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飛び込み分娩と飛び込みテレビ会議
今朝も分娩室からの呼び出し電話で始まった。
今朝の分娩は正確な予定日も分からない、いわゆる若い女性の飛込み系分娩だったが、こういうパターンは大抵安産で、僕にはとやかく言う事は無い。経営者と異なり分娩費用支払い能力についても気にはしない。
何時もの様に出動して、何時もの様にやるべき処置をこなすだけだ。
さて今日は朝から晩までひたすら外来の火曜日である。それだけでもかなり大変なのに今日は昼過ぎに高山市医師会で母体保護法指定医師の再研修会に出席せよと言う通達も受けていた。
僕の手元には毎日各方面から山ほどのメールや手紙が届く。その7〜8割方は開封されないままゴミ箱に直行だ。勿体無いとも思うが僕にはいちいちそれらの手紙やメールを読むだけの時間や能力は無い。ほとんど無用の手紙や雑誌やパンフレットを読む時間があれば一人でも多くの方を診察してあげるのが筋だろう。
さて昨日はそういう山と詰まれた手紙の束に、一枚の岐阜県医師会からの速達が混ざっていた。速達という赤い文字に注意を引かれて開封してみる。そうしたらそれが今日の高山市医師会での母体保護法指定医再研修会開催の連絡手紙だった。
ご丁寧にもし欠席したら、母体保護法の指定更新ができなくなるかもという脅し文句?も入っている。
母体保護法というのは簡単に言えば中絶に関する法律である。僕はもう10年以上中絶を仕事にしていないので、母体保護法指定医の資格も要らないと言えば要らない。しかしこの資格は客観的に言えば、取得も難しく非常に価値ある資格とも言える。
そこで仕方なく?外来の合間に無理に僅かな時間を作り出し、高山市医師会に行き、岐阜で開かれている再研修会のテレビ研修を受けてきた。
岐阜県医師会の一室で流されているビデオを、高山市医師会の一室でライブテレビで見る。何だかバーチャルで変な感じだ。
相互通信なので僕の映像も向こうの会議室に流されているから眠る事も出来ない。一時間じっと我慢して映像を眺めた。
3時にやっと研修会が終わり、病院に戻る。案の定外来待合室は予約患者さんで一杯だった。中にはややイラ付いている雰囲気の方も見えたが僕はどうすれば良いのでしょうかねえ?
とにもかくにも、朝は飛び込み分娩、昼は飛び込み会議と、今日もゲリラ業務の追加があった。お陰?で下痢して血便出るほど疲れている様だが。果たしてこれで大丈夫なのかと自分でも思う。資格よりも自分の命や健康を大事にしないと本当はいかんのだろう。
テレビの中の会議室の中のプロジェクター画面の脇に写る、自分の姿をデジカメで撮る(何のこっちゃ)
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山スキーで眠れさえすれば、元気は戻ります
今日の昼まで代務の先生が来てくれている。お陰で昨日は夜中に呼ばれる心配はまず無くて、きちんと朝まで眠れた。日曜日の山行の程よい疲れで、早くから眠りに付く事も出来る。久しぶりにきちんと幾つもの夢も見れた(夢の内容は忘れましたが)。
山スキーの疲労による睡眠で、気持ちが上手くリセットされた様だ。
今日も外来、手術、急患診察、病棟回診等々と何かと忙しい一日であったが、何時もの事だし仕事はきちんとこなす。
さてこの月末から月明けにかけて、今さら自分で言うのもなんだが僕は猛烈に忙しかった。
理由はたまたま要注意分娩が重なったからだろう。逆子や双子、既往帝切後経膣分娩の緊急手術もあるし、3桁近い体重の方の手術もあった。その他に通常処置や通常手術も入る。息つく暇無い忙しさだったと言っても過言では無い。
その上年末に向けて各種学会や勉強会、医師会の集まり、問い合わせ連絡も多い。とはいえ僕の身体は一つしかない訳で、やれる事しかやれないのは当たり前だ。
これら集まりの担当者は僕を不義理な人間だと思ってはいけない。僕は本当に常軌を逸して忙しいのだ。
しかしこれら重なった要注意分娩も、今日の手術でやっと一段落してくれそうな雰囲気だ。一段落するとまた貯めてある次の仕事が必ず入ってくるわけだが、12月に入り僕はやりたい事がたくさんある。
師走は皆忙しいのは分かるが、僕に仕事や用事を頼む人は、それなりの覚悟を持って頼んで欲しい。つまらない問い合わせ等はしないようにと、とりあえずここに書いて釘を打って置くとしよう。
この数日間は、何故か逆子さんばかりでした
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こんな事ではいけませんが・・・
この土日は代務の先生が来てくれている。標高の高い山岳では雪が積もり、山スキーの便りも届くようになってきた。今年もついに山スキーシーズンが始まった感じだ。僕も今週末からはテレマーク板を履いて山に出動したい。
ところが金曜日の仕事がまずしんどすぎた。帰宅ももちろん遅くなる。
この時期近場ではまだ豪快スキーは不可能だ。土曜日朝早くから遠出してスキーに行く根性はどうしても出なかった。土曜日は各種雑用、来春の海外遠征に向けての準備連絡等で済ませる事とする。それなりに家族サービスも出来たからまあ満足だ。
さて今日日曜日こそは、もちろん山スキーに行きたい。ところが天気図は冬型で山は大荒れ吹雪になりそうだ。
森林限界下ではまだ雪がそれほど積もって無いし、どうも山スキー不適な日曜日という感じだ。しかしやはり何処かには行きたい。
そう思っていたところ日曜深夜2時過ぎにMisao先生から、「今から猫に行きましょう。これから岐阜を出ますよ」というコールが入った。それはすなわち乗鞍スカイラインをスキーで歩き、標高2500mの猫岳を往復山スキーして来ようと言う有難いお誘い電話であった。もちろん断る理由は何も無い。Misao先生となら吹雪の中でもスカイライン経由で猫岳往復できるだろう。
というわけで急いで準備して約束の午前6時過ぎから、乗鞍スカイラインを歩き出した。所どころショートカットしてもなかなか長い道のりだ。今季初の出動でスキー板が重たく感じる。程なく右の股関節も痛み出した。
幸い古川のスーパー山スキーヤー☆さんの先行トレースに助けられ、無事猫岳頂上の往復は出来た。しかし思惑通りにペースも上がらず、しかも帰路の藪スキーでも苦労して、僕としてはちと不甲斐無い印象の山スキーだった。
僕は来春長期間の海外遠征登山&スキーを予定している。できれば抜群の体力と体調で臨みたいところだ。
しかし人間急に変わるわけは無い。今日の出来では体力不足、筋力不足で、遠征も上手く行かないんじゃ無いかと不安になる。
しかし仕事もハードで今更トレーニングに費やす時間は殆ど無い。
こんな事ではイカンナアと思いつつも、それでも僕はもう後戻りする気はさらさら無い。この千載一遇のチャンスを逃したくないのだ。
とにかく時間があれば今年の冬も山スキーで体力筋力トレーニングして、海外遠征でも何とか大きな成果を上げたいものだと思う。
頂上直下はホワイトアウト寸前

僕も豪快に滑降できてれば・・・
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頑張ってと言われても
今朝は分娩室からでなく、救急外来からの診察依頼電話で起こされた。少しでも睡眠時間を確保するため、電話による対応でとりわえず済ませる。
