば,「共産主義の欠点だけを残した典型的な資本主義」であろう。しかも皮肉なことに,それはマルクス,レーニンが忌み嫌ったであろう最も階級間搾取の激しい資本主義なのである。
しかし,この国が分裂を回避し貪欲に経済発展を続けるために,中国共産党はそれなりに機能し,「必要悪」として今後も君臨し続けるだろう。私は,中国には民主主義も言論の自由もなじまないと考えている。56もの民族を抱え,個人主義で協調性に欠けるエゴの強い中国人に日本のようなひ弱な民主主義を与えた場合,この国は早晩分裂するのではないだろうか。本来が商売好きで拝金主義の国民性である。経済さえ順調であれば,たとえインテリ階級であれ言論の自由を強く求めるとも思えない。「勝ち組」に必要なのは現体制の維持であって,逆に奴隷たちの不平を公にするかもしれない言論の自由などではないはずだ。言論の自由など金儲けにはあまり寄与しないのだ。共産党の強権と指導力があってこそ初めて中国はひとつにまとまることが可能だ。
もちろん共産党自身にも危機感は強い。党の存在価値を人民に訴えるためのプロパガンダは凄まじく,逆に微笑ましいくらいだ。なにしろ共産党がアピールできる唯一のイベントと言えば半世紀も前の抗日戦争くらいなので,テレビではそれらを素材とした宣伝映画が飽きるほど放映される。ニュースでもCMでも「中国」「中華」「愛国」「民族」という言葉が嫌と言うほど繰り返される。それでも「大躍進政策」「文革」での大失敗,改革開放以降の貧富の較差と官僚の腐敗など,共産党に対する人民の目は冷ややかだ。そこで共産党は徹底的な愛国政策により人民からの批判をかわそうとする。悪者日本や米国を利用することで効果は倍増する。教育レベルが全般に低く直情的でプライドの高い中国人は,当局にとって愛国心を非常に鼓舞しやすい民族である。余談だが,日本は毛沢東には感謝しなければならないだろう。もし彼が大躍進政策や文革で中国を混乱させなかったら,中国経済はとっくに日本を凌駕していたかもしれない。
しかし、共産党がいくら宣伝しても人民は覚めている。小生が盧溝橋にある抗日記念館に行った時は日曜日だったのに、記念館には全く人っ子ひとり居なかったことは以前に書いたとおり(「村山談話と盧溝橋」)である。「中韓を知りすぎた男」のようなネットウヨは行ったことがないのであろう。このような反日記念館や反日教育はけしからんと毎日のようにわめいている。中国の人民も本音と建前は日本と同様違うのだ。小生などは共産党の反日教育は歓迎だ。このグローバリズムのネット社会の中で、嘘っぱちを並べた反日教育をすればするほど共産党のお粗末さが中国人民にもわかるし、日本に観光に来る中国人も年100万人を超えようとしているし、各自治体の多くは姉妹都市縁組などを通じて相互に職員を派遣しあっている現在、かえって驚くほど親日になって帰国するからだ。
官僚の腐敗についても致命的な問題にはならない。どこの国にも賄賂はつきものだ。中国の勝ち組は賄賂を巧みに使い,更なる蓄財を図る。地方では賄賂を受けた税務署が手ずから脱税指南やお目こぼしをする事など茶飯事である。ただ中国の腐敗のすごい点は,それが末端レベルまで徹底していることだ。農村の共産党幹部が農民の田畑を勝手に転売して代金を着服するなど朝飯前である。うかうかしていると役所の窓口手続きでさえ賄賂が必要だ。
また役人のみならず,教育界での腐敗も激しい。小学校では,担任教師が生徒の親に金銭をたかるのだそうだ。教師の手口としては,まず金のありそうな親の子供をダンス大会などの代表に選ぶ。そして観覧に来た親に接近してそれとなく要求する。親が応じない場合など,生徒に対して「お前の親には感謝の気持ちが足りない」と嫌味を言う教師も多いらしい。親に定期預金を積ませて銀行から手数料をもらう教師もいる。公立学校などは商人の巣窟のようなもので,とにかくわけのわからない諸経費を徴収する。しかも領収書のないものが多く学校は何かにつけピンはねをする。雑誌購読の斡旋から映画鑑賞券,果てはスケート場の入場券まで売りつけ,たくさん申し込んだ生徒は教師から褒められる。逆に貧乏人の子供は非常に肩身が狭い。一番驚いたのは公立高校の入学金だ。数割の上位合格者以外の生徒からは,その点数に応じて1万元以上の割増入学金を徴収する高校が多く,成績が低いほど入学金は跳ね上がる。成績がそこそこでも貧しい家庭の子供は進学を断念するという。1万元というのは平均的な公務員の表向きの年収に相当する。実際には賄賂などの余禄が多いので中国の役人は我々が思うよりもはるかに羽振りが良い。中国と比べたら,なにかと先生からして教育委員会への金とコネで先生になるなど生徒の親など押して知るべしの問題の多い日本の学校ですら聖人君子の宮殿だ。中国の腐敗に関して書き始めたら際限がない。
