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「一澤帆布」遺言訴訟、前社長側が逆転勝訴 大阪高裁

2008年11月27日20時3分

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 布製かばんで知られる「一澤帆布(いちざわはんぷ)工業」(京都市)の先代の会長が残したとされる遺言書の真偽をめぐる訴訟で、大阪高裁は27日、遺言書を無効とする判決を言い渡した。

 先代会長の一澤信夫氏の三男の前社長・信三郎氏(59)の妻が長男の現社長・信太郎氏(63)らを相手に、遺言書の無効確認などを求めていた。信太郎氏側は上告する方針。

 大和陽一郎裁判長は、訴えを退けた一審・京都地裁判決を取り消し、「重要な文書なのに認め印が使われるなど極めて不自然。真正な遺言書とは認められない」と述べた。遺言書とされた文書には、同社株の5分の4を信太郎氏に相続させるなどと記されていたが、これが無効となることで、信太郎氏らの議決権は失われると判断。当時社長だった信三郎氏が取締役を解任された05年の臨時株主総会の決議も取り消した。

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