2009年春闘での賃上げの必要性を訴える連合の高木剛会長=2日、東京都内のホテル 連合、8年ぶりベア要求 物価上昇に見合う賃上げを連合は2日、東京都内で中央委員会を開き、定期昇給に相当する賃金カーブ維持分に加え、物価上昇分に見合うベースアップ(ベア)を求める2009年春闘の方針を決めた。連合のベア要求は8年ぶり。 高木剛会長は「金融危機で実体経済が悪化、雇用問題が深刻化する中、個人消費拡大による景気回復のため賃上げが必要だ。賃金や雇用の要求に応え得る企業の基礎体力は十分にある」と訴えた。 方針は、08年度の消費者物価上昇率の見通しを1%台半ばと想定。デフレによる物価下落が続いた昨年までと異なり、物価上昇で賃金が目減りする恐れが強いとしてベア要求を決めた。 統一要求基準の数字は示さず、要求の参考値としてモデル賃金を産業と企業規模別に明示。業種が近い産業別労組ごとに共闘する連絡会議をつくり、要求実現を目指す。
【共同通信】
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