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IT Skill Up Lab 【プロフェッショナルへの道】
 
プロフェッショナルへの道
第5回 「すべては事始め。そして熱い想い。」  嵐 保憲氏

■やるか、やらないかの違い

はじめまして。ワイズノットの嵐です。これから5回の連載を通じて、みなさんと一緒に「失敗の法則」を考えてゆきたいと思います。

イメージここ最近、「成功するための法則」や「いかにして成功するか」などの本が書店を賑わしていますが、それを見るたびに私は不景気だなぁと実感してしまいます。不景気になると物を売ることが大変になるので、いかにして売るのか、勝つのかなど「成功」ものが流行ります。今回の依頼を受けたコラムも「プロ」というテーマが主題ですが、そもそも成功とは何か、プロとは何かは、それをとらえる人それぞれに程度の差があります。ビルゲイツは誰もが見ても成功者、経営のプロだと思うのですが、本人はどうとらえているのでしょうか。成功したと思っていないかもしれません。成功という度合いは本人や周りの人が決めることであって、成功かどうかの見極めは難しいのかもしれません。このように程度の差はどうあれ、何かと比較して「成功」と「失敗」、「プロ」と「アマチュア」など言葉を定義しています。そしてある時点においてその評価をしています。その比較される標準である「何か」とは何でしょうか。

比較対象になるものを言い換えると、それを「やるか」「やらないか」の違いです。成功もしくは失敗するためには、「何か」を始めないとそこには到達出来ません。その「何か」を決めるのが大事なのではないでしょうか。そしてそれを決めるのは自分自身なのです。その決めた行為があなたにとっての「標準」なのです。

あなた自身の成功と失敗の時点は、その「標準」を決める行為がいつなのかで決まります。早いか遅いかが成功と失敗の分かれ目になります。決めなければ、知らず知らずに失敗に近づいています。それはなぜか。成功までの道のりが遠くなるからです。そう、決断は早いほうが良いのです。決断をして、その成功のための準備を進めることで失敗のリスクがヘッジ出来るのです。子供のころの夏休みの宿題、休みが終わる直前で慌てていませんでしたか。

以上をまとめると


失敗の法則1:やらないから失敗する


■ スピードとタイミングにまつわる話


失敗しないために「やる」と決めた後に来るものは「いつ」やるのかを決めることです。それが失敗しないための大事なポイントの一つになります。早すぎても遅すぎても失敗してしまいます。但し、早すぎると失敗の確率は高くなりますが、遅い分には先人たちがいますので、その成功した道を踏んで行くことで失敗の確率は低くなります。私たちがいるIT業界は先人があまりいなく、それぞれが一足早いことをやっているので、この早すぎる確率が当てはまる業界です。一頃前に『社長失格』という本を出された板倉雄一郎さんがおりますが、著者によると失敗した理由のひとつに技術が新しすぎたためとあります。その技術は現在では広く普及しており、早すぎたのだと振り返られます。(ちなみに現在は成功されて『幸福論』を出されております。)

では、遅いとどうなるのでしょうか。IT業界に限らず、成熟した業界は参入障壁が高くなり、成功した企業は先行者利益を享受しています。ですので、遅いのも失敗になります。スピードとタイミング。この絶妙なタイミングをはかるためには日頃から「やる」ことを決め、日々準備して「いつ」やるのかをアンテナを張っていることが大事になります。そのタイミングが来たところで早くやることがポイントです。

以上をまとめると


失敗の法則2:慌てると失敗する


■ 自分自身の起業体験にまつわること

独立イメージ 本格的な法則の話しの前に私自身の経験から。私は現在、社長をやっています。インターネットに特化した事業を展開し、主にオープンソースを活用した開発・運用サービスを展開しています。資本金500万、一坪オフィスで2人からスタート、現在は資本金3,600万、社員20名ほどの会社になりました。これからの1年は社員倍増も視野に入れて事業を進めています。順調に拡大しているようではありますが、色々なことがありました。設立時はバブル崩壊して散々たる頃でしたので、目指していることは実現できない、必ず失敗するなどのアドバイスも頂いたりしましたが、前述の準備をしていましたので、今やらないと逆に失敗すると思い事業をスタートさせました。たしかに事業立ち上げ当初インターネットは知っていてもオープンソースという言葉を知らない人が多く、広く普及するには待たなければなりませんでしたが、先行者利益を得られるポジショニングは得られたのではないかと思っています。まだまだ成功というステージには到達しておりませんが、失敗しないよう、成功に近づけるよう継続しています。
   
  筆者のご紹介  
 
嵐 保憲  (あらしやすのり)
嵐 保憲  (あらしやすのり)   1971年 北海道札幌市出身
1995年 青山学院大学中退
1995年 株式会社リクルートスタッフィング
1999年 インディゴ株式会社 (現、アジアングルーヴ株式会社)
2000年 有限会社ワイズノット設立 代表取締役
2001年 株式会社ワイズノット 代表取締役

 大学中退後、リクルートスタッフィングにて企画営業に従事。表彰は通期MVP1回、通期VP2回、他受賞19回。売上高は個人で年間6億円超(社内平均2.5億円)。数多くのネット企業の草創期を側面から支援。1996年は社内インターネットプロジェクトリーダー兼務。1997年、主任昇格。
インディゴでは経営企画に従事。ネット企業の事業立ち上げ支援が中心業務。資本金1,000万円から8億円、社員30名からグループ150人の成長経験を経て有限会社ワイズノット設立、代表取締役。株式会社へ組織変更後も引き続き代表取締役に就任。
 
 
参考文献
社長失格』  株式会社日経BP 板倉雄一郎 著
戦略立案のテクニック 株式会社日科技連出版社 長島牧人 著
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