元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、小泉毅容疑者(46)が東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)を襲撃した後の行動を「約1キロ南のコンビニエンスストアの駐車場に止めていた車に乗り込んで逃げた」と供述していることが分かった。逃走ルートにつながる供述は初めて。
捜査本部によると、小泉容疑者は吉原さん宅を訪問時、宅配荷物を装った段ボール箱に穴をあけ、中に柳刃包丁(刃渡り約20センチ)を隠していた。
調べに「段ボール箱を持ったままコンビニまで行き車で逃げた」と供述している。また、小泉容疑者の足跡は現場から約80メートルの地点まで残っているとみられていたが、実際は48メートルの地点で特定不能になっていたことも確認された。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】
毎日新聞 2008年11月30日 東京朝刊