今日は午後から手術が4件組んである。午前中はこれまた忙しい外来だし、最初から大変な一日になるのが分かりきっている日だ。できるだけ朝からペース配分を保って行動しないと、途中で精根尽き果ててしまうかもしれない。
ただ手術を一日で4件執刀するだけなら、ちと忙しい病院の働き盛り世代ならあり得る事だろう。
しかし僕の場合は手術するだけでは済まない。準備、麻酔、執刀、から術後管理まで僕一人で行わなければならない。これは中々大変な事なのだ。しかも今日の手術の中にはややタフなものも含まれていた。
麻酔も難しい。技術的に専門麻酔科医でも難しいだろうという類の処置もある。何も此処まで頑張らなくても良いのにと思うが、僕がやらないと他に誰もやらないしやれないのだから仕方が無い。
そんなこんなで先ほどやっとこさ手術と回診が終わった。さすがに疲労で吐気までしてくる。とにかくは無事こなす事が出来ただけで幸運だと思うしかない。
さて今日は、いつもの外来看護師さんがお休みで、臨時の主任さんが外来に仕事に来ていた。
僕が時々外来の最中に休養を入れると「患者さんがたくさん待っているから頑張って」と声をかけてくる。看護師さんは特に考えも無く、大勢の待機患者さんをさばくために、早く僕に仕事してもらいたかったのだろう。
医師の沢山いる内科系看護師ならではの言葉がけだろうかと思う。
忙しい医療系の仕事でも、マンパワーに余裕があれば、時間が来れば帰れるし、きちんと決まりに沿って、休む事も出来る。
しかし僕にはそんな余裕は無い。外来で何人患者さんを待たせていようとも、今日一日夜遅くまで、僕は嫌でも頑張る続けなければならないのは同じなのだ。
いくら看護師さんに頑張ってと言われても僕はとても反応する気にはなれない。
「今日は忙しいんじゃ。朝から頑張っていられるか。僕は頑張らないぞ」と看護師さんに釘を刺す。とにかく僕の場合そういう態度で仕事するのが、多分一番正しいに違いない。
それでもそれなりに数はきちんとこなすから僕は偉いが、とにかく頑張ってという言葉は、他人に使う場合、時と場合をわきまえて使わないといけない。少なくとも僕は、自分では(客観的にも)十分頑張りすぎるほど頑張っていると思っているのだ。 |
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VBACとかベッケンとか
昨夜は要注意分娩が最後まで残ってしまったので、病院フットサルチームの納会にも出ず大人しく家で過ごした。何時スクランブル発進となるかもしれないので、真面目な僕はきちんと禁酒令も続行させる。
結局この分娩は明け方未明に破水し、今朝早く分娩となった。どうしても分娩時に医師が立ち会わなければならない類の分娩だったので、髭だけ剃ると朝食抜きで分娩室に直行する。
分娩室では助産師さんが、胎児の尻を懸命?に抑えてるところだった。何処と無く勘が働き急いだのが正解だった。ギリギリで分娩には間に合い、ブラハト法(説明は省略)できちんと娩出させる。
さてさてここの所要注意の分娩が続き、僕はもうすっかりお疲れモードだ。昨日の緊急帝王切開はVBACの進行停止で、今朝の分娩は久しぶりのベッケン(ドイツ語です)であった。そして明日は手術が4件組まれている。
事情が分かる産婦人科医なら、きっと僕の事を心底同情してくれると思う。ここで愚痴の一つでも書きたい所だが、愚痴を書くための説明をするのが面倒だったりする。
とにかく僕は自分でも感心するくらいここのところ良く働いている。こんなに良くも働けるのは。その仕事が非常に重大なものだからに違いない。誰でもできるつまらない仕事なら、決してこんなに頑張れる事は無いと思う。
その業務内容が極めて重要で、かつ僕にしかできない事ばかりだからこれだけ頑張れる。それはもう間違いない事だと思う。職業に貴賎なしという共産主義的な言葉を僕は信じない。職業には貴賎があるのだ。
ここのところ僕は、いつもだらけている?子供達に、「一日一度は死ぬほど頑張る習慣を持て」と言っている。
頑張る癖を持てばますます将来の可能性は広がっていく。一方頑張らなくてすぐあきらめる習慣を持てば将来の可能性は無くなる。
僕は嫌でも頑張らなければいけない立場にもう長い事なっているが、おかげで頑張る事に慣れてしまった。これで命縮める事に繋がる可能性も無い訳ではないが、とにかくそれしか僕には進む道が無いとしか思えない。 |
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教育は大事ですから
月曜深夜未明の分娩は、何時もの翌朝縫合で対応できた。
とはいえ月曜夜に飲み歌い?過ぎた関係で、火曜の一日外来はやや二日酔いで頭痛がする。一人一人の患者さんにかける時間を減らす事で、何とか僅かな昼寝の時間を作り、体調を崩さない様務めた。
巷では風邪も流行っている様だ。季節の変わり目で体調管理にも気をつけなければならない。という事で火曜夜は久しぶりに休肝日とし、アルコール類を抜く事とした。寝酒を飲むのもグット我慢して過ごす。ちと寂しく感じるが、ここはアル中にならないように気をつかおう。
さてところが、昨日の夜にもまた深夜に要注意分娩の入院連絡が入ってきた。これは深夜に緊急帝王切開となる可能性がある。それなりの的確?な指示を出し、深夜出動の無い方に賭け、デパスを飲んで寝てしまった。
運良くこの賭けは当たり、夜中に呼び出される事は無しで済んだ。
しかしその代わりに今日の午前中に、仕事の合間に無理やり緊急帝王切開をねじ込まないといけなくなった。
あちこちにしわ寄せが来るので頭が痛い。しかし命が直接に関わる事である以上、我慢して何とか対応するしかない。外科の先生の助けを借りて、無事に手術は済ませた。
手術を挟んでドック検診、ペーパーワーク、病棟往診、検査、各種処置を短時間に済ませる。こんなに働く人は世の中珍しいと思う。
更に今日は看護学校の教科試験日でもあった。試験の監督は学校担任にさくっと任せ、試験させている間に僕はちょこっと外出をした。これは長男の高校進学に関する三者面談に向かうためだ。
僅かな時間に飛騨の受験事情についての疑問点を、子供の担任にぶつけて?しまった。
その後大急ぎで看護学校に戻り、模範解答を看護学生達に示し教える。
実はその間にもまた別の要注意分娩の誘発促進が進んでいた。本当は講義や試験どころでは無いのかもしれない。しかしどんなに忙しくても教育には力を注がなければならない。国力と教育力は同じだ。これは若い頃に色々な国を見ることで得た、僕の重要な教訓でもある。
とはいえ僕は自分でも大変だと思う。学生達を教育しながら、同時に誰かの命も救い、更に家庭の子供の教育にも気を使う。
いつまでこんなハイテンションに生きられるかは分からないが、こんな偉い人はそうはいないと、ここは自分の日記にあえて臆面も無く書いてしまおうと思う。
学生達に試験させながら、同時に他の事もしています。どれも大事な事なのです
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親子サッカーの一日
昨日日曜日は、午前中に長男のいる東山中学サッカー部の3年生を送る会があり、午後に三男のいる高山FCサッカーチームU−11対U−12の練習試合が組まれていた。共に親子サッカーのイベントがその中に組み込まれているという。
