北京(CNN) 中国衛生省は1日、有害物質メラミンが混入した粉ミルクが死因とみられる子どもが、当初発表の2倍にあたる6人であることをウェブサイトで明らかにした。
同省は9月10日以来、2200万人以上の乳幼児を対象に調査を実施した。その結果、メラミン混入粉ミルクで健康被害を受けたのは29万4000人と、当初発表の6倍。多くは外来治療で対応できる微小な腎臓結石だったが、中には尿路結石による激痛で入院が必要な事例もあった。
また、死亡した乳幼児11人中、メラミン混入ミルクが原因と特定されたのは6人だった。世界保健機関(WHO)はこれに先立ち、メラミン入りミルクで4人が死亡したとの調査結果を発表していた。
衛生省の調査はピークを過ぎており、「重症の子どもも既に危険な状態にない」という。
メラミンはプラスチック製品などの原料となる有機化合物で、大量に摂取を続けると腎臓結石などを引き起こす。成人の場合は少量摂取による危険性はないという。