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「体格上位」は肥満児のせい? 秋田市の医師指摘
本県の子どもの体格は学校保健統計調査で毎年全国トップクラスに位置付けられるが、学力テストとは違い、このトップクラスは歓迎できないとの指摘がある。秋田市の大野小児科医院の大野忠院長は過去の調査などを基に「本県の体格上位は、(平均値を押し上げる)肥満児が多いということにすぎない」と言い切る。特に冬場の運動不足が肥満の原因とし、「大人が1日1万歩なら、子どもは1日2万歩」と肥満防止を呼び掛けている。
昨年度の学校保健統計調査によると、本県の5—17歳の子どもの身長、体重は、男女ともすべての年齢で全国5位以内。「肥満傾向児」の出現率も高く、大部分の年齢が全国10位以内だった。
大野院長によると、同調査での肥満傾向児の出現率は西日本より東日本が高く、特に東北、北海道で顕著。山形などの一部年齢を除き、男女ともほとんどの年齢で全国平均を上回っている。
大野院長は「寒さや雪が影響し、特に冬場に運動不足になるため、北海道や東北で肥満児の出現率が高いといえるのではないか」と推察。肥満児は発育促進現象で身長も高くなる傾向があるなどとし、「肥満児の多さが身長、体重の平均値を押し上げている」と分析した。
(2008/12/02 14:14 更新)