noisy お奨め!リアルな視点と本音で綴る..まんま 「Real Wine Guide」 |
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フランス■□ Maison Pascal Lachaux □■ブルゴーニュ
メゾン パスカル ラショー |
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● 「ふ〜ん・・パスカル・ラショーさんが新着のトップね・・」
と、やや脱力気味にホイール・マウスをグイっとばかりに下に大きく回してしまうと、後になって止め処ない後悔の渦の中に巻き込まれる・・古くからのブルゴーニュ・ピノ・ノアール・ファンの方がいらっしゃるんじゃないかと懸念しています。
それにね、
「ロベール・アルヌーさんのエチケットにそっくりだなぁ・・」
とか、
「誰よそれ・・」
というような、真っ白く純粋な心の持ち主の方も、仮に noisy の止め処なく長いコメントを読んだにしても、
「そんな昔のことを引き合いに出されても、何のことだか全く判らない・・」
とか、
「飲めやしないし見たことも無いものを言われても良いのか悪いのかの判断材料にもならん!」
という感想が多いことでしょう。
時の流れは早いもので、気が付けばアンリ・ジャイエ氏は生きながら神様になられたのに、彼岸に向かわれてしまいました。低温での初期浸漬法を確立し、ものの見事なピノ・ノアールを長年に渡り供給してくれた偉大な造り手でした。
しかしどんな世の中になっても、近所付き合いというものは、全くは無くならず、むしろブルゴーニュの田舎では、
「何時に起きて何時に寝るか」
まで、未だに隣人の方はご存知なのでしょう。
ところでパルカル・ラショーさんと言えば、ご存知、「ドメーヌ・ロベール・アルヌー」に婿入りし、1985年からドメーヌでワインを造って来た方ですよね。現在ではドメーヌの他に、ネゴス部門を自分の名前で立ち上げ、さらに活躍しています。この辺まではご存知の方も多いと思います。
で、何でこのワインが新着のトップなのかは・・
「ウェブにつづくぅ〜」
では無く、下記のコラムに続きます!
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●2005Cote de Nuits-Villages Rouge les Fourneaux
Cuvee Daniel Chopin |
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・ルージュ・レ・フルヌー
キュヴェ・ダニエル・ショパン |
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再入荷!是非とも数本貯蔵してください!
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【素晴らしい!毎年1本、成長を確かめたくなるピノ・ノアールだと言えるでしょう!】
待ちきれないですよね。大して休ませもせずに、結局開ける羽目になっちゃいました。結果は・・・
「とめどなく旨い・・・」
ワイン造りの基本はやっぱり、感性なんだと思わせてくれるワインでした。その畑に関わる人間も含めてのテロワール・・・ということなんでしょう。ショーヴネ・ショパンはドメーヌ・ダニエル・ショパン=グロフィエを継ぎはしましたが、彼も決して叔父を超えられないと感じてしまいます。超えることなく、自身を表現するしか方法は無いのに・・・。
2004年のこのワインは、すでに飲み頃を迎えつつあり、ヴォーヌ=ロマネ近郊のピノの、やや酸度の低い、エレガントな野生を感じさせてくれました。2005年のこのワインは、2004年の熟度や官能さは現在全く有りませんが、圧倒的な真っ直ぐさと、真円に近いパレットを見せます。思いっきり純粋で、薄紫の絹を何層にも重ね合わせた紫が、光線の加減で様々な表情に変化するようでも有ります。はたしてこれはワインなのかと、美味しい水じゃ無いのかと疑いたくなるほどの味わいです。
当然ながら、今がベストな飲み頃では有りませんが、今もとてつもなく美味しいんです。出しゃばりな要素など微塵も感じません。こんなに美味しいピノ・・・勿論超お薦めです!飲んでみてください!