昼過ぎまで代務の先生が高山にいてくれる事もあり、振休の一日を親子サッカーで楽しく過ごそうと思った。
これから先山に雪が積もると本格的に冬山スキーシーズンに入る。その前にサッカー試合で子供の前で活躍し、親の本懐を遂げるという密かな狙いも僕にはある。
僕の秘密兵器は何時もの眼鏡サッカーでは無く、コンタクトレンズでサッカーをするという事だ。これにより、今日は思い切って球に当たりヘディングする事も出来る。
というわけで朝からはまずは東山中で親子サッカーを楽しんだ。親さんチームには監督とコーチと言う強い味方も入ってくれている。実際の保護者のみチームではとても中学生のスピードとパワーに敵う訳は無い。
更に親さんチームには小6の次男も急遽参戦させた。次男にはゴール前で僕にラストパスを送れと厳重に言い含めておいた。
その結果は中学2年生チームとは0−0の引き分け、3年生チームとは3−2の惜敗となった。
これは親さんチームとしてはかなりの上出来だが、僕としては長男次男の前でゴールチャンスすら作れず、ちと残念であった。もちろん次男が僕にラストパスを送ると言う場面も無かった(当然か?)。
さて午後からは今度は高山FC小学生チームとの親子サッカーもある。戦う相手は岐阜県代表としてJビレッジの少年サッカー大会に行ってきたばかりの6年生チームだ。
これは経験者をかなり交えた親さんチームにとってもかなりの強敵と言える。試合は予想通りこれまた白熱したものとなった。
僕は午前中の借り?を返すためにも、守備の事は置いといて最初からゴールを狙う気満々だ。
右足、左足でシュートを枠から外し、皆からブーイングの嵐を浴びながらも、最後は予定?通りヘッドで決勝点を決める事が出来た。コンタクトレンズ作戦がずばり的中し、かなり嬉しかったりする。
例によって美味しい所を持ってったという話もあるが、昨日はそんなこんなで親の本懐を最後に遂げる事が出来て、親子サッカーの一日を存分に楽しむ事が出来た。
普段はGKの長男も、送る会では珍しくゴールを狙う

戦い終わればトン汁が待っていた

親サン達はその後の飲み会でも戦う??(削除希望の場合は、またご連絡下さい)
その後、深夜に分娩もありました・・・。 |
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職員旅行と東京でのお買い物と浅間山
この3連休は月曜昼過ぎまで代務の先生に名古屋から高山まで来ていただけている。色々と仕事上の心配事は多いが、こういう時にお出かけしないと、僕には遠出できる日が全くなくなってしまう。
ここは代務の先生にランチをご馳走しつつ、注意事項の申し送りを済ませで、さくっと僕は高山を離れさせていただいた。
まずは金曜午後から職員旅行部隊を追いかけて、長野県の湯田中温泉に出かけた。素敵な温泉と豪華ご馳走、楽しい?夜を満喫させていただく。
その後帰路に着く職員旅行と分かれ、僕は一人で東京山道具店巡りに出かけた。2週間前にやはり上京した時に目星を付けておいたり、また特別に注文しておいた品をまとめて購入する。
それなりの金額を要する事だが、装備をケチって命や指を落す訳にはいかない。できるだけ良い品を揃えたい。
山道具店には海外遠征割引を適用していただき、かなり安くお買い物が出来た。一級品のスキー板の値段と比べたら、決して高い買い物では無かったと思う。
続いてせっかく購入した山道具を、やはりきちんとチェックしたい。帰りには浅間山山麓に移動し、あわよくば100名山ゲット?の登山を楽しんだ。浅間山自体は火山活動活発化により登山できない状態だった。
幾つモノ活火山を登頂した事のある僕でも、ちとこれはご遠慮したい程の火山ガスであっさりと途中で引き返す。
山道具のチェックも出来たし、周囲山岳の偵察も出来たから満足だ。
そんなこんなで、日曜夜には高山に帰宅した。病院も落ち着いていてホッとする。内容充実、バラエティーに富んだ2泊2日の小旅行だった。
登頂できなくても、山道具の確認は出来ました

その他の写真は、山と仕事の臨時報告にもあります。良ければどうぞ。 |
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職員旅行はどうなるの
予定では僕は今朝から年一回の職員旅行で、長野の某温泉に行く予定だ。他の参加者は皆朝早くバスに乗って既に高山を発っている。
しかし僕には例によって仕事がある。山ほどある外来をこなしてから午後高山を自分の車で発とう。
ところが今の段階で、3件の要注意分娩が残ってしまった。どの分娩も緊急帝王切開となる危険性をはらんでいる。
そのうち1件は無事先ほど経膣分娩させることができた。残りの2件は代務の先生にお任せするしかない。何時もながら御免なさい。どうかよろしくお願いします。
そんな感じで今の段階でどうなるか先が全く読めませんが、この連休を僕が何処でどう行動しているか気にしてくれる有難い方はこちらまでどうぞ。これまたなかなか予想外の行動があるかもしれません・・・。
婦日の山と仕事の臨時報告へGO |
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雪が降っても、仕事は変わりません
昨日は冷や汗モノの緊急手術が入り帰宅こそ大分遅くなった。とはいえ分娩は無く夜中に呼び出される事は無かったし深夜のサッカー観戦も日頃の疲れからあきらめたので、寝不足感は無く済んでいる。
さて寒波が入り、この数日間高山でも雪が降ったり止んだりしている。山の雪もかなり増えただろうから、そろそろ本格的な山スキーシーズンインが近づいてきたなあという感じだ。
雪も散らつく事だし、多少の受信抑制がかかり外来患者さんも減らないかなあなんて思う。少しは身体を楽にして山に行く元気を補充したい。
とはいえそんな期待は軽く裏切られ、今日も僕の外来は朝早くから満員御礼だった。ひたすら朝から晩まで外来や各種業務が続く。
テレビによると世間では不景気風が吹いているらしい。政府は定額給付金という選挙対策ばら撒き?金給付も決めてくれたようだ。
とはいえ僕のような仕事をしている限り世間の景気、不景気はあまり関係ない。僕がこの仕事を始めて以来、世間ではバブル崩壊したり、大地震が起きたり、テロが起きたり色々な事が会ったが、常に僕は忙しい事になんの変わりも無かった。これは雪が降ろうが槍が降ろうが、これから先も変わらない気はしている。
なお麻生首相によると医師は社会常識が足りない人が多いらしい。
確かにこんな浮世離れした仕事を延々と続けていれば、社会常識もなくなるよと思ったりする。目の前に苦しんでいる人がいれば、それを救うためには社会常識など振り回してはいられないだろう。
命の懸かる仕事をしていて、労働基準法違反をどうこう言ってはいられないと同じ事だ。
名古屋では雪が降れば、交通機関はマヒし転倒で怪我をする人が次々でてくる。高山では多少雪が降ろうとも何一つ変わる事は無い。何時もの様に何時もの仕事が続くのみだ。所変われば、同じ事が起きても反応は異なる。それは当然だ。
立場や環境が変われば、常識も変わる。政治家の言う社会常識と、医者の持つ社会常識もそれは当然異なるだろう。
