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イヤホン:ダイソー 525円のエージング前レビューです。

エージングについてはこちらをご覧ください。

◇エージングとは


買ってから数日たつのにまだ10時間程度しか聴いていません。
買った直後に調べたメモと記憶を元に書きたいと思います。

前回のレビューはこちらをご覧ください。

◇イヤホン:ダイソー 525円




低音は、硬めでハリのある弾みを感じるのですが重低音がとても弱いです。

聴感では超低域が出ていないものの一般的ななだらかな上り坂の周波数特性です。
40Hzからやっと聴き取れるようになり250Hzまで増加し以降1200Hz(中域)までフラットになります。

周波数についてはこちらをご覧ください。

◇周波数とは

バスドラムは、ズシリとはこないで「ゴッ！ゴッ！」という硬く弾む音です。
そのため緩いバスドラの多いHipHopなどには合わず、Avril LavigneやGreen DayのようなPankよりの軽い音作りのRockに合います。

ベースは、重低音が出ないため軽く貧弱に感じます。低いウッドベースはペラペラの紙のような音になります。エレキベースなどではマッチする場合もあります。

コントラバスはやはり重さが無く表面的な音のみです。チューバは高い倍音がそれなりに楽しめますが別の楽器に感じます。

このように低音のみを抽出するとかなり酷い音質なのですが、このあえてバッサリ良さを捨てた低音の軽さが全域での音の面白さの土台になっています。
特に超低域はエージングで出るようになることが多いので期待しています。




中音は、若干硬く擦れているのに透き通るようなサラサラとした綺麗な音質です。

250Hzから増加して1250Hzを山に減少し、2500Hzに大きい山があります。

女性ボーカルが女神になります。これほどピュアで綺麗な音作りはなかなか無いと思います。
清涼感があり、張りもあり、若干ハスキーに聴かせます。全ての女性が清楚でナチュラルにメイクアップされます。

男性ボーカルも悪くありません。同様に硬めで乾いた感じになります。

かなり綺麗に聴かせるのがアコースティックギター。

アルペジオなどを多用する曲が私は好きでジャカジャカとコードを使うアコギ私はあまり好きではありませんでした。
しかしダイソー 525円イヤホンで聴いて変わりました。
艶やかなディケイ音（音の伸び）、よく擦れたリリース音（消えるまでの音）がすごいイイのです。
アコギ１本の良さを思い知りました。ゆずなども非常に元気よく楽しく聴けます。

エレキギターは、歪みのない音は軽く爽やかな抜けたとても良い音になります。
ひどく歪ませた重い音はちゃんと重くて悪くないのが意外です。
Rockで言うとMuse、Foo Fighters、Coldplayなどはもちろん、Korn、Linkin Park、Nine Inchi Nailsなどでもいけます。

パーカッションではスネアドラムが功労賞。
主張するわけではなくアクセントとして、張りも歯切れもあるスネアドラムらしい音を出します。

バイオリンも擦れからくる艶やかさが良く美しいです。木管楽器も同様です。

綺麗な音とはこういう物だと言い切れるほどの中音です。
女性ボーカルとアコースティックギターなら低価格帯には敵はいないと思います。525円なのに凄い。



高音は、シャリついた音が綺麗な量感のある音です。

2500Hz以降若干減少後、徐々に増幅し7000Hzでかなり急な大きなピークを迎えます。
それ以降は減少し12000Hz以降ガクッと減少し16Hzで聴力の限界とともに聴こえなくなります。

このイヤホンで一番目立つのがハイハットです。
シンバル系全般的にうるさいぐらい「シャシャ…」とシャリつきます。
しかし安っぽい印象はなく空気感、つまり音の抜けを作ることに徹底しているのです。
それによってイヤホンなのに開放型らしい抜けのよさを楽しめます。

◇開放型(オープンタイプ)ヘッドホンとは

チャイムが綺麗です。
私の好きな硬めの「キラキラキラ…」ではなく「チャラチャラチャラ…」と少しアタック音が弱く擦れるのが新鮮でよかったです。

チェンバロとハープが、マッチします。かなり綺麗です。

これらの音が主張しすぎと感じる曲もありますが、爽やかな印象を作り出すとても重要な役割を担っています。
エージングで若干丸くなるなんてレビューもありますので、主張が弱まる程度なら期待してもいいかもしれません。



音場は、イヤホンにしてはとても抜けの良い広い音場です。

イヤホンにありがちな平坦な印象も少なく音の抜けが良いため上方にも定位します。
ただし内側には音が少ないし、耳のすぐそばで鳴っている感じはあります。
イヤホンなのにとても開放型らしい外向きの音場です。



