「過労死110番」、死亡が約2割
「過労死110番」全国ネットワークと過労死弁護団全国連絡会議が11月22日に行った「過労死防止法を! 過労死・過労自殺110番」の全国一斉電話相談の結果がこのほどまとまった。24都道府県から寄せられた52件の相談のうち、死亡が10件と全体の2割近くに上り、過労死の深刻な実態が浮き彫りとなった。
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相談の内訳は、労災補償が19件(うち死亡10件)、(過労死)予防や働き過ぎが16件、その他が17件だった。都道府県別では、大阪の10件を最高に、北海道の9件、東京、広島の各6件が上位を占めた。
医療・介護関係では、女性医師から「病院での実習が毎日泊まり込みで、2、3時間しか眠れず、うつ病を発症した」との相談があった。
死亡事例では、「出張が多い中、出張先で心不全のため亡くなった」(営業職)のほか、「新店舗の開店を任され、1日の労働が15時間に及び、開店1か月後にうつ病で自殺」(男性、職業不詳)、「勤務内容が変更され、慣れない仕事の中で長時間労働を行い、自殺」(性別不詳、製造業)、「上司とうまくいかず、うつ病を発症。入院中に病院を抜け出して自殺」(男性、製造業)など、過労自殺に関する相談が相次いだ。
更新:2008/12/01 13:29 キャリアブレイン
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