その点総理大臣にまでなるような人は理解していると思うが、ホテルのバーは安いなどと平気で言っているようでは、少し不安な感じもしたりする。
今朝起きたら、外は綺麗な雪景色

氷点下でも高山は何も変わらないから、代務の先生心配しないでね
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楽な日はありません
昨夜はきちんと朝まで起こされずに過ごす事が出来た。
外来を助産師さんに任せているのを良い事に、少し遅れ気味に出勤する。
とはいえ1週間分の書類業務に、1週間分のドック検診、更に午後の集団検診と、看護学校の講義も控えいている。何だかんだと動き回っているうちにどんどん時間はたっていった。
それでも水曜日は楽に設定していて、残り病棟回診のみで仕事も一段落するはずだった。今日は三男の誕生日でもあるし早めに帰宅して、できれば子供のサッカー練習にも顔を出したい。
ところが例によって世の中そんなに甘くは無い。夕方の回診途中に救急外来から連絡が入った。急性腹症で婦人科疾患が疑われるらしい。
最初はイレウス当たりで何とか外科か消化器に回らないかなあなどと期待したが、そうはいかないらしい。やはり婦人科でしょうとなる。他科の病気なら良いなあなどと願いつつ、救急で診察したら、これはやはり婦人科疾患で緊急手術が必要な状態だ。
大急ぎで手術室や外科の先生の応援を要請して、緊急手術開腹とする。案の定かなり危ない状態で、今夜一晩ほっておけば命に関わる所だった。緊急開腹を決断して良かったと思う。
産婦人科にはどういう訳か、緊急で何とかしないと命に関わる病気がとても多い。胎児仮死や子宮外妊娠の破裂がその代表格だ。
今日はそれ以外の更に希な疾患だった。とにかくは見逃さないで良かったと思う。これは救急で最初に診察した当直医師の判断も良かった。他科に回していたら、ちと厄介な事になる所だ。
毎日毎日冷や汗モノで、医者ネタドラマみたいな事が次々と起こるのが産婦人科の現場だ。毎日毎日オンザエッジで、緊張が緩む時間があまりにも少ない
そんなこんなで今日も帰宅は大分遅くなりそうな雰囲気だ。これで深夜に起こされたら泣きが入るよと思う。
しかし多分これも、こういうのが好きだから続いている面もあるには違いない。
自分の努力で多くの人が救われると思えば、自分も救われる気がする。寝不足で延々と仕事が続くのはかなわないが、それでも確かに僕の仕事くらいやりがいのある仕事は、世の中あまり無いと思う。 |
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敷居の高さは
今朝も分娩室からの呼び出し電話で一日が始まった。寒い中自転車を飛ばして、分娩室に今日も早朝直行便となる。昨日のインフルエンザワクチン接種と禁断の深酒?のせいで少し身体は重たい。それでも分娩対応終了後は休むまもなく秒単位外来に突入だ。
夕方やっとこさ外来を終了させた時には、外来看護師さんから「今日は色々な事があったねー」と言われたが、あまりに色々で、僕はもう今日何があったからも忘れかけていたりする。寝不足日記のネタは毎日山ほど出てくるが、ほとんどそれを書けないのが残念だ。
さて話は変わり、先週末の僕の寝不足日記に反応していただき、高山日赤病院から受付対応を改善するという趣旨の連絡が久美愛にはいったらしい。
飛騨地域にはいわゆる普通の総合病院は、日赤と久美愛しかない。その二つの病院間の連絡連携がスムーズに行くか行かないかは、飛騨地域の医療レベルに直結した問題だと言える。それが少しでも良い方向に向かうのなら言う事は無い。まずは良かったと思う。
今時は何処の病院でも医師不足が深刻だ。高山日赤病院でも医師は不足している。にもかかわらず日赤病院の辛いところは飛騨地域で一番大きい病院であるが故に、最後の患者受け入れ施設であると周囲から思われているところにあるのだろう。
手に負えない重症さんを四六時中全て高山日赤で受け入れるというやり方では、確かに日赤病院も堪らない。それでは日赤の医師が倒れてしまう。だからそうならないために患者さん受け入れの敷居を高くしておく必要があるに違いない。金曜深夜の出来事も、そういう思いが受付での対応ににじみ出たのだと思ったりもする。
いずれにせよ日赤と久美愛はこれからも持ちつ持たれつで行くしかない。片方が潰れたら両方とも潰れる。その辺は皆理解しないといけないだろう。
さてさて今時の産科業界では特に、無条件に患者さんや妊婦さんを受け入れていくと、それは大変な事になる。
これは僕も日々痛感している事だ。毎日毎日分娩や手術に追われて、気が休まる時が無いのは辛すぎるのだ。本来なら分娩制限や外来患者数制限等をしてでも、受信の敷居を高くしないといけないのだろう。
しかしどうも僕は今の所、そこまでは出来ないでいる。
診察時間内に診察券を出した患者さんはとにかく何時になっても診察するし、分娩も春の時期を除き、月に30件でも40件でも受け入れる。
結局この敷居の高さは、医師それぞれの体力や体調、能力や性格、更には仕事に対する責任感やプライドで上下する事になるのだろう。
年を取れば医師の体力も落ちる。それに伴い少しづつ患者さんに対する敷居を高くしないと、本当はいけないはずだ。しかしこの辺の按配は医師や病院間の思惑もあり、そう簡単には決めれない。
結局はなるようにしかならないのだろうが、せめてそれなりに希望ある未来予想図でも、何とか描きたいと常日頃から思っている。 |
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12年前の装備を出して・・
この土日は代務の先生もおらず、様々な用事に追われ続けた。特に何をしたという訳ではないのだが、あまりリフレッシュしたという感じはしない。週末無しでまた今週の激務が始まった感じで何か釈然としなかったりする。
とはいえ今日の外来は予約診察のみで、久しぶりに比較的楽に済んだ。午後の手術も1件だけだし、昨夜の深夜業務も無かったからまあ楽な方の一日になりそうな雰囲気だ。
さてこの土日の重要な業務の一つに、来春予定している高所登山に備えての装備チェックというのが僕にはあった。
高所用の装備と言うのはなかなか特殊で、高山では手に入りずらいし、かつまた高価なものが多い。
僕は12年前にそれなりに高所登山を行い、南極の最高峰にも登った事がある。その時の特別な装備はこの12年間押入れの中にしまいっぱなしで、今ではカビ?が生えいている状況だ。
本来ならマルッと高所登山用装備を新たに買い揃えた方が良いのかもしれない。ところがどうも僕はそういう事が出来ない性格だ。ケチと言われればその通りかもしれないが、使えるのなら何回でも大事に使っていきたい。
そこで昨日は12年前の古い装備を取り出して、入念?にその使用可否を判断していった。
古いダウンウェアは羽毛を生き返らせる?ために、一か八かの自宅クリーニングを行う。だいたいこの手の特殊なダウンウェアは洗濯屋に持っていっても、クリーニングを断られるに決まっている。
下手にクリーニングに失敗したら高級羽毛製品は一気に廃棄処分するしかなくなる訳で、それなりに気を使ってクリーニングした。
特別な洗剤を使ってそれこそ丸2日がかりで選択乾燥したが、果たして羽毛製品は12年の眠りから復活してくれたであろうか?
