医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

政府(厚労省他)


来年度調整係数、2年度分データで算出−DPC分科会で一致

 中央社会保険医療協議会(中医協)のDPC評価分科会(分科会長=西岡清・横浜市立みなと赤十字病院長)は12月1日、2007年度DPC準備病院の調整係数の算出方法について議論し、2年間(10か月分)の提出データごとに係数を算出し、均等割りする方向で一致した。

【関連記事】
再入院の現状でヒアリング−DPC分科会
ケアミックス型もDPC対象に―基本小委了承
「治癒」の明確な定義付けを−DPC分科会で意見
DPC新係数で社会的役割を評価−厚労省提案
DPCの機能評価、専門病院に配慮を

 また、来年度にDPC対象病院への移行を認めるかどうかの基準になる「データ/病床比」(退院した患者の全データ数 / DPC算定病床数)の取り扱いについては、今年度の対象病院と同じ方法によりデータ数をカウントすることで一致した。3日の中医協基本問題小委員会に報告し、最終的な取り扱いを決める。

 07年度のDPC準備病院は昨年度6か月分、今年度4か月分のDPCデータをそれぞれ提出済みだが、今年4月の診療報酬改定で、▽同一疾患による3日以内の再入院を1つの入院としてカウントする▽退院時だけでなく療養病棟などDPC算定以外の病棟に転棟した場合もデータ提出する―などデータの提出方法が従来から変更されたため、改定前後で異なるデータをどう扱うかが検討課題になっていた。

 厚生労働省はこの日の分科会に、「改定前後のデータで調整係数をそれぞれ計算し、均等に相加平均を計算する(第1案)」「改定前後のデータで調整係数をそれぞれ計算し、データ提出期間(07年度は6か月、08年度は4か月)によって加重平均を出す(第2案)」の2案を提示した。

 伏見清秀参考人は、「サンプリング期間が違っても、(改定前後の)各年度の代表ということで考えて1対1で平均するので、統計的な考え方として正しいと思う」と述べ、1案を支持した。

 分科会の齊藤壽一委員(社会保険中央総合病院長)も、「たまたま07年度は6か月だからデータとして重みがあるということでは、医療の実態を的確に反映した数値にはなりにくい気がする」と、第2案による算定を疑問視。委員らの認識は、第1案を採用する方向で一致した。


更新:2008/12/01 23:10   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

PR

新機能のお知らせ

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第39回】 浜田久之さん(長崎大学医学部・歯学部附属病院医師育成キャリア支援室長、准教授) 医師の国家試験に合格した医学部の卒業生に2年間の研修を義務付ける「新医師臨床研修制度」が始まった2004年度以降、研修医の大学病院離れが進んでいる。厚生労働省によると、同制度が始まる前年の研修医の在籍状況は ...

記事全文を読む

 石原晋さんが島根県邑南町の公立邑智病院(一般病床98床)の院長に就任して1年半がたった。当初は5割を割り込んでいた病床利用率が7割台に回復するなど、改革の成果が表れ始めている。院長としてこれまで最も重視してきたのが、「助け合い、教え合い」の精神だ。石原さんは「特定の専門分野に固執しない、何でもでき ...

記事全文を読む

シミュレーター活用で医療現場をスキルアップ!

今回は、若い医師や看護師が効果的に技術を身に付けることができるシミュレーターをご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