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【千葉】

父親の怒鳴る姿 近隣目撃 香取で車ではね 殺人容疑の少年 ストレスが原因か

2008年11月13日

 香取市のJR小見川駅近くで十日夜、同市の土木建築会社員の少年(19)が帰宅途中の千葉銀行行員沢田智章さん(24)を故意に軽トラックではねて死亡させた事件で、少年は普段から父親に怒鳴りつけられる姿を目撃されていたことが十二日分かった。少年は「父親に怒られイライラしていた」などと供述しており、日ごろのストレスが犯行につながった可能性もある。県警は同日、少年を殺人容疑で送検した。

 近所の男性(36)によると、少年は「ときどき夕方に玄関先で父親から大声でしかられていた」という。複数の近隣住民も父親の怒鳴り声を聞いていた。

 少年は両親と姉の四人暮らし。中学卒業後に父親の経営する会社に入り、毎朝早くからまじめに働いていたという。親類の六十代男性は「おとなしい子で悪い印象はなかった。まさかと思った」と驚きを隠さなかった。

 一方、県警は十二日、司法解剖の結果、沢田さんの死因が骨盤骨折などによる出血性ショック死だったと発表した。県警は、少年が殺意をもって、同僚と歩いていた沢田さんを後方からはねたとみて調べを進めている。

 

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