司法の広場

2008年11月24日号

【投稿】
小室哲也氏の保釈、なにかが違うぞ。                   M・S


●「警察の覚せい剤乱用防止のポスター」は生ぬるい。
 音楽プロデューサー小室氏が保釈になった。
さて何かが違う気がするので思い返してみると大阪地検が逮捕したというところから変な気がする。
逮捕容疑も詐欺ではあるが騙されたほうも有名人でなんとなく田中森一氏の詐欺事件類似のような感じがした。
もともとが大阪府警の吉本興業関連の捜査で逮捕されるかと思う向きもあった人物である。

「警察の覚せい剤乱用防止のポスター」は生ぬるい。
実在の芸能関係者経験者らに出てもらえ。

覚せい剤防止のポスターはかわいいモデルが「使っちゃだめと」微笑む図柄が踏襲されている。
*薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ

これはこれでいいポスターですが少し訴える方向が違うという気がします。
ずばり、モデルはギャラなしで田代マサシ、清水健太郎、加勢大周、そして小室氏らではないでしょうか。
前三者は売れなくなってガードがなくなり覚醒剤使用で逮捕されましたが小室氏もその噂ははっきり言ってありました。
逮捕状請求寸前まで行ったことがあったとか。
すくなくとも捜査はされたことあるでしょう。
ポスターで覚醒剤使用前の輝く姿と使用後のボロボロの姿を対比させれば訴求力がますでしょう。

●なぜ小室氏は逮捕されなかったか、そこが問題で答えは簡単。
 小室氏は売れっ子でした、才能もあり金を生む素材だったにつきます。防衛隊がついていたということ。
グレイの有明コンサートの売り上げが10億、そのミカジメ料をめぐって住吉会の右翼がいわゆる「ガラス割り」におよびそしてライジングプロの巨額脱税の摘発となり関連して「ネオギルド」の脱税事件で鈴木亜美のプロダクションが摘発され移籍騒動となり小室氏ともども吉本興業の庇護下に入ったわけです。
この経緯は書き出すと長くなり芸能誌ではない当誌に似合わないので、結論だけを書きます。
グレイの売り上げはほとんど当時の飛ぶ鳥を落とす勢いの西の某団体に巻き上げられ、なわばりを持つ地元のやくざ右翼が予告の上ガラス割りにおよび、アルバイトをしてためた女の子の小銭さえも根こそぎ資金源にしていた暴力団をつぶすために国税警察一体となり攻撃し、その余波で組織的脱税事件も摘発されて、さらにドタキャンなど多くの問題を起こしていたタレントともどもギャラに不満を言うタレントが吉本興業という管理のしっかりしたところに移籍したということです。
芸能界と暴力団の関係が広告会社テレビ局を巻き込んだ大利権構造に変貌しているのでその利権構造の一番重要で管理しにくくそして弱くてわがままなタレントというものをコントロールする取り巻き組織が自然発生的にできるわけですね。
利口なタレントは取り巻き組織を利用してマネーゲームの勝利者となり、人のいいタレントは薬でコントロールされ骨までしゃぶられるわけです。
まあファンのほうもコンサートに行くためには某プロダクションの会員になって5000円取られそしてチケットの抽選代まで実質的に取られそれでも外れりゃコンサートにいけずに泣く女の子も出るわけでまったく客をここまで馬鹿にした商売はないですね。

●腑に落ちない保釈と腑に落ちる保釈金
 ディスコ全盛のときに活躍した小室氏はエイベックスとも関係があります。
マハラジャ人脈と言う人もいます。
エイベックスが保釈金を立て替える理由もうなずけます。
さて、5億の詐欺で罪状認否前に3000万の保釈金で出てくるのは確かに珍しいですね。
それでも、本人が捜査に正面から応じて事情の聴取にも協力し、証拠隠滅の恐れもなければ保釈もありでべつに一般と比べてですから、大阪地検の捜査ということも考えればありうるのでしょう。
検察の特捜部はしっかり調査をしたということでしょう。


●逮捕されてホッとしているのは小室哲也氏本人では
 借金に追われ、芸能マスコミに追われ作曲どころでなかった小室氏にとって、つらいでしょうが数年懲役に行くのが良いリハビリです。
体調を調整するいい機会ですしこの過去十年の垢を落とすいい機会です。
ライジングプロのT氏もある意味真正面から試練を受け止めて帰ってきました。
才能のある人ですから必ず働く場所があります。
5億の賠償金が出てくる可能性もある。
執行猶予となっても健康を回復し変な薬の、使用前、使用後、リハビリ後のいい見本となってください。


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