まだ結果は判断できないが、この洗濯が上手く行けば、何となく気持ちもリフレッシュできて、今週も気持ちよく仕事に励めるかもしれない。そんな風にこじつけたりして、それはそれで結構ドキドキ羽毛クリーニングだったりする。
洗濯機の機能設定に、まず30分は考えた
羽毛服よ生き返れ
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東京都に一人?ですから
代務の先生のいない土日だ。おまけに今週末は開業医先生のお留守番も頼まれていた。これはお互い様であるから、僕が時々開業医さんに病院のお留守番をお願いする以上、僕もたまには開業医さんのお留守番を引き受けなければならない。これは当然の事だろう。
というわけで今、僕は飛騨地域北半分で、分娩を診る唯一の産科医となっている。その面積は東京都とほぼ同じだ。
産科医人口密度は全国トップクラスの少なさ間違いない。東海地区のみで限定すれば、僕は一番広い面積を診る産科医であろう。
だからどうという訳では無いが、そういうわけで金曜深夜の救急車依頼後も、ずっと忙しい状態が続いている。
土曜の午前中こそ病棟の回診業務のみで済んだが、土曜夕には要注意分娩の出血多量の対応に追われた。適切な処置で事無きを得たが、備蓄血液がほとんど無い飛騨地域では産後出血多量は他地域の分娩より要注意だ。ともかくは血液輸送のための救急車を走らせずに済んでホッとする。
続いて日曜深夜から未明にかけて、開業医さん側から分娩出動依頼が入った。こちらも眠い目をこすりながら出動する。
これは裂傷が大きくてやや縫合に時間がかかった。朝には少年サッカー大会のライン引き業務を頼まれていたから、そちらにも間に合わせねればならない。それなりのプレッシャーを感じて仕事をこなす。
その後各種雑用を済まし、車のタイヤ交換をしている最中にまた別の分娩で分娩室から呼び出しが入る。車のタイヤが外れていて動かせないから歩いて出動した。他にも色々なことがあったがそれはおいといて、そんなこんなで東京都の広さに一人?の産科医は、今日も東に西に動き回っているのでした。
少年サッカーの応援が、一番くつろげる時間だったり
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連絡するのは止めました。ですか・・
外来こそ混んで疲れたが、手術はなく金曜夜はまあまあの時刻に帰宅は出来た。だが破水誘発中の方は残っている。案の定遅い夕食後のくつろぎタイムに、胎児心拍が落ちるからとスクランブル出動依頼電話が来た。
吸引カップの準備や酸素投与の指示を出して、ちょっと赤い顔を隠しながら、分娩室に直行する。
分娩室に僕が到着した頃には既に胎児は拝臨状態で、クリステレルと促進剤併用で問題なく分娩に至った(専門用語多いですが説明は省略)。やれやれこれで今日の仕事は一段落かと少し安堵する。ところがやはりそうは問屋は卸さなかった。
夜中の11時半に救急外来から32週の破水入院の連絡が入った。これは児未熟性の関係で久美愛での分娩は不可能だ。いわゆる3次周産期医療機関に母体搬送しなければならない。
さてこの場合僕には幾つかの選択肢があった。まずは母体搬送の時刻である。どうせ搬送するならすぐに搬送するのが良いに決まってはいる。ところが既に時刻は遅い。夜中の内に搬送するのを避けて、翌朝明るくなってから搬送しても多分大丈夫だろう。
次いで搬送依頼先の決定だ。これは高山の地域性からまずは高山日赤病院、そこが駄目なら第2選択として岐阜市民病院という順番になる。
診察しながら色々考えたが、この時点で時刻は11時50分だった。まだ多くの産科医は熟睡していない。日が変わる前に母体搬送しよう。そう決めてまずは高山日赤病院に電話する。
産直の産科医に連絡を取っていただくようお願いしたが、高山日赤の受付事務さんのレスポンスが??だった。
一旦返事を待つために電話を切ってから、日付が変わり15分後にやっと返事電話が日赤より入る。
その返事電話の内容がすごい。「当直婦長と救急当番医師の判断により、当直産科医に連絡するのは止めました」と言うものだった。
久美愛産科医が日赤産科医に救急の連絡をしようとして、この連絡を当直婦長の判断で止めるというのは、どう考えても変だ。
そういう返事を平気でする事務さんに「お前何考えているんじゃ、ボケー」と言いかけたが、それは飲み込んで、もう一度丁重に産科医への連絡をお願いした。
少し脅し?を入れたのが効いたか、今度はきちんと引き継いでいただき3分後に日赤の産直医師が電話口に出てくれた。
状況を話し、母体はスムーズに日赤に受けれいてもらう事となる。だがこの時既に時刻は0時半を回っていた。それぞれ病院には色々な事情があるわけだが、日赤受付の電話口で深夜に約30分の貴重な時間が浪費されたのは事実だ。
深夜に母体搬送を受け入れてくれた日赤産科医には大いに感謝する。それにしても最初に産直医師に電話を伝えないと判断した方というのはどういう方だろうか。これで何か起きたらその責任を自分で取れるのだろうか?
医師間のコミュニケーションという重要な問題を、看護師や他科の医師(院長なら別かもしれませんが・・・)が勝手に判断して、阻害するというのは止めた方が良い。
何かあった時に自分の身を守るために、それは止めなさいと、誰にとも言わずこの日記上では忠告してあげようと思う。 |
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夜や休日は休むのが当たり前でしょう
毎日疲れることは多いが、とりあえず昨夜は夜中に起こされる事は無かった。ビールや焼酎お湯割り飲みながら、サッカー観戦もできたから幸せな方の夜と言えるだろう。
ここのところ毎日の晩酌がほとんど欠かせなくなっているが、これも公私共に様々なプレッシャーを感じているからだろうか。山に行く前にアル中にならないよう気をつけねばならないと思ったりする。
此処のところ外来が連日ただならず混んで、ジワリと疲れが貯まっている。代務の先生はいないが夜間や週末くらいきちんと休みたいと思う。
しかし今日もまた、何時呼ばれるか分からない分娩が2件残ってしまった。
きちんと昼間に生まれるよう計算して促進指示を出していたのだが、病棟助産師さんらがその指示を守らなければどうにもならない。これで今夜も深夜業務なるのかと思うと、少し悲しかったりする。夜になったら交代できる仕事が全く羨ましい。
さて世の中には労働基準法というのがあって、本来なら僕も労働者の権利として夜間や休日は休めるはずだ。年に正月と盆しか休めなかったという江戸時代の丁稚だって、夜中にきちんと眠る事はできる。電気の無かった当時は多分不眠で悩む方も今よりずっと少なかったに違いない。
その一方年間250日以上の産直業務をしている僕は、さながら現代の奴隷?だと言えなくも無い。
その奴隷奉公を少しでも楽にするには、ありとあらゆる手段を講じて夜中や休日の分娩を減らすのが一番である。そのために的確に陣痛促進剤を使用したり、適切なタイミングで帝王切開を行うとかが重要となる。
世の中の24時間体制が必要な仕事と言うのは、交代制でないといけないのは当たり前だ。
コンビ二の店員さんも多分最低日に3交代はしているだろう。消防署の救急隊員が日に何交代しているかは知らないが、最低2交代はしていると思う。
やや労働条件の悪い看護師さんや助産師さんだって、変則2交代制で行われている。そうでないと短期ならともかく長期間に渡って業務が続く訳は無い。
しかし僕のような特別な産婦人科医に交代はいない。代わりのいない一人コンビ二店長みたいのものだ。
世間では昼間や平日の分娩を増やすために、誘発剤を使ったり手術を組んだりする事に批判的な声もあるが、そんな事まったくもってとんでもない批判だと思う。
その前に医師の労働条件を、せめて法律上問題ない程度にする事がまず先決な事は間違いない。 |
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ありえない妊娠の時代
昨日も何とか早めに帰宅は出来たので、疲れていても三男の親子サッカーには参加できた。
運動不足もあるし寒いから、それなりに張り切ってグラウンドを走り回る。とはいえ張り切りすぎて関節や筋肉を傷めてもいけない。この手の瞬発系運動は適度に加減しなければならない難しい年頃だったりする。
