文部科学省は今年度内にも、児童生徒の将来の職業観や勤労観をはぐくむ「キャリア教育」の在り方について、中央教育審議会で議論を始める方針を決めた。高校や大学を卒業した学生が優れた職業人になるために必要な教育について、総合的な改革案を検討するよう求める。塩谷立文科相が近く中教審に諮問する見通しだ。
「キャリア教育」は、子供のうちから将来の仕事や働くということについて、主体的に考えさせる趣旨。社会人として生きていくのに必要な明確な職業観を持たせるのが目的で、従来の「進路指導」の対象が進学に偏っていたのに比べ、より幅広い概念を指す。
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