解像度は、525円としては非常に高く低価格帯でも高いほうです。

イヤホン四天王と比べてもほとんど見劣りしません。
重低音が聴き取りにくかったり、高域が主張しすぎて混じったりはします。
しかし低音が弱いため篭ったりせず分離の良い音となっています。

イヤホン四天王についてはこちら

◇イヤホン:SONY MDR-E0931



遮音性は、低いです。

屋外ではノイズは普通のイヤホン並かそれ以上に入ってきます。
そして屋外だとこのイヤホンの良さが死んでしまいます。
唯でさえイマイチな低音が聴こえなくなり、ただのシャリついた安っぽいイヤホンになってしまいます。
難聴になるのを気にせず音量をガツンと上げれる人以外は、外観も相まって屋外での使用はオススメできません。



音漏れは、多いです。

ハウジングに開いたポート（空気穴）が多いので物理的に外に音が漏れます。
さらに高音が強いので音漏れが目立ちます。（音漏れで聴こえてくる音の主成分は高域です）
電車で使う場合は細心の注意を払ってください。



装着感は、悪い方です。

私の場合、耳を引っ張りながら装着すれば耳に密着してハマります。
ただし長時間着けると痛くなり、歩いていると外れてしまいます。
試しにドーナッツパッドを着けてみると、密着しなくて私の場合はうまくありません。
さらにケーブルがかなり絡まりやすくイライラします。

ドーナッツパッドについてはこちらをご覧ください。
◇イヤホンのイヤーパッドをドーナッツパッドに



良かった音楽は、中島美嘉、柴田淳、一青窈、宇多田ヒカル、矢井田瞳、鬼束ちひろ、ゆず、Avril Lavigne、Muse、Foo Fighters、Norah Jones、Bob Marley
悪かった音楽は、Nas、Eminem、Jay-z、交響曲

良かった楽器は、女性ボーカル、アコースティックギター、ハイハット、チェンバロ、ハープ、ウクレレ、チャイム、ディストーションギター
悪かった楽器は、バスドラ、ウッドベース、コントラバス、チューバ




ダイソー 525円イヤホンは全体的に、バランスは高音よりで、シャリついた抜けのある中高音が特徴の綺麗な音に特化したイヤホンです。
音場も解像度も悪くはないのですが、クラシックの特に交響曲となると低域不足や、音が混じったりとさすがに良くはありません。そこまで期待するのは贅沢です。
高域が良く低域が悪い傾向が顕著です。ジャンルだと女性JPopに強く、HipHopに弱いです。
アコースティックの女性ボーカルなんて聴いてみたら悶えること請け合いです。女性ボーカルなら大抵もだえます。それほど良いです。



最後に、前回書いていた欠陥について書きたいと思います。
WeveGeneを使って周波数帯域別の量感を調査してた時の話です。

30Hz〜800Hzで右耳から異音が聴こえたのです。
「ブブブブブ…」という虫が飛んでいるような、扇風機に何かが当たっているかのような音です。

念のため左右を逆ににして聴いてみたのですが今度は左耳から同音のノイズが聴こえます。つまりR側の機械的な故障と判明しました。。

おそらくハウジング(音を増幅する部分)内にゴミが混入しているのではないかと予想しています。
周波数周期の遅い重低音の時にゴミがハウジング内で振動してハウジングの壁に当たってノイズを発しているのでしょう。

これが決定的な欠陥です。要するに不良品をつかんでしまったのです。
この異音は音楽を聴いている限りは高域の音に消されて感じませんので、気にしなければ普通に使えてしまうのですが。。。

普通のメーカーの製品ならばこういった混入物のエラー品チェックは最低限しているはずです。（それでも稀にありますが）。
他人のレビューなどで左右の音量の違うなどの話もありますす。
ダイソー 525円イヤホンはエラー品チェックが甘いのではないかと疑ってしまいました。
そのため525円が妥当との結論になってしまうわけです。エラー品チェックの過程は非常にコストのかかる作業なので当然です。



それでもダイソー 525円イヤホンが音質のみで考えると恐ろしいコストパフォーマンスであることに異論はありません。
なにしろ525円です。欠陥つかんでも私は後悔どころか大満足しています。
私が今まで持っていたヘッドホンには無かったオンリーワンの中高音を持っていたのですから。

長文になってしまいましたorz 読んでいただきありがとうございました。



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