前年と遜色ない好成績、ポストシーズンも健闘

岡島秀樹

今年は後半に入ってから安定した岡島。(写真提供:AP Images)

 メジャー1年目の昨季、オールスターに選ばれるほどの活躍を見せ、レッドソックスの世界一に貢献した岡島。2年目の今年、前半戦こそ前の投手が残した走者をホームに生還させがちで、それを不安視する声もあったが、逆に前年に防御率4・56調子を落とした後半戦で同2・28と安定感を発揮。ポストシーズンでもリーグ優勝決定シリーズ7試合中5試合の登板で無失点に抑え、リリーフ陣で最も信頼される左腕としての地位を不動のものにしつつある。

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前半好調も、けが響きプレーオフでも不振

斎藤隆

メジャー3年目、けがに泣かされた斎藤。(写真提供:AP Images)

 岡島同様に昨季はオールスターに選出され、球界で最も安定感のあるクローザーのひとりに数えられていた。今年も6月中旬〜7月上旬まで9連続セーブ成功と安定感を発揮していたが、右ひじのけがで約2カ月戦線離脱。復帰後は本来の球威が戻らず、地区シリーズでも1試合に登板し、1死も取れないまま3失点でKOされた。リーグ優勝決定シリーズではベンチ入りすらかなわず、ドジャースがリリーフ陣の駒不足も響いて敗退しただけに、斎藤の不調は痛かった。

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クローザー昇格チャンス逃す

小林雅英

クローザー昇格のチャンスを生かせなかった小林。(写真提供:AP Images)

 絶対的なクローザーがいないインディアンスに入団し、ロッテ時代と同様、ゆくゆくは守護神となる可能性を秘めていた。実際、地道に結果を残し、7月には大役を担ったが、マリナーズのイチロー外野手に一発を浴びるなど精彩を欠き、再び中継ぎに降格。9月にはメジャー1年目、日本より長丁場のシーズンでの登板過多を首脳陣に危惧され、登板回数を制限された。

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3年ぶりメジャーで輝き放った39歳

藪恵壹

年齢を加味すれば、藪は驚異的な働きを見せた。(写真提供:AP Images)

 2005年にアスレチックスでプレーした後、メジャーの舞台から遠ざかっていたが、オープン戦のし烈な生存競争を見事勝ち抜き、ジャイアンツの開幕ベンチ入りメンバーに。シーズン突入後は、ロングリリーフもこなせる貴重な存在として、7月に右手中指を痛めて戦列を離れたにもかかわらず、3年前の1・5倍となる60試合に登板した。9月に40歳となったが、来年はマイナー契約ではなく、メジャー契約選手としてジャイアンツの春季キャンプを迎えることになりそうだ。

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開幕から苦しみ、メジャー契約も失う

薮田安彦

日本人初のオールスターMVPを獲得したイチロー。(写真提供:AP Images)

 ロッテからFAとなり、2年契約を結んだ薮田。しかし、その期待に応えられないままシーズンを終える格好となった。開幕から最初の3試合こそ無失点に抑えたが、4戦目に初失点を喫した後、現地4月18日の試合では2/3回5失点と炎上。その後も調子が上がらず、6月下旬にはマイナー降格。さらに8月にはメジャー契約を解除される憂き目にあった。9月に再昇格し、防御率1・42と安定していたが、シーズン終了後再びメジャー契約を解除された。来季は招待選手として春季キャンプに臨む。

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マイナーで最多勝争いも、メジャーでは2戦のみ

井川慶

長期契約に見合う働きができていない井川。(写真提供:AP Images)

 2006年オフにヤンキースと5年契約を交わし、鳴り物入りでメジャーの世界に飛び込んだ井川だが、1年目に続いて2年目も結果を出せなかった。マイナーで開幕を迎えた後、先発陣の相次ぐ故障で5月にメジャーに昇格。しかし、3回0/3で11安打6失点とボロボロの内容で、すかさず再降格した。6月末に再びメジャーに上がったが、わずか1日で逆戻りした。7月末には登録枠から外れ、背番号29も剥奪される始末。その後、3Aスクラントン・ウィルクスバレーでは最多勝争いをしたが、大型契約の投手に結果が求められるのは、あくまでもメジャーの世界でだけ。今年も苦しいシーズンとなった。

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メジャーの厚い壁、4試合登板のみで大半はマイナー暮らし

福盛和男

4四球、2暴投と制球に苦しんだ福盛。(写真提供:AP Images)

 投手力の弱いレンジャーズに入団し、開幕前はクローザー候補とも言われた福盛だったが、メジャーの壁は厚かった。開幕ベンチ入りを果たすも、デビュー戦で1/3回を3失点。3度目の登板でも再び1死を取ったのみで3失点と振るわず、マイナー落ちした。4月下旬に再びメジャーに上がったが、この後も1試合に登板しただけで再び降格。5月には40人枠から外され、その後はマイナー暮らしを余儀なくされた。

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3年ぶりのメジャー復帰も、輝き戻らず引退

野茂英雄

メジャーデビューしてから14年、ついに引退を表明した野茂。(写真提供:AP Images)

 日本人メジャーリーガーのパイオニアとして長年活躍してきたものの、2005年を最後にメジャーの舞台から遠ざかっていた野茂。しかしベネズエラのウインターリーグに参加するなど復活を目指し、ロイヤルズとマイナー契約を結んだ。オープン戦では結果が出なかったが、開幕直後に中継ぎとしてメジャー復帰。だが、かつての輝きを取り戻せず、3試合連続失点。4月19日に戦力外となった後、オールスター明けに現役引退を表明した。

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