2008年11月29日 20時21分更新
真庭市の出身でインド西部のムンバイで起きた同時テロ事件で、武装グループに銃撃されて死亡した三井丸紅液化ガスの社員、津田尚志さんの遺体が29日夕方、成田空港に到着し、一緒に銃撃された同僚の社員も共に帰国して当時の状況を語りました。
ムンバイのホテルで武装グループに銃撃され死亡した真庭市出身の津田尚志さんの遺体は旅客機でシンガポールを経由して29日午後5時過ぎ、成田空港に到着しました。
遺体が納められた銀色の棺が機体から外に運び出されると、花束が添えられました。
また津田さんと一緒にホテルで銃撃された同僚の結束達也さんも同じ便で帰国し、空港で記者会見しました。
結束さんは銃弾がかすめて左腕の部分が破れたスーツを着たまま当時の状況について語り「ほんとうは津田さんと2人並んで帰ってきたかった。テロに対して怒りを覚えます」と述べました。
また、銃撃を受けた当時の様子について結束さんは、「津田さんと2人でホテルのエレベーターからロビーに降りて数歩歩いたところ、突然、銃撃され津田さんが大けがをしたので、エレベーターの中に連れ込んだ。当時、津田さんは、『痛い』と言っていたが、意識はしっかりしていた。
まさかという思いがあり、テロとは考えが及ばず、その場を動けませんでした。
このようなことになるとは思わなくて残念です」と今の心境を語りました。