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設問で「破戒」を「破壊」に 山口大、編入試験でミス

2008年12月2日23時35分

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 山口大は2日に実施した人文学部言語文化学科(日本語学・日本文学コース専門科目)の編入試験で、与えられた五つの言葉を使って論文を書く設問で、島崎藤村の小説の「破戒」を「破壊」と誤って表記していたと発表した。受験者は1人だった。100点満点の試験で、この設問は30点。受験者には30点を与えるという。

 出題ミスがあったのは専門科目試験の「大問4」。「与えられた言葉をすべて使い、思うところを述べなさい」というもの。近代日本文学に関する「自然主義」「ゾライズム」「田山花袋」「一元描写」とともに、「破壊」が与えられた。出題者は藤村の「破戒」とするつもりだったという。

 この設問は選択問題で、受験者はこれを選び、誤った設問に沿って論文を書き上げたという。

 塚原正人副学長は「外国語や面接の試験結果とあわせて判断するので、合否を決める上で問題はない。こちらの初歩的なミスなので受験者に不利にならないよう対応した」と説明している。

 編入試験は、学部3年から入って学ぶことを希望する人を対象にコースごとに実施。日本語学・日本文学コースは「若干名」を募集した。

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