その後は、子供と共に帰宅して、ビールもしくは焼酎お湯割りを飲み、風呂入ってとっとこ寝ようと思う。とはいえちと感じるものがあったのか、焼酎は後回しにして、その前にWiiFitで遅い時刻のヨガを始めた。
勘が当たったのか、ヨガの最中に分娩室から出動依頼電話が入る。お陰で車で病院に向かい、さくさくと仕事はこなせた。
帰宅は夜中になったが、その後シャワーを浴びてビール飲んで朝まで寝れたから、まだマシな方の夜だと思う。今日も朝から混雑外来だが何時もの事だと思いもう少しがんばろう。
さてここの所高山でも、昔ではありえなかった驚きの分娩が出てきている。一度も性交渉の無いバージンマザーの出産とか、普通なら閉経してもおかしくない様な超高齢出産や、猛烈な合併症妊娠などだ。
バージンマザーなんて聖マリアでも無い限り、ありえないと思うだろうが、現代の体外受精胚移植のテクニックを使えば妊娠するのに性交渉は必要無い。誰かの卵子と誰かの精子と子宮があれば妊娠は出来る。
以前、ローマカトリックでは避妊を禁止しているという話を聞いた事があるが、性交無しの妊娠にはどういう見解をもっているのか一度聞いてみたいものだ。
超高齢出産も週刊誌の中だけの話だと思っていたら、どうもそうでは無くなって来た様だ。平成生まれのシングルマザーも増えているし、世の中様々な妊娠が出来る時代だ。
さてさてこの様な昔では考えられない出産が増えてきている理由は、もちろん体外受精を始めとした生殖内分泌分野の進歩にあるのだろう。今時は1クラスに一人は体外受精児がいる時代なのだ。
しかしこの手の異常?妊娠は異常分娩に繋がる。生殖内分泌の分野の進歩が、周産期医療業務を圧迫しているという指摘は、産婦人科医の間でもうこの5年ほど定説となっている。
不妊治療の進歩を推し進めたのは、もちろん産科医だから、自分で自分の首を絞めている形になったわけだ。しかしその更なる背景には圧倒的な不妊治療に対する需要があるのは無視してはならない。要は不妊治療なんて必要とせず、普通に妊娠できれば、そういう妊娠が安産にも繋がるのだ。
つまり若いうちから結婚して、きちんと性交渉をして、きちんと若いうちから皆妊娠して欲しい。そうすれば圧倒的な需要に追われる産科医の仕事も減る。省みて他人の事を言えない気もするが、それが人間のより良い自然に近い形なのだと思ってはいる。 |
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アッチ立てれば、コッチが立たず
昨夜は帰宅時点で2件のやや気がかりな分娩が残っていた。このうちの一件は家で遅い夕食を食べていた時に、心拍が落ちるというスクランブル出動依頼電話に繋がる。すかさず酸素や体位変換の指示を出した。
続いて良く話を聞くと、まだ吸引カップをかけられる状態ではなく、かと言って緊急帝王切開する程ではないらしい。食べかけの夕食はきちんと食べてから出動し、仕事はもちろんそつなくこなした。
さてもう1件残っている方は、どうも緊急帝王切開を要しそうだ。そこで他科の先生の都合も考慮し、今日水曜日の昼の時間に手術を組んだ。緊急手術もできる事なら、昼間の良い時間に組んだ方が、病院の機能上安全なのだ。
ところが水曜日は比較的楽に仕事を設定しているとはいえ、それでも僕は分単位で行動しなければならない事に変わりない。
ちょうど手術の時刻に別の重要な分娩が重なった。ほぼ同じ時刻に集団検診と看護学校の講義もある。これは困った。僕の身体は一つしかない。
40人を相手に看護学校の講義しながら30人を相手に集団検診して、かつ緊急手術するなんて芸当はいくらなんでも不可能だ。更にその他に山積みのペーパーワークもあるし、往診以来もあった。
とはいえ僕は偉い。とりあえず看護学校の方は自習とすると、ほぼ同じ時刻に残りの全てをこなしてしまった。コツはただ一つ。手術も分娩も集団検診も、失敗や見逃しなくかつ嵐の様に早く済ます事だけだ。とりあえずは特段のトラブルに見舞われず助かる。だがさすがに疲れてしまって、看護学校の講義はそのまま休講とした。
さきほどやっと残りの仕事をこなして、寝不足日記を書き出した。すると看護学校の職員さんから電話がかかってきた。今日休講になった分、別の日に講義してくれという依頼だ。別の日はまた別の日でやる事はある。できれば断りたい。
しかし真面目で教育熱心な僕は、ついついまた引き受けてしまう。
こんな事では近いうちに自分が倒れちゃうよと思うが、その時は今の学生さんらが立派な看護師となり、僕の看護をしてもらえるだろう。そう心を納得させまだ頑張ろうと思う。
そんなアッチ立てればコッチが立たない、僕の良くある一日について今日は書いてみました。 |
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何時まで続くか自転車通勤
週明けの各種業務が続き、昨夜も疲れて遅くの帰宅となった。要注意の分娩も残っている。
これはちょうど長男の夜間進学塾のお迎えを車でしている最中に、分娩時刻ががぶつかってしまった。長男のみならず友人数名のお迎えも兼ねているので簡単には手を離せない。
病棟の看護師さんは何回も僕の携帯を鳴らしていたらしいが、それはおいといてやや遅れ気味に分娩室に出動し、さくさくとその後の仕事はこなした。この辺は家庭と仕事のペースを守らないと、この仕事長くは続かないと思う。
さて今朝は通勤時刻と朝の医局会と、別の分娩がまた重なった。
寒い朝で、自転車通勤がだんだんと辛い。僕は今寒さに慣れる為に、寒い朝でも薄着で自転車を飛ばし病院まで通勤している。短い距離だが、トレーニングと思ってもそれなりに寒さが染み入る。今朝の路上温度計の気温は1度だった。
しばらく車もしくは、歩きによる通勤を考えたが、様々な事を考慮し今朝もやはり自転車通勤とする。薄着通勤はさすがにちと辛くて、今朝は一枚薄手のセーターを着てしまった。
お陰で?医局会と分娩の両方にはきちんと間に合った。とはいえ外来の始まる時刻は分娩の関係でやや遅くなる。
その後は火曜日恒例の一日中続く秒単位外来となった。検査室から造影剤注射の連絡が入ったが、急患さん入院が何件もあり、それどころではない。黙っていると誰か内科の先生が注射してくれた。
午後には内診台がどういう訳か動かなくなり、約10名強の患者さんは診察できず帰宅してもらう事となってしまう。お陰で僕は少し休めたが、その分後のしわ寄せが怖い。
もうすぐ今日の仕事は一段落する。早く楽になりたいが、今夜も手術になりそうな要注意分娩の方が病棟に残っているので、ちと悲しい気持ちだ。
来春予定している大きな遠征計画まで、後3ヶ月程度となった。もしできる事ならば、この時期仕事のストレスは減らし、気持ちを少しずつでも登山モードに切り替えて行きたい。
だがそんな贅沢は僕には絶対に許されないだろう。まず目の前にある各種仕事上の課題を切り抜けなければいけないのは当然だ。せめて寒い中の自転車通勤を続けるだけで、登山のための準備をしている様な気持ちになろうと思ったりする。
寒くても自転車で病院に通う人は、まだまだたくさんいるさ
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新生児蘇生の勉強をしている間に
この土日は東京に出かけ、山や仕事の用事にあちこち動き回って過ごしていた。グルメも楽しめて有意義で楽しい週末になったと思う。
また今回は物は試しにと、なにかと空いた時間に携帯電話を使って、臨時報告のブログにリアルタイムで写真をUPするという遊び?も楽しんだ。
期待のサイバーショット携帯の画質が思ったより良くなくて少しがっかりしたが、それでもまあまあの出来栄えではある。だからどうと言う事はないが、こういうのも面白いかもしれないと思ったりする。
さてさてとは言うものの、僕が東京でうろうろしていた間に、久美愛病院では様々な事が起きていたらしい。
特に僕がちょうど日本産婦人科医会で新生児蘇生インストラクター講習と言うのを受けていた最中に、病院ではとある適応で代務の先生により緊急帝王切開が行われていた。
僕はその時学会会場でもちろん携帯電話を持っていたのだが、ちょうど実技の最中でマナーモードにしていたため、電話が鳴る事にも気づかなかった。
僕に連絡が付かないまま、執刀しなければならなかった代務の先生は、それなりにプレッシャーだったろうと思う。
また休日に出動を要した外科医先生や看護師さんらもご苦労様でした。
