無期懲役刑の服役中に死亡した受刑者は、98~07年の10年で計120人に上り、仮釈放者数の計79人を上回っていることが法務省のまとめで分かった。07年末の無期受刑収容者は戦後最多の1670人。無期懲役が実質的に、仮釈放のない終身刑に近づいている。
過去10年の無期懲役確定者は計887人。06年は期間中最多の136人だった。07年末現在の収容者の平均年齢は52・9歳。40年以上の長期収容者は18人で、うち5人は50年以上収容されている。
仮釈放までの平均収容期間は98年に20年10カ月だったが、06年は25年1カ月に延びた。07年は仮釈放者が1人で31年10カ月。一方、無期懲役受刑中の死亡者は04年以降は毎年、仮釈放者数(年1~10人)を上回っている。【石川淳一】
毎日新聞 2008年11月30日 東京朝刊