岡山放送局

2008年11月30日 22時33分更新

0系新幹線 最後の定期運転


新幹線の開業から半世紀近く親しまれてきた「0系」と呼ばれる車両がきょうの運行で引退することになり、JR岡山駅には最後の列車を一目見ようと多くのファンが訪れました。

新幹線の「0系」車両は、昭和39年の東海道新幹線の開業と同時にデビューした初代の車両で、山陽新幹線でも使われ先頭の丸い鼻のような形が44年間にわたって親しまれてきました。

しかし、より高速で快適な新型車両が次々と導入されてきたのにともない、きょうの運行を最後に定期の営業運転からは引退することになりました。

JR岡山駅のホームには、0系に乗り込む乗客や別れを惜しむ大勢の鉄道ファンが訪れ、最後の列車がホームに入ってくると、盛んにカメラのシャッターを切っていました。

そして午後2時51分、博多行きの0系「こだま659号」がベルを鳴らして出発すると「ありがとう」という声が贈られていました。

0系と同じ昭和39年に生まれたという男性は「44年間、振り返ってみるとあっという間でした。同じ時代を歩いてきた0系にお疲れ様と言いたいです」と話していました。

JR西日本では、0系を惜しむ声に応えて、12月の3日間、全席指定の臨時列車が運行しますが、すでに満席だということです。