「ミシュラン」に読ませたい【星付きレストラン ほうんとうの味とサービス】

今連載が書籍に!『ガチミシュラン自腹・覆面で食べ歩いた星付きレストラン89+9』
2008年11月13日発売
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本やタウン
紀伊國屋WEB
講談社BOOK倶楽部

PROFILE

友里征耶

ともさとゆうや●辛口レストラン評論家。有名グルメ評論家にありがちな、レストラン店主との馴れ合いによる店の宣伝や、味覚音痴の記者によるグルメ批評に日頃から疑問を感じ、趣味の食べ歩きが高じて、独自の評価を発表するようになる。徹底した覆面・自腹取材スタイルで、主に一流店を厳しく斬りまくり、歯に衣を着せぬ辛口批評で定評を集める。一方で、料理人との論争や事件が勃発することもしばしば。現在、『日刊ゲンダイ』でコラムを執筆中のほか、『週刊現代』など多くのメディアにたびたび登場。著書に『シェフ、板長を斬る 悪口雑言集』などがある。公式ブログ『友里征耶の行っていい店、わるい店

友里征耶の格付けの基準

★★★
高価格でも黙って一回はお試しあれ。CP(コストパフォーマンス)関係なく、そのジャンルの最高レベルの料理が経験できます。

★★☆
CPがよく季節ごとに訪れたい店。もしくは、料理、サービス、ワインなどいずれかのレベルが高い店。

★☆☆
話のタネに一回、もしくはご近所だったら訪問可の店

☆☆☆
わざわざ行く必要なし。

友里征耶の評価の特徴

「性格の悪い料理人の店に旨いものなし」、「多店舗展開会社の店にCPが良い

続きを読む

  1. 北島亭(四谷)
  2. 鮨 なかむら(六本木)★
  3. モナリザ(丸の内)★
  4. ふぐ 福治(銀座)
  5. てんぷら深町(京橋)★
  6. メゾン ポール・ボキューズ(代官山)★
  7. 四川一貫(小川町)
  8. 青山 えさき(外苑前)★★
  9. よねむら(銀座)★
  10. 楽亭(赤坂)
  11. 西麻布 拓(西麻布)★★
  12. シュマン(溜池山王)★
  13. 宮葉(浜松町)
  14. 山さき(神楽坂)★
  15. ブノワ(閉店)★
  16. 京味(新橋)
  17. レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ(南青山)★
  18. つきじ植むら(築地)★★
  19. レストラン吾妻(本所吾妻橋)
  20. 小室(神楽坂)★
  21. 御田町 桃の木(田町)★
  22. 銀座ほかけ(銀座)
  23. 招福楼(丸の内)★
  24. 福田家(紀尾井町)★★
  25. トラットリア トルナヴェント(西麻布)
  26. 鮨 さいとう(赤坂)★
  27. タテルヨシノ(芝公園)★
  28. 玄冶店 濱田家★★★(人形町)
  29. トゥールダルジャン(