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眼科も対応、3月開所へ 広島市の夜間救急診療所 '08/12/1

 ▽工事本格化 内科との2科体制

 広島市が、中区千田町の市健康づくりセンターの北側に新設する夜間救急診療所の工事が本格化している。主に軽症の患者を受け入れ、公立病院など二十四時間体制の救急病院への患者の集中を緩和する狙い。当初の計画は内科のみだったが、市医師会の要請を受けて眼科との二科体制に拡充。来年三月下旬のオープンを目指す。

 市が施設を整備し、医師会が運営する。鉄骨平屋三百平方メートル。市は本年度当初予算に一億六千三百五十万円を計上。眼科を加えるための整備費など一千七十万円を補正予算案に盛り込み、三日に市議会に提案する。

 可決されれば、更衣室や倉庫を想定していたスペースを眼科用に設計変更。内科と眼科の診察室、点滴室、エックス線撮影用の部屋などを整える。

 診療時間は、午後七〜十一時になる見通し。市内の開業医を中心に交代で待機し、通常は内科二人、眼科一人が診察に当たる。

 市内では、耳鼻科や整形外科は開業医の輪番制などで夜間診療体制があるが、眼科は整っていない。本来、眼科手術を要する急患に対応する広島大病院(南区)などには「目に異物が入った」「コンタクトが外れない」といった軽症患者が訪れるケースもある。

 医師会と市などが対応を検討し、夜間救急診療所の診療科を加えることにした。

 市保健医療課は「これで、初期救急の機能分担ができるようになる。開所に向け、受け入れ態勢を整えたい」と説明している。(森田裕美)

【写真説明】工事が進む夜間救急診療所の建設地。広島市健康づくりセンターの北側にあたる




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