医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

CBネット |  医療介護CBニュース

話題・特集


労働環境の適正化を―日本小児科学会が声明

 安心できる小児医療を提供するため、小児科医の労働環境の適正化により一層取り組もうと、日本小児科学会(横田俊平会長)は11月30日の定例記者会見で、声明を発表した。

【関連記事】
医師「過労死裁判」で遺族ら上告
医師の過労死を防ぐために
判決受け小児科医らがコメント―中原裁判
「過重労働を放置」と原告弁護士が警鐘
過酷な小児科医療の改善を要求−中原裁判

 声明では、「小児救急など最前線の急性期小児医療を担う病院小児科医が負わされている過重労働は、医師不足や小児科閉鎖など現在の医療問題の核心の一つである」と指摘。その上で、「病院で働く小児科医に適正な勤務環境・労働条件を約束することによって初めて、信頼性の高い医療を提供することが可能になる」として、小児科医の労働環境の適正化により一層取り組んでいく方針を示している。

 同学会が2004年に常勤小児科医3628人を対象に行った「病院小児科・医師現状調査」によると、時間外診療をしている小児科医の超過労働時間は合計で月平均86.7時間で、過労死基準(月80時間)を上回る長時間勤務を続けている小児科医が多いという。

 小児科医中原利郎さん(当時44歳)の過労自殺をめぐる民事訴訟の控訴審判決で、東京高裁が10月22日、遺族側の訴えをすべて棄却しており、同学会によると、この判決が声明を出すきっかけになったという。


更新:2008/12/01 22:15   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

PR

新機能のお知らせ

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第39回】 浜田久之さん(長崎大学医学部・歯学部附属病院医師育成キャリア支援室長、准教授) 医師の国家試験に合格した医学部の卒業生に2年間の研修を義務付ける「新医師臨床研修制度」が始まった2004年度以降、研修医の大学病院離れが進んでいる。厚生労働省によると、同制度が始まる前年の研修医の在籍状況は ...

記事全文を読む

 「これからの薬局は、処方せんだけではない」と話すのは、茨城県坂東市で「つむぎ薬局」を経営する斎藤陽介さん。株式会社メディカルキャビネットの代表取締役社長として、処方せんに百パーセント頼らない薬局経営「脱処方せんへの道」を提唱している。 今年3月には、「薬局の便利な利用法―知って得する4つの知恵―」 ...

記事全文を読む

シミュレーター活用で医療現場をスキルアップ!

今回は、若い医師や看護師が効果的に技術を身に付けることができるシミュレーターをご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