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岡山大大学院:高度な助産師育成、医師の負担軽減 来年4月から年15回講習 /岡山

 産科医療の崩壊を食い止めるため、岡山大大学院保健学研究科が来年4月、助産師、看護師を対象に知識・技術向上のための講座を開講する。通常出産での産科医の役割を軽減させ、ハイリスクの妊婦に集中させる。

 同研究科の中塚幹也教授によると、医師と助産師には妊婦健診、超音波検査、分べんなどの共通の仕事がある。現状では超音波検査などの技術がある助産師は少ないが、新生児蘇生技術などを身につければリスクの少ない出産で産科医の負担を減らせるという。

 講習では、産科以外にも子育てや不妊症について学び、地域で子育てボランティアを立ち上げられるような人材の育成を目指す。

 また、中塚教授によると、産科医療の現場では、医師同様に助産師も全国で約6700人不足しており、医療機関の約75%で定員割れが続いている。助産師は女性の資格のため出産を機に職場を離れている女性も多く、高度な能力を身につけて復帰すれば産科医療の充実を図れるという。

 講習は年間15回を予定し、うち5回程度は通信教育として受講可能。定員は約20人。募集期間は15日~来年1月16日。問い合わせは同大鹿田キャンパス代表(086・223・7151)。【石川勝義】

毎日新聞 2008年12月1日 地方版

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