【ワシントン斉藤信宏】2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、世界的な景気悪化懸念が一段と強まっていることなどを受けて3営業日続落。指標である米国産標準油種(WTI)の1月渡しは、取引開始前の時間外取引で一時、前日終値比1.92ドル安の47.36ドルまで下落し、05年5月以来、約3年半ぶりの安値をつけた。今年7月につけた最高値(147.27ドル)からほぼ100ドル下がり、下落幅は約68%に達した。
米国の景気後退局面入りが確認されたほか、中国や欧州でも景気の悪化を示す経済指標の発表が相次ぎ、エネルギー需要が世界的に減退するとの観測が強まっている。
毎日新聞 2008年12月3日 1時19分