大統領の「開戦責任」追及 グルジアの議会委員会で【モスクワ29日共同】グルジアのキツマリシビリ前駐ロシア大使がこのほど、ロシアによる軍事介入を招いた8月の南オセチア自治州の紛争をめぐる議会調査委員会で、サーカシビリ大統領は以前から開戦の機会をうかがっていたと証言。大統領の辞任を求める野党勢力から「開戦責任」追及の動きが強まっている。 ロイター通信などによると、大統領は28日の委員会証言で、ロシアの「介入」に対し「国民を守るために軍事行動を決断した」と弁明した。 前大使は、サーカシビリ氏を大統領の座に押し上げることになった5年前の政変「バラ革命」に加わった側近だっただけに、大統領には痛手だ。 また前大使は、ライス米国務長官が7月にグルジアを訪問した際、サーカシビリ政権は南オセチア独立派に対する開戦の承認を米国から得たと受け止めていたと証言。これに対し、大統領は「誰にも承認は求めていない」と反論した。米国も「承認」を否定している。与党議員は前大使を「ロシア側についた犯罪者」として非難している。
【共同通信】
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