12月定例総社市議会は1日開会。会期を16日までの16日間と決めた後、1億5800万円の本年度一般会計補正予算案、公共下水道条例改正案など18議案を一括上程、片岡聡一市長が提案理由を説明した。
懸案となっている夜間診療体制の整備で片岡市長は、地元の吉備医師会と協議し、各病院で順番に夜間診療を担当してもらう「輪番制在宅方式」を提案していると報告。「市民のため早急に進めていくべき最重要課題。現在、細部の詰めの作業に入っており、1日も早い実現に向けて今後、具体案を提示したい」と述べた。
現在進めている事業については、進ちょく状況などを説明。子育て家庭を支援する「子育て王国そうじゃ」の取り組みでは、10月に設置した県立大や子育て関係団体などの代表らでつくる協議会で、市次世代育成支援行動計画の後期計画や市食育推進計画の策定、市子ども条例制定に向けて準備を進めるとした。
また市内在住の外国人が1328人(11月末現在)おり、人口の約2%を占めることから、「子育て王国」の取り組みにも多文化共生の考えを盛り込むことを示し、「子ども条例制定においても外国人の子どもの意見を聴くなどし、多文化共生のモデルケースとなるよう模索していきたい」と述べた。
各分野の専門家、地元観光関係者らで観光戦略を練る「総社観光プロジェクト」事業では、市観光協会、市職員らもメンバーに加えて歴史や特産品、交通など8分科会を設置、議論を進めるとした。
機構改革を検討していることも明らかにした。「組織全体の見直しを行い、たとえば窓口サービスの充実や国際交流に関する部署の設置、市清音支所への一部事務機能移転など考えていきたい」と意欲を示した。
2、3日は休会、4日から一般質問に入る。