今日も朝から忙しくて、午後には手術もある。分娩もあるし、新たに要注意の妊婦さんも入院してきていた。全くもって産科の世界は油断ならない世界だと思う。大変な事が休む間もなく次々と起こる。
ちょうど新生児蘇生実技の最中に、高山で胎児の調子が悪くなり緊急手術を要したというのも皮肉だ。
せっかく東京まで出かけ、蘇生インストラクターの資格を得ても、その間に本物の胎児が調子悪くなっていたりしたら、何のための資格だという事になる。
資格取得よりも現実に胎児を救う事が大事なのは当たり前だ。資格は手段であって目的では無い。
もちろん今回の東京行の目的は他にも沢山あったのだが、それはおいといて、そんな事を思いながら今日も少し溜め息混じりに、病棟回診をしていたりする。
東京での講習は人形相手でしたが、その間高山では本物を相手にしていたり・・
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今週末は東京に行きます
昨夜も胎児心拍が時々落ちるという経過中の方が残ってしまった。緊急手術の可能性もあり何となく落ち着かない夜だ。
更に辛い事に、深夜2時過ぎに別の分娩が入る。助産師さんにやや早めに呼ばれた関係で、昨夜の睡眠時間も大いに削られた。
というわけで、昨夜は質的にも量的にも良くない睡眠となった。もちろん今日の外来も、昨日に引き続き寝不足外来だ。
それでも大急ぎで患者さんらを落ち着かせて、昼過ぎには何とか段取りつけた。今日の午後から、僕は用事で東京に出かける予定している。僕の不在期間にどうなるかは分からないが、代務の先生、後はどうかよろしくお願いします。
東京で僕がどこで何しているか、ご興味のある方はぜひこちらのページにアクセスしてください。なかなか内容充実の状況になりそうな気配です。
婦日の山と仕事の臨時報告へGO
先日購入したばかりの新しいサイバーショット携帯を使って、どのようなブログが作れるか試してみようとも思っています。
高山から連続して、東京でも寝不足の日々が続きそうですが、途中で倒れない程度に無事に過ごせれば良いと思っている。果たしてどうなるだろうか。 |
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一難去ってまた一難。これが産科の現場です
昨晩は早めに帰宅できて、子供のサッカー練習にも参加出来た。とはいえ深夜からは、また色々と不穏な連絡が入りだす。
まずは草木も眠る丑三つ時に、分娩経過中の方の胎児心拍が少ないという連絡が入った。胎児心拍が下がるのではなくて、その基準値が低いからどうしましょうという趣旨の電話らしい。
寝ぼけた頭で何が何だか良く分からないが、とりあえず緊急帝王切開準備の指示だけ出して、再度布団に潜り込んだ。胎児の心拍数というのは、大人と同様個人差があるから、多分心拍数が低くてもどうという事は無いだろう。
しかしこの深夜連絡により僕の睡眠の質は大いに悪化した。
続いて明け方に、今度は別の分娩の方の胎児心拍が下がるという連絡が入った。どうやら今度は切迫仮死だから早く分娩室に出動して欲しいと言う連絡らしい。
ここで若くて元気な頃ならば、颯爽と起きて出動しただろう。必要ならば急速遂娩のために吸引カップをかけなければならない。
しかし僕はもう身体を大事にしなければならない年だ。しかも今朝は今年一番の冷え込みだった。無理に布団から跳ね起きたら脳卒中や心臓発作を起こす可能性もある。というわけでまずは電話越しに胎児心拍の音を聞かせろという指示を出した。
布団の中で音を聞くと、胎児心拍は正常だ。その後助産師さんから「胎児心拍が正常に戻りました」なぞという追加連絡が入る。スクランブル出動こそ要さなかったが、これでまた睡眠時間は削られた。
その後午前7時に、今度は「本当に分娩です」の連絡が入る。急いで髭だけ剃って分娩室に出動。寒い朝で通勤路上の電光温度掲示板は0度を指していた。もちろん朝の仕事はさくさくとこなす。
というわけで今日も薄ら眠たい一日が始まった。外来も猛烈に混み、寝不足感がじわりと響く。
しかしまだ午後から手術が無い分マシだと思おう。本当に辛くなったら、来春予定している冒険の日々の事を考えれば元気も出る。
幸いな事に、深夜に何度も連絡を受けた方の分娩は昼過ぎに無事に済んだ。お陰で僅かな時間を見つけて総合庁舎にパスポート取りにも行けた。
その後再び病院に戻ったら、今度はまた別の分娩の方の胎児心拍が下がるという報告が入った。これまた緊急帝王切開となる可能性を睨みつつ、今夜も過ごさなければならない。
こんな事は産科の世界では良くある事だ。一難去ってまた一難が永久に続くのが産科の世界だと言える。ただ寝不足が何時までも続く事だけは、勘弁してもらいたいとマジに思う。
総合庁舎よりの今日の乗鞍岳。もうちょっとで雪の季節が来る
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知らない方が良い事もあります
今日は月初めの水曜日。レセプトチェックとかも入り、通常の週よりペーパーワークは増える。その他検査や処置等の雑用?もあり、今日も朝から何だかんだと忙しかった。それでもそれなりに着実に業務を片付けていけるのは、自分でもさすがだと思う。
さて、産科の世界では知らない方が良いかったのにねえと思う事は実はたくさんある。その際たるものが先天的な一時的胎児異常所見だろう。
産科医の間でとても有名な妊娠初期の胎児異常所見にNuchal translucencyというのがある。詳細な説明は省くが、超音波診断装置が進歩する前には分からなかった所見で、10年ほど前までは誰も何の問題にもしていなかったものだ。ところがこの異常所見が見つかった胎児には、ダウン症とかの先天異常の割合が少し増えると言われている。
それでこの事を知ると多くの妊婦さんは中絶を希望する事となる。1%の奇形率が2%に増えると中絶を選択するのが、今の妊婦さんの平均的判断だ。とはえい週数の進んだ中絶と言うのは安全とは限らないし、中絶後直ぐに次の妊娠が出来るとも限らない。
1回目の妊娠がTranslucencyで堪らないと中絶され、なんとその次の妊娠もTranslucencyだった方がいた。
そのままにしていたら、今度はきちんと元気な子供を出産されたが、もし2回目もTranslucencyと知っていたらその母親は多分またその子も中絶されていたのだろう。異常所見というのには家族性がある。中絶された1回目の妊娠の胎児も本当はまず正常だったろうと僕は思う。
僕は日本国内でこのNuchaltranslucencyが原因で中絶された正常な胎児が、過去に日本で1000人以上はいると思っている。何も知らなければこの1000人は元気に育っていた訳で、何とも言えない気分だ。
その他に分娩時の母体のGBS膣炎というのもある。膣内にGBSという細菌を持っていると新生児に髄膜炎が起きる可能性が増える事は知られている。髄膜炎は経過が悪いと命に関わる事もある。しかしGBSは世の中の何処にでもいる常在細菌だ。
多くの人の正常な皮膚からも見つかる。だから膣内にもその菌を持っている人は意外に多い。こういうのは膣炎と言う名称はおかしい。GBSという細菌が膣内にいる。普通はただそれだけでそれ以上のモノではない。
なお膣内にはただでも山ほどの細菌が生息している。大事なのはそれが悪さをしないでバランスを保っていることだ。いるかいないかは、それほど問題では無い。
しかしその事を妊婦さんが知ると、とても心配するとなる。分娩時にはもっと危険な事が山ほどあるのに、滅多に起こらないGBS髄膜炎の方が主な心配事項となってしまうのだ。
なお更に書くと細菌が悪さをするには、特別なTPOが必要だ。淋菌やクラミジアは世の中あちこちにいるのだが、それが問題になるのは若い男女の尿道や膣部びらんや骨盤腹膜位で、それ以外の場所では基本見つかっても臨床的に意味はまず無い。
細菌自体の有無が問題なのではなくて、その特別な細菌が悪さをする経過、環境、タイミングが問題なのだが、それについて書くと長くなるからここまでにしよう。
さてさて先週の土曜日、僕は免許不携帯である事を知らずにスキー場経由で名古屋まで出かけ、名古屋走りよろしく都会の混雑道路をあちこち車で走り回った。お陰で僕は有意義な時間を過ごす事が出来たが、もしここで不携帯である事を気づいていたらそんな事はとても出来なかったと思う。
これは免許不携帯が問題だと言うより、普段からの運転技術や、注意能力の有無が大事だったのだと書いたら、それはいくら何でも言いすぎだろうか?