※ 是非2004年のコラムもご覧下さいね。 |
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●2004Cote de Nuits-Villages Rouge les Fourneaux
Cuvee Daniel Chopin |
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・ルージュ・レ・フルヌー
キュヴェ・ダニエル・ショパン |
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【ダニエル・ショパン・グロフィエは今でも達者!畑仕事もバリバリだそうです!】
ダニエル・ショパン氏のセラーにて(2007年)
1996年を持って引退した、とアナウンスされた、ドメーヌ・ダニエル・ショパン=グロフィエのダニエル・ショパンさんですが、どうやら自宅の周りの畑だけは、ドメーヌを継いだショーヴネ=ショパンに渡さなかったようで、2000年頃まで彼のエチケットの「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ」が散見されました。noisy
もとても興味が有ったのですが手に入れることは適わず、何時の間にか記憶は飛んでいました。それでも友人であるアンリ・ジャイエに倣ったという低温浸漬法による、とてもしなやかで味わい深い彼のワインについては、ずっと頭の片隅に有ったようです。
何しろ、96年ものを最後にダニエル・ショパンが引退する・・という噂が流れた途端、市場から彼のワインはまったく姿を消してしまいました。本当にびっくりするほど・・・「あっ」と言う間にです。みんな安心していたんですよね。アンリ・ジャイエが引退してもエマニュエル・ルジェがいるしダニエル・ショパンもいるから、あの味筋は安泰であると!
しかしながら、時を同じくして、エマニュエル・ルジェの不調説が流れ、ダニエル・ショパンの引退が絡んで、ある種のパニック状態になったのかもしれません。noisy
も、ダニエル・ショパン=グロフィエを継いだショーヴネ=ショパンに期待して、1997年ものを買い込んだ記憶が有ります。何年か前までは、例の類稀なクロ・ヴージョも残っていました。あ、もう今は残っていないですよ。
ショーヴネ=ショパンのワインと言えば、確かにダニエル・ショパンの畑のもの・・と推測されるワインには仕上がっているのですが、細身でやや青く、欠落感を伴う飲み口が落胆をさせるものでした。やや熟成をさせると持ち直して膨らんでは来ますが、どうでしょうか、雑さを飲み手に感じさせてしまうというのは、持って生まれたセンスの問題・・・なのかもしれません。
ここに、その昔noisyも愛読した、PKさんのバーガンディ(飛鳥出版 絶版)が有りますので、ダニエル・ショパンがどのような立ち位置にいたのかが判ると思います。このときのPKさんの評価は4星でした。因みに、この本の翻訳に携わったのが、現ラシーヌさんの塚原正章氏と合田泰子氏です。もっと因んじゃうと監修者は現ミレジム社のアーネスト・シンガー氏です。
長年のブルゴーニュ探訪を通じて、最大の収穫のひとつだったのがこのドメーヌ。小さなプレモー村の路地裏にひっそりと構え、10haの畑を持つ。中年の熱狂派ダニエル・ショパンは、アメリカへ1本もワインを売ったことがないが、私に彼を高く推奨してくれたのは、フランソワ・フェヴレだった。最初のセラー訪問のさい、私はそのワインの見事さに陶然となってしまったものだ。1986年のような難物でさえ、まばゆいほどの出来栄えだったのである。新樽は半分用いるが、アンリ・ジャイエのやり方にならって、発酵開始前にぶどうの房を3〜4日間低温で漬け込んでおく。彼のワインには見事に純粋な果実味が備わり、なおかつ骨組もしっかりしている。ぶどうの70%を除梗し、18カ月樽熟させる。カビが発生した年には完全に除梗する。仕込み期間は3週間とかなり長い。このドメーヌの畑は古木の割合が多く、筆頭ワインでは、クロ・ヴジョとヴジョが50〜60年の樹齢を数え、ACシャンボール=ミュジニの区画も樹齢は50年である。当然のことながら、これはたいていのシャンボール=ミュジニの1級と肩を並べる。その他、そつない仕上がりのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは5年以内に飲めば最高。ニュイ・サン=ジョルジュ・レ・シェニョはより堅く、骨組み強く芳醇。5度のヴィンテージをたて続けに試飲した現在、私はダニエル・ショパンをブルゴーニュ最高の生産者の一人に数えたい。一般市場にもっと出まわらないのが残念である。
ロバート・M・パーカー著 バーガンディー(ブルゴーニュ) 飛鳥出版 より抜粋
まあ・・・、読んでいただければ、何となく判るでしょう。現在のエキス重視、エレガントさ命!みたいなブルゴーニュに対する日本人の気持ちとは、若干違った時代でした。神様アンリ・ジャイエと言えば、生のままの果実味をワインに移し取り、完璧なバランスをみせる天才でした。今で言えば・・、勘ちがいされるのを恐れず言えば、より凝縮した(させた?)ものにはなりますが、むしろクロード・デュガとか、ペロ=ミノの立ち位置です。もっとも彼らは、アンリ・ジャイエを大きく凌ぐ膨大な果実味を表現していますので(いましたので?)、アンリ・ジャイエのワインは、現在で言えば「ほぼ中間」になるのかもしれません。
そして、引退するアンリ・ジャイエを継ぐのは、ドメーヌはルジェだが味わいはダニエル・ショパン=グロフィエ・・というようなニュアンスで
noisy は受け取っていました。そのダニエル・ショパンが引退してしまったんですから・・・、そして、ここに彼の造ったコート・ド・ニュイ=ヴィラージュがある訳です。
さて、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュというアペラシオンはご存知だったでしょうか?基本的には村名格でして、例えば、ジュヴレ=シャンベルタンとかヴォーヌ=ロマネと同じポジションです。しかしながら、コート・ド・ニュイの村にありながら、独自の名前を名乗れない、「ブロション」「プレモー=プレシー」「コンブランシアン」「コルゴロワン」はこの名称を名乗れるので、格的には少しだけ下、と見るのが正解でしょう。ただし、余り美味しいワインに出会うことは・・・少ないはずです・・・この例外を除いては!