しかし,それでも中国共産党は「必要悪」として生き残るだろう。いくら党が腐敗しても,それは共産党だけではなく中国人固有の病巣なのだ。共産党は飴と鞭を使い分け,愛国心を高揚させ,奴隷層の不満を巧みにコントロールするだろう。中国の政治家は日本の政治家などよりはるかに真剣で必死だ。彼らは,13億の口やかましい人民が不満を爆発させることの恐怖を良く理解している。独裁政権が交替することは,即ちクーデターであり失脚を意味する。選挙の時しか必死にならない日本の政治家など比較にすらならない。「中国の政治家は賄賂をもらうのも命がけ」とは言いえて妙だ。
それに加えて中国共産党は人民解放軍の近代化に努めている。人民解放軍は党の軍隊である。この強大な軍隊は日本に向かっていると言う向きもあるが、実際はかつての北京の周囲を取り囲んでいた城壁と同じなのだ。中国の都市の城壁は、外敵を守るものだと思っていたら大間違いだ。住民を牢屋として囲い込んでおく装置なのである。その証拠にハインリッヒ・シュリーマンの清末旅行記を見ると、犯罪者は手かせ足かせを架けられて北京の城壁内を自由に往来できたのである。ただし、城壁を一歩出ると死刑になるのである。人民解放軍も同じである。天安門事件のように不平が高まる自国民の奴隷農民や不平都市住民を押さえ込むために近代化及び強化しているのである。
振り返って今の日本はどうだろうか。確かに中国に対するストレスは溜まるばかりだ。「戦争では負けたが経済では勝った」との自負心も揺らいでいる。かつては,図体ばかり大きい隣の貧乏人が何を言っても,「金持ち喧嘩せず」とばかりに余り相手にもしなかった。しかし今はどうだ,あれよあれよという間に貧乏人は成金となり,世界の目は中国へばかり注がれる。それでなくても口うるさい中国が10年後にはいったいどういう態度に出てくるのか。今度こそ中国に仇を取られるのではないか,という恐れ。
不法滞在者とその犯罪,食品の安全問題,知的所有権の侵害,米国が騒ぐ人権問題などは,もちろん適切に対処すべき問題だ。しかし,それらも中国にとってはしょせん些事に過ぎない。いくら我々が声高に中国を批判しようとも,誰にも中国の快進撃を止めることはできない。
問題は,日本が自分自身で何をなすべきかだ。「失われた10年」をもう一回なぞって、破綻の道を歩むのか,それとも大胆に改革を実行して来るべき復活を待つのか。戦後復興を最後に,それ以降日本人が本当の危機を乗り越えたことが果たしてあっただろうか。中国は文革の混乱から立ち直った。韓国はIMF管理の危機を荒療治で押さえ込み,今では年3,4%の経済成長をしている。ウオン安の昨今、サムスンなどの業績はうなぎのぼりだ。バブル崩壊後,トロトロして10年の反省期間を置いても、またぞろトロトロして、現在の危機の本質を理解しない政治家や官僚を見るにつけ,我々日本民族にはある種の能力が決定的に欠けているのではないかとまで思う。嫌中、嫌韓のトンデモ本を読んで、日本は悪くないと幼児的な自己主張することもいいだろう。しかしそれ以外にも火急の責務があることを忘れてはいまいか。中国や韓国からの執拗な批判にナショナリズムを疼かせながらも,村山談話否定や靖国参拝のパフォーマンスでしか話題を提供できない政治家や官僚を信頼することができない。
日本がそうであったように中国もいずれは凋落するだろう。国のスケールが大きいだけにその混乱は日本の比ではないかも知れない。中国にはもはや農業を継ごうという若者は少なく中国農業の未来は暗い。国力が衰退すれば食糧輸入もままならず混乱を極めるだろう。しかし,今の時点でやっかみ半分に遠い将来のことを夢想していても詮無きことだ。その時に日本の方がすっかり破綻している可能性のほうが高いのだから。
このままでは「中国とどうつきあうか」などと議論するどころか,「中国にどう付き合っていただくか」ともなりかねない。体制や社会構造の違いはあるにしろ,今の中国には日本が学ぶべきことが多い。若い中央や地方の指導者のスピード感あふれる政策決定や毎年フランスの全土の高速道路と同じ距離の高速道の整備や空港港湾のインフラ整備などを見るに付け、非難中傷の対象としての中国も確かに捨て難いが,それ以上に学ぶ相手としての中国を再発見することが必要ではないだろうか。
←「クリックしていただけると励みになります。お願いします。」
注記:ここで言うネットウヨとは、グローバル化し,複雑化していくポスト近代に乗り遅れ、付いて行けない人々が,そのフラストレーションを陳腐で幼稚な嫌中,嫌韓のトンデモ本などに不満解消を求め、ネット社会において夥しく繁殖し、トンデモ史観を振り回し、欧米アジアからの日本人はプレ近代で偏狭な歴史修正主義であるという反日の契機を与え、結果的に日本国の国益を害する人たちのことを言う。
