最近、景気が持ち直した、景気の底を打ったなどという明るい話も聞こえ出しましたが、日本はここ30年で成功体験と失敗体験の両方を経験してきたのだと思います。失われた10年と言われ (さらにまだ失われているような気もしますが) 、変革を遂げようとたくさんの企業が必死にもがいています。人は成功体験からなかなか抜け出せないようで、日本は10年かかっても変わりきれないようです。ですが、一部の企業はこのような時代でも最高益を出し、業績を順調に伸ばしています。この差はどこからくるのでしょうか。
日本は成功を続けてきました。景気の浮き沈み、景気の波を経て成功をして来ました。成功、失敗、成功、失敗。成功が好景気で失敗が不景気です。その失敗である不景気な時に変革を成し遂げ、成功のステージ、好景気に入っていったのですが、全ての企業が平等に、ということがなくなったため、現在のような複雑な経済環境、複雑な時代にあるのだと思います。さらに一方で銀行が取引先の企業を選別していることに見受けられるような二極化現象です。最近はこのような経済環境を反映して、企業レベルであった二極化が人レベル、人材レベルにも出てきています。
みなさんは病気になった時はどうしますか? 薬を飲んだり、病院に行ったり、安静にしたり、何かしらの手当をする場合が多いと思います。よく言われることで「早期発見、早期治療」。やはり、早い手当が良いようです。ガンも早期であれば「治る」時代になりました。この「早期」という対応が「成功と失敗」にも当てはまります。
何かしらのアクションを起こすと結果は2つしかありません。成功か失敗か。確率は二分の一であり、大小の差はあれ、失敗は必ずおこります。避けることは出来ません。そのため、この「治る」という行為が非常に大事なことだと私は思います。失敗が起こってもすぐに軌道修正をすることで、大きな失敗にならずに済みます。小さな失敗を修正、すなわち「治る」ことをしていくことで大きな成功につながります。なぜか。成功と失敗の2つしかないからです。確率は二分の一。なので、失敗の反対は成功です。
以上をまとめると |