【NQN香港=穂坂隆弘】1日の中国外国為替市場で人民元相場は対米ドルで大幅に続落した。中国人民銀行(中央銀行)傘下の中国外貨交易中心(外為取引センター)が運営するホームページ「中国貨幣網」によると、現地時間17時30分(日本時間18時30分)時点の銀行間取引のレートは、前週末11月28日の同時点に比べ0.0485元の元安・米ドル高である1米ドル=6.8827―6.8848元だった。一方、同時点の外為取引センター経由の取引は6.8780―6.8848元だった。6月半ば以来5カ月半ぶりの安い水準。
中国人民銀行(中央銀行)が11月26日に大幅な利下げに踏み切り、人民元売り・米ドル買い圧力が高まっている。市場には「中国政府は景気浮揚を狙い、従来の人民元高を容認する姿勢を変更するのではないかとの思惑が広がりつつある」との指摘があった。(01日 19:05)