◆人気ブログランキングへ参加しています◆
クリックしていただければ感謝、感激します。
Tags:日本の政治
Commented by 風水 at 2008-12-02 21:36 x
まさに「バラ色」の中国ですね。
しかし、
日本のODAなんか不要と言いながら「補償」「協力」の名でおねだりするのは何故?見返りのキャッシュバックで日本の政治家、官僚を手なずけるため?
来年5月から各国に「技術資料」の提出を強制するのは何故?
中国人は学習意欲もあり優秀なのに。
反日教育ずっとやってれば?逆に日本に媚びるのは何故?
日本からの投資が減って慌てている様子が漏れていますよ。
そしてあなたが中国について最も無知なところ。
それは、国民性を知らないこと。歴史の勉強がほとんど皆無であること。
自己陶酔の中の中国と本性を剥き出したときの中国をあなたは知らな過ぎる。
たまたま今の中国があなたに都合が良いだけなのだから。
しかし、
日本のODAなんか不要と言いながら「補償」「協力」の名でおねだりするのは何故?見返りのキャッシュバックで日本の政治家、官僚を手なずけるため?
来年5月から各国に「技術資料」の提出を強制するのは何故?
中国人は学習意欲もあり優秀なのに。
反日教育ずっとやってれば?逆に日本に媚びるのは何故?
日本からの投資が減って慌てている様子が漏れていますよ。
そしてあなたが中国について最も無知なところ。
それは、国民性を知らないこと。歴史の勉強がほとんど皆無であること。
自己陶酔の中の中国と本性を剥き出したときの中国をあなたは知らな過ぎる。
たまたま今の中国があなたに都合が良いだけなのだから。
Commented by 中国から学ぶべきこと at 2008-12-02 21:51 x
経済発展や近代化に関して中国から学ぶものは何もありません。
これだけは断言できます。
中国(人)にあって日本(人)に無い唯一のものは、時代遅れの独裁政権です。
中国の活力はルールを無視し、個人の幸福、福祉などお構いなく冷徹に「数値目標」だけを追求する無知で無恥な似非社会主義システムですね。
中国人に独特な拝金主義と、この似非社会主義システムがあなたの指摘するところの奴隷を支配しているのです。
そしてこの不正なシステムに相乗りしているあなたこそ「中国人民の敵」といえるでしょう。
あなたが指摘するとおり中国人は優秀です。
ですから、あなたやあなたのお友達の繁栄がそう長く続かないことは容易に想像できるでしょう。
お楽しみはこれからだ。
これだけは断言できます。
中国(人)にあって日本(人)に無い唯一のものは、時代遅れの独裁政権です。
中国の活力はルールを無視し、個人の幸福、福祉などお構いなく冷徹に「数値目標」だけを追求する無知で無恥な似非社会主義システムですね。
中国人に独特な拝金主義と、この似非社会主義システムがあなたの指摘するところの奴隷を支配しているのです。
そしてこの不正なシステムに相乗りしているあなたこそ「中国人民の敵」といえるでしょう。
あなたが指摘するとおり中国人は優秀です。
ですから、あなたやあなたのお友達の繁栄がそう長く続かないことは容易に想像できるでしょう。
お楽しみはこれからだ。
Commented by 平安 at 2008-12-02 22:02 x
・中国が早晩崩壊するというのは楽観論だし
60年間失敗し続けて来たのに急に成功するというのも楽観論かと。。。
・宇宙技術に関してはロシアの技術なのであまり自慢しない方が・・・
・大学生、一番読むのは「名探偵コナン」!教育の欠陥が民族をダメに?―中国
ttp://www.recordchina.co.jp/group/g26306.html
勉強熱心ですなぁー
まぁ、しかし中国のトップエリートは日本より遥かに優秀ですね、
トップに立った時点で多くの修羅場を潜っているから本物だと思いますよ。
60年間失敗し続けて来たのに急に成功するというのも楽観論かと。。。
・宇宙技術に関してはロシアの技術なのであまり自慢しない方が・・・
・大学生、一番読むのは「名探偵コナン」!教育の欠陥が民族をダメに?―中国
ttp://www.recordchina.co.jp/group/g26306.html
勉強熱心ですなぁー
まぁ、しかし中国のトップエリートは日本より遥かに優秀ですね、
トップに立った時点で多くの修羅場を潜っているから本物だと思いますよ。
Commented by 過去からの警告 at 2008-12-02 22:13 x
ソビエトが世界を二分していたころ、姑息に周辺地域を侵略し続ける中共に対して「修正主義者」「社会帝国主義」という言葉で非難していたことを覚えているだろうか?
