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教科書:ニューライト系『韓国現代史』発行(上)

 金星出版社の『韓国近・現代史』教科書をめぐり、教育現場で現代史の修正に関する議論が続く中、大韓民国の正当性を擁護する視点を盛り込んだ新しい現代史の代案教科書が発表された。金星出版社に対し教科書の全面修正を要求しているニューライト系列の知識人団体「教科書フォーラム」(共同代表:朴孝鍾〈パク・ヒョジョン〉・李栄薫〈イ・ヨンフン〉・車相哲〈チャ・サンチョル〉)は1日、『韓国現代史』(深い青)を発行した。

 同書は、教科書フォーラムが「現行の歴史教科書の理念的偏向を正す」という目的で今年3月に発行した『代案教科書 韓国近・現代史』のうち、大韓民国を見る歴史観がよく現れた1945年以降の現代史の部分を新たに編集・補強した改訂増補版、という性格を帯びている。発行後大きな社会的反響を呼び起こした『代案教科書』は、現在までに約2万部が売れていることが分かっている。

 教科書フォーラム側は、『韓国現代史』について「大韓民国は誤って作られた国ではなく、自由・人権・市場など人類が共有する普遍的価値の上に作られ、経済発展と民主主義を共に実現し、先進化の新たな過程と向き合っている国だ、ということを記述した歴史書だ」と語った。

 執筆者を代表する李栄薫ソウル大経済学部教授は、本紙の電話インタビューで、「大多数の国民にとって切実に必要なのは現代史の部分であるため、この部分を切り離して読めるようにした」と語った。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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