待ちきれず、耐え切れずに2日ほど休ませただけで飲んでしまいました・・・・一口、口に含んで口内を回しただけで、この20年のワインに関する色んな出来事を思い出してしまいました。とても懐かしく、優しく、そして深い味わいでした。驚いたことに、ニュアンスは今流行りの「新ブルゴーニュ」?にかなり近いものが有ります。決して突出していないが確実に存在し・・・、自己アピールはしないにせよ実力を強く感じさせます。脱力していて、なおかつ自分の世界をきっちりと持っています。久しぶりに若返ったような気持ちになりました。
確かに、アンリ・ジャイエのワインは素晴らしいが、ただのACブルゴーニュに5万円は高すぎる。(さらにはクロ・パラントゥーやリッシュブールは確かに逸品には違いないが、現在の価格は美術品並みと言えるでしょう。)でも、同じ味筋の延長上にいらっしゃった、いや、物凄く近いポジションにいたと思われるダニエル・ショパンの手になる村名クラスワインが、その10分の1にも満たないプライスであるならば、有る意味、とてもリーズナブルだと思います。
それにね・・・、今となっては、湯水のごとくお金が沸いて来る魔法のお財布でも持っていない限り、アンリ・ジャイエのワインに有り付くのはほぼ不可能ですから、興味を持ってはいても、
「アンリ・ジャイエのワインはね〜、×××でしたよね〜」
などと嫌味ったらしく・・・(特に我々に・・ね!)、誰かに言われてもその意味が判らず、わかった振りをして生返事を返すのか、それとも時代遅れだよと顔をそむけて無視するかの選択に困ってドギマギしてしまう・・などという侘しいシチュエイションを回避するために、きっと飲んでみたくなるだろうなあ・・・、とnoisyは想像しています・・・(なんのこっちゃ!)
ヴォーヌ=ロマネ近郊のニュアンスの、紫色の果実味が充分に乗って、しかもエキスがしっかり出ていて、何も突出せず、さりとて沢山の要素をキッチリと内包しつつ、ささやかに、確実に表現をしてくれるのがこのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュです。PKさんはバーガンディーで「プレモー村の路地裏」と表現していますが、現実にはご住所はコンブランシアンだったと記憶しています。プレモーから東に下がって行った場所で、ご自宅の近くの畑が「レ・フルヌー」なのだと想像しています。あくまでも想像ですよ。たしか、彼の昔のワインには記載が無かったと思います。(違ってたらすみません・・・)
また、どのような方に飲んでいただいても、おそらく「おいしく無いぞ!」とおっしゃる方はいないでしょう。今飲んでも優しく美しいスタイルは不変です。PKさんは5年以内に、とおっしゃっていますが、当たらずとも遠からず・・・10年以内に飲むべきで、5年後以降はそれまでとまた違った味わいに成ってくると思います。出来れば何本か持っていたいレアなワインです。ブルゴーニュ・ピノ・ノーアル・ファンだけに留まらず、ワイン・ファンで有るならば、是非飲んでいただきたいワインです。
「瞬間」ではあるが、これも「歴史」の一コマ・・。noisy たちがワインに狂った原因のひとつが、その刹那に有りました。思いっきりお薦めします。
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Noisy'sでのワイン名の読み方・表示の仕方やブルゴーニュのミニ知識 |
● de
「 ドゥ 」 と読むのが本来かもしれませんが、 「 ド 」 としてきた歴史が長いので、
Noisy's では 「 ド 」で統一しています。英語の of , at , it , by , for ,
to 等に当たり、 「 〜 の 」 という意味です。母音と無音の 「 h 」 の前では
「 d' 」 となります。
des または du
des −−> 「 デ 」、 du −−> 「 デュ 」 で統一しています。意味は 「