矛盾を抱えつつも共産主義社会を実現しようとしていたソビエトに対して、アジア的独裁主義しか知らない中共は社会主義の理念を捻じ曲げて侵略の道具にしてしまった。これをソビエトは「修正主義者」と言って非難した。
また、領土拡張を目論みモンゴルの一部、チベット、ウイグルを併合した後、ベトナム、ソビエト、インドに相次いで戦争を仕掛け、これはことごとく敗退した。ソビエトはこれを「社会帝国主義」として非難した。
このように、中国の邪悪な侵略は社会主義国家の存在を危険なものと認識させてしまい、後の社会主義圏の崩壊を招いたのだ。
中国の無軌道で暴力的拡大主義は必ず世界中からの制裁を受けるだろう。
過去の警告を真摯に受けとめなかった代償は大きなものになる。
矛盾を抱えつつも共産主義社会を実現しようとしていたソビエトに対して、アジア的独裁主義しか知らない中共は社会主義の理念を捻じ曲げて侵略の道具にしてしまった。これをソビエトは「修正主義者」と言って非難した。
また、領土拡張を目論みモンゴルの一部、チベット、ウイグルを併合した後、ベトナム、ソビエト、インドに相次いで戦争を仕掛け、これはことごとく敗退した。ソビエトはこれを「社会帝国主義」として非難した。
このように、中国の邪悪な侵略は社会主義国家の存在を危険なものと認識させてしまい、後の社会主義圏の崩壊を招いたのだ。
中国の無軌道で暴力的拡大主義は必ず世界中からの制裁を受けるだろう。
過去の警告を真摯に受けとめなかった代償は大きなものになる。
Commented by 隠し砦 at 2008-12-02 23:20 x
一国の支配者たるものは、確かに優秀でなければなりませんね。独裁者とリーダーの区別は難しいです。前者は一代か二代で終わる可能性が大、後者は仕組みを作って、次代に引き継ぐ。そんな理解で良いですか。
シナは優秀な人材を、継続的な政治システムの中で活用できるとお思いですか。
ヒラリーが国務長官になった件で、中韓を知りすぎた男のブログに記事がありました。オバマを補佐して強烈なリーダーシップを発揮すると推測されています。これは、日本にとっても大きな影響を及ぼす重要事らしいですが、シナにとってはどうなのでしょう。
ところで、コメントを消せば消すほど、独裁ブログの汚名を受けることになり、結果としてランクを上昇することはできないでしょう。どうか、思いとどまって下さい。
シナは優秀な人材を、継続的な政治システムの中で活用できるとお思いですか。
ヒラリーが国務長官になった件で、中韓を知りすぎた男のブログに記事がありました。オバマを補佐して強烈なリーダーシップを発揮すると推測されています。これは、日本にとっても大きな影響を及ぼす重要事らしいですが、シナにとってはどうなのでしょう。
ところで、コメントを消せば消すほど、独裁ブログの汚名を受けることになり、結果としてランクを上昇することはできないでしょう。どうか、思いとどまって下さい。
Commented by tokiwater2008 at 2008-12-02 23:27
小生の意見に反対のご意見も歓迎ですが、具体性や真実性に欠ける単なる誹謗中傷と判断した場合はブログ主として削除させていただいております。