1日深夜、大阪市の阪急電車三国駅のホームにいた男性が電車と接触して引きずられ、意識不明の重体となったが、男性は全盲の落語家、笑福亭伯鶴さん(51)と分かった。目撃者によると、この駅で電車を降りた伯鶴さんは杖をつきながら出口と反対方向を点字ブロックに沿ってホームを歩いていたが足を踏み外し、発車したばかりの電車との間にはさまれたという。そして、およそ16m離れたホームの端で駅員に救助された。伯鶴さんは福祉をテーマにした落語の公演活動を精力的にこなし、きのうは寄席の打ち合わせの後、自宅に帰る途中だったとみられる。事故のあった三国駅は、緩やかなカーブになっていて一番後ろの車両にいた車掌は先頭の事故に気づかなかったと話している。現場にはきょう国土交通省の職員も訪れ詳しい事故原因を調べている。 (12/02 18:44)