▽産科は再開せず
福山市民病院(蔵王町)の産婦人科に一日、昨年春以来の常勤医となる中山雅人医師(60)が着任した。市民病院は救命救急センターを備えるが、当面は救急対応を含む産科部門は再開せず、婦人科の診療のみとする。
中山医師は、前勤務先の三菱水島病院(倉敷市)が先月、産婦人科を閉科したのを受け、市民病院の産婦人科長として移った。
広島県東部の産科救急の中核を担ってきた市民病院の産婦人科は岡山大が医師二人の派遣をやめ、昨年度から常勤医不在となっていた。
中山医師は「一人なので限られた診療になるが、常勤することで地域に安心感が生まれればうれしい」と話している。福山市は産科部門の再開に向け、今後も医師確保を進める方針でいる。(野崎建一郎)
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