だからどうと言うわけではないが、つまり何が言いたかったかというと、中途半端に知るくらいなら知らない方が良い。知る事はもちろん重要なのだが、更に大事なのは知識を利用する知恵なのだという事を書きたかった。とはいえ今日の僕の文章力では、多分それは伝わらなかっただろうとも思う。 |
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ケアレスミスも色々
昨日の三男のサッカーは中々先が見えない残念な戦いが多かった。とはいえ保護者の親さんらにとっては、試合結果はともかく飲めれば良い?。
試合後は子供たちにさっさと布団入って寝ろと指示して、自分等は夜の宴会モードで街に繰り出す事となる。
子供が試合に負けても、親がその反省をする必要は基本的に無い訳で、さんざん夜遅くまで飲んで騒いでしまう。夜中に多分呼ばれないだろう事を良い事に、僕も後先考えず飲んでしまった。お陰で今日は朝から二日酔いとなる。というわけで今朝は頭が多少痛くて、元気が出ない。
それでも出勤すると、あちこちから発熱、腹痛、出血と、週末の間に貯まった患者さんらの訴えを、看護婦さん経由で聞かなければならない。
朝から全てに同時対応する事は二日酔いの頭ではとても不可能な訳で、看護師さんらには「良きに計らえ」と指示を出し、後はいつもの秒単位外来に突入した。その一日外来も先ほどやっと一段落し、やっと夜間に、週末入院となっていた方々の回診が出来た。
さて先週末は山には行けなかったが、それでも色々な事があった。中にはこんな事ではイカンナアと思う事もある。
一つは代務医師の携帯番号が、誤って病院の救急受付まで伝わっていた事だ。お陰でせっかく高山まで来ていただいている産直の先生とは、夜間に連絡が全くつかなかったという。
しかも誤った携帯番号の持ち主は、また別の産科医先生で、その産科医先生には夜間に何度も意味不明の電話着信があったらしい。本当に申し訳なく思う。
更に、そのため僕は名古屋から大急ぎで高山に引き返すさなければならなかった。そのとき僕は自分では気づいていなかったが、免許不携帯だった。これは金曜日に新しい携帯電話を買った時、電話屋さんが誤って、身分証明の運転免許証をそのまま持っていってしまってたからだ。
高速の運転中にスピード違反で覆面パトカーに捕まっているベンツを見たが、僕が捕まらなくて良かった思う。スピード違反に免許不携帯だったら良くても一発免停だろう。
結果的に全て何とかなったが、それは運が良かっただけにすぎないと思う。
さてさて世に中には他人のケアレスミスの責任を自分が取らなければならない事が良くある。一人で病院産科医をしていると、そういう事は少なからずあるものだ。
しかしだからと言って言い訳は許されない。そういう点はサッカーの試合に似ていると思う。サッカーの試合を見ていても誰か一人がミスすするとそれを全員でカバーしなければならない事は良くある。誰かのミスを別の誰かが被る事もある。
だからどうと言うわけは無いが、それでも勝ち続けられるような運の強さが、人生には必要なのだなあと、そんなことを考えさせられた先週末ではあった。
昼にレフリーフラッグを振った事務長は、夜にはカラオケマイクも振ります(問題あれば連絡下さい。削除します)
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今日でサッカー100日目
今日は三男のサッカークラブチーム高山FCの練習試合がある。サッカーの応援兼お手伝いで休日を過ごす事にした。
天気は今ひとつの様子で、どちらにしろ登山には不向きな天候だ。ちょうど芝のグラウンドでサッカーを思いっきり楽しむには良い日だろう。
さて次男と三男は今、高山東小学校の少年団サッカーチームに所属している。そして三男はその他に高山の少年サッカーの育成選抜システムの中で、高山FCと飛騨トレセンというチームにも参加している。
つまり三男はその3つのチームの掛け持ちで、毎週毎日かなり忙しい暮らしを送る事となっている。
サッカーを好きな子供と、サッカーを愛する大人のコラボレーション?がないと幾ら元気な子供でも、これだけハードな日々を送る事は大変だと思う。
さてさてもともと飛騨には大きな子供人口があるわけでもなく、それぞれの組織は、そのコーチ陣や保護者、メンバーがかなり重なり合っているのが現実だ。
とはいえそれぞれの組織にはそれぞれ別の特徴があり、目指すものは異なっている。それぞれは別々の組織である以上、組織の仲介役をしなければならない執行役員の方々は、もう大変という事になる。混乱する事もあるだろう。
とはいえ東小サッカーチームは先月行われた、今年の少年サッカー大会を地区予選で既に落ちているからまだマシ?とも言える。
県大会で勝ち残っている小学校チームの親さんらは、小学校少年団とクラブチームの組織の試合調整に相当気を使っているご様子だ。それは親子とも相当に忙しいと思う。
小学校の少年団チームというのは、おそらく日本サッカー協会の所属チームの中で、最も下部に属している。だからこそ基本でもあり最重要と言える。サッカー自体が上手くなり勝つことも大事だが、それ以上に子供の成長に重点が置かれるのは当然で、色々な意味で最優先しなければならない。その上で県大会上位まで勝ち抜ければ言う事は無い。
一方クラブチームは、よりサッカーが上手くなり試合に勝つ事が重要となる。高山FCの最大の目的は来夏のJビレッジでの小学生クラブチーム選手権上位進出だ。
これがトレセンとなると上手な選手を的確に選抜する事がその目的となる。トレセンのサッカー試合は他と異なり8人制なのだが、ルールの違いもそういう考えを元に成り立っている。
さてさてそんなこんなで、今日も折角遠くからのクラブチームを迎えている事だし、高山FCにはぜひ頑張ってもらいたい。ところが結果は今日もまた厳しいものであった。これは来年の戦いに向けて相当暗雲立ち込めている。
高山FCは今学年が本格始動して、今日で100回目の練習らしい。100回の練習分彼らが上手くなったかどうかそれは分からないが、こればかりは大人がどうハッパかけてもどうにもなら無い点もある。
僕みたいなサッカー素人は大人しく色々な成り行きを見守るしかないのかもしれない。勝ち負けは時の運もある。またそう思って諦観しているのが自分自身一番心安らかにいられもするのだろう。
今日はまた、クラブチーム副会長の主審デビューの日でもあったりして・・
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