de 」と同じ。
「 des 」 は de + les
「 du 」 は de + le の場合です。
● 1er Cru
Premier Cru の略で 「 プルミエ・クリュ」 「第一級」格付けを意味しています。特級格付けは勿論
Grand Cru ですね。しかし、この下の 「赤白の区別」でも記載していますが、格付けを正確に理解している必要は無いとしても、「良い畑かどうかを知っているのが当然」という考えがあるようです。「シャンベルタン」や「クロ・ド・ベズ」はトップでそれに続くのが「グリオット」や「クロ・サン=ジャーク」、そして...などと言う部分が常識だ、ということなのでしょう。それが良いかどうかは判りませんが、知っていると「ため」にはなります。「おたく」になる入り口のドアを開けることかもしれませんが、「常識」と言われてしまうとねぇ..♪♪
● 「 赤や白の区別が付かないんだけど」 という疑問は有りませんか?
フランスワインの長く続いている文化ですから、赤しかないアペラシオン には
「 Rouge 」 を入れず、白しか無いアペラシオンにも「 Blanc 」を入れません。また、一応赤白両方有るが片方がほとんど無い場合は、ほとんど無い方が色の区別を名乗っています。これは彼らにとっては興味の有る者は、「知っていて当然」という理由のようです。
例えば 「Musigny」 (ミュジニー、ミュズィニー)という特級畑の場合、
■ Musigny −−> 赤
になりますが、
■ Musigny Blanc 白 も存在します。これは、ブルゴーニュのアペラシオンが「
畑の格付け」になっているからと、シャルドネ他も許されているからですね。
でも Chambertin Blanc というのは有りません。その当たりの知識を持つことを、「文化として当然」としているのがワイン大国フランスです。(イタリアでもほとんど同じではあります)
NOISY'S では、一応、
白ワインの場合は ●
赤ワインの場合は ●
と表記しています。(間違ってなければ..)
● Gevrey-Chambertin は ジュヴレ=シャンベルタン ?ジュヴレ・シャンベルタン??
「 ジュヴレ 」 か 「 ジュヴレイ 」 が正しいかという発音表記のことではなく、言葉をつないでいる
「 − 」 をどのように捉えるか..ということですね。元々の意味が 「有名なシャンベルタンの畑にあやかってジュヴレ村のアペラシオンに使用」した、との理解なら
、ジュヴレ=シャンベルタン と するべきでしょう。この 「 − 」 は、フランスのアペラシオンに沢山出てきます。
これを同様に 「−」でつなげてしまうと、伸ばす意味の 「ー」とごっちゃになってしまいます。
ロバート・パーカー氏の「バーガンディー」では、塚原氏、合田氏等が 「ジュヴレ=シャンベルタン」と訳していますので、
NOISY'S ではそのように表記しています。(引用文は記載されたままを使用)まあ、そんなこと、どうでも良いっちゃ良いんですが、ね..コルトン・シャルルマーニュとか書いてあると気になっちゃうんですよね。本当はドメーヌの名前でも意味が有るので、そんな観点なら
ドメーヌ・トロ・ボーでは無く、ドメーヌ・トロ=ボー、ドメーヌ・ドルーアン・ラローズでは無く、ドメーヌ・ドルーアン=ラローズが正解です。ん?「noisy
も ドルーアン・ラローズって書いてある」って?.....(T.T
例: ◎NOISY'Sの表記
Puligny-Montrachet −−> ◎ピュリニー=モンラッシェ ×ピュリニー・モンラッシェ
Chassagne-Montrachet −−> ◎シャサーニュ=モンラッシェ ×シャサーニュ・モンラッシェ
Chambolle-Musigny −−> ◎シャンボール=ミュジニー × シャンボール・ミュジニー
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