らーめん



「なあ松浦よお」

「なんですか？」

「この度わたくしヨシザワはラーメン屋さんになろうと思うのだが」

「え、でもコックさんは諦めたんですよね？」

「お前ばか野郎、だからラーメン屋さんだと言ってるだろうが。全くの別物だ」

「はあ、まあ頑張ってください」

「何故ラーメン屋かと言うとだな、松浦、お前ラーメンは好きか？」

「まあ普通に好きですけど、どっちかって言うとうどんですね」

「だろう？何を隠そうこのヨシザワさんもラーメンはまあまあ好きなのだ」

「まあまあですか。うどんは無視ですか」

「このように、ラーメンとは皆が好んで食す食べ物！つまり！
あの藤本ミキティも、きっと多分絶対！ラーメンは好きなはず！と思うんだ」

「言い切れないのがもどかしいですね」

「なのでヨシザワさんはラーメン屋さんになってミキティのために毎日ラーメンを作って出前とかしちゃったりして
そのうちラーメンじゃなくてヨシザワさんが出前されちゃったりしてああもうなんてワンダホゥ！！」

「頭おかしいんですか？」

「ああ、見える、見えるよ、とんこつスープの香りと湯気の向こうに微笑むミキティの姿が！」

「とんこつ限定なんですね。あ、本物のミキたん」

「よ。何してんの？」

「あ！ミキティ！だめだめ、まだ今はダメだよ、ヨシザワさんラーメンどころかお水も出せない！」

「え、なになに？」

「たん、気にしちゃダメ」

「こんなことしてる場合じゃないよ、早速修行だよ！とりあえずアルバイト探さなきゃ！ほいじゃ！」




「どうしたのよっちゃん」

「さあね。たんは？」

「ん？一緒に帰ろうと思って。なんか食べてこうよ」

「おーいいね。あ、ラーメン行く？」

「えー、どっちかってと美貴うどんのが好きだな」

「あ、一緒だ。じゃあうどんにしよう」

「おう！」











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