ワシントン(AP) 土星の衛星「エンケラドゥス」に液体状態の水が存在する可能性が高いと、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)の研究グループが27日、英科学誌ネイチャーに発表した。
「エンケラドゥス」は6番目に大きな土星の衛星。無人探査機「カッシーニ」が接近した際に撮影した映像で、ガスの噴出が確認された。ガスは極部分の「切れ目」から吹き出していた。
研究チームのキャンディス・ハンセン氏によると、ガスには水蒸気が含まれていた。また、ガスの噴出速度は音速を超える時速約2176キロで、これは固体の水(氷)から昇華したガスではなく、水から放出されたものとしか、考えにくいという。