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最終更新:2008年12月2日(火) 18時42分

7病院が拒否、1週間後に未熟児死亡

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 去年11月、札幌の女性が自宅で早産した未熟児の男の子が7つの病院で受け入れを断られ、8つ目の病院で1週間後に死亡していたことがわかりました。

 妊娠7か月で、体重1360グラム。札幌・北区の30代の女性は去年11月の深夜、自宅で未熟児の男の子を早産しました。

 救急隊は、市立札幌病院や北海道大学病院などNICU=新生児集中治療室のある病院を中心に受け入れを求めましたが、7つの病院が拒否しました。

 「体制が十分でない中で結果的に被害者になるのは患者さんなわけですから、非常に残念なことだと思います」(札幌市保健福祉局・飯田晃医療政策担当部長)

 「NICUのベッドに空きがない」、「当直医が別の患者の治療中で対応できない」というのが拒否の理由。男の子は通報から1時間半後、NICUのない病院に搬送され、1週間後に死亡しました。

 もし、すぐにNICUで治療することができれば・・・。
 「適切な施設のNICUで診ていれば助かった可能性はあったと思います。受け皿の方に余裕がないと、24時間体制で受け入れられない現実もあるんですね」(新生児科の医師)

 189万都市・札幌でもNICUは6つの病院で48床だけ。昨年度の利用率は100%で、専門医からは「絶対数が足りない」と指摘する声が上がっています。(02日17:53)



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