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外国人不法滞在者への対応めぐり、ソウルでデモ

「強制送還を中止せよ」VS「取り締まりをもっと強化せよ」

 最近、不法滞在の外国人労働者に対する当局の取り締まりが集中的に行われている中、相反する主張を掲げる集会が30日、ソウル都心で一斉に開かれた。「法務部は無理な取り締まりを中止せよ」と訴える集会が開かれた一方で、「もっと厳しい取り締まりを実施せよ」と訴える集会も行われたというわけだ。

 「出稼ぎ労働者への差別の撤廃と基本的人権・労働権の確立を目指す共同行動(以下、共同行動)」はこの日午後2時から、約300人のメンバーが参加して、ソウル駅前広場で集会を開いた。「共同行動」は「すべての外国人の出稼ぎ労働を合法化せよ」「出稼ぎ労働者を経済危機のいけにえにするな」などと書かれたプラカードを掲げ、シュプレヒコールを叫びながら、「出稼ぎ労働者に対する暴力的な取り締まりや強制送還を即刻中止せよ」と訴えた。

 だが一方で、会場にいた「外国人労働者対策市民連帯」のパク・ワンソク幹事(30)は、「不法滞在者アウト、ノー外国人犯罪」と書かれたプラカードを掲げ、「一人デモ」を行った。

 また、この日午後1時ごろ、ソウル・大学路のマロニエ公園では、「外国人労働者対策汎国民連帯」の会員たちが、政府の不法滞在者への取り締まりを支持する集会を開いた。この団体のメンバー約10人は集会で「不法滞在者は韓国の法を犯しているにもかかわらず、自主的に出国しないどころか、韓国政府に反旗を翻し、白昼堂々と“合法化せよ”というデモを行っている。政府は不法滞在者に対する取り締まりをもっと強化せよ」と訴えた。

キム・ジンミョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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