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【コラム】 天変地異の前兆!?月が赤く見えるワケ

夕方近く、ボ〜っと歩いていると、夕日の反対側に赤々と浮かぶ大きな天体を発見。「た、太陽が2つに!?」と慌てたもののそんなはずはなく、常識的に考えると月だ。なぜ白や黄色の月が赤く見えるの!? 疑問を解消すべく国立天文台に駆けこんだ。

「それは月が赤くなったのではなく、赤く見えているだけです。月の光は微粒子などを含む大気の中を通って人間の目に届くわけですが、それらは、光の中の“青”の成分を散らしてしまいます。すると青い光が地表まで届かず、月の光に含まれる青色が見えなくなり、透過力の強い赤い光が残るため、月が赤っぽく見えるのですよ」(国立天文台・天文情報センター長の渡部潤一氏)

実はこのカラクリ、夕日が赤く見えるのと同じ理由。月や太陽は中天よりも地平線近くに見えるときの方が、その光が通り抜けるべき大気の距離が長くなる(※図を参照 ※R25.jpでは図が掲載されています)。だから、そのぶん散らされる青い光が増えて赤く見える。また空気の状態によっても月の色は変化するという。

「大気中の微粒子は、湿度が高いと水蒸気が張りつきちょっと膨れるんですよ。そうすると体積が増して、一見同じ量の微粒子でも多くなったような効果を生むので青い光が散乱しやすく、より赤みを帯びて見えます。したがって、湿度の高い夏の方が赤っぽく見えやすくなりますよ」(同)

なるほど。月が赤く見えると「大地震とか、何か不吉なことが起こるのでは!?」と心配になってしまったが、取り越し苦労だったみたい。でも、有害な微粒子が多そうな大気が汚れている場所ではいつも月が赤く見えたりして?

「火山灰や砂など、大気の微粒子は自然起源で、日本の大気は汚染による人工的な微粒子はほぼ皆無です。でも大気汚染が深刻だった70年代には、それで月が赤く見えることもあったかもしれないですね」(同)

冬でも深夜、地平線近くに月が出ているときは赤く見えることがあるので、空を仰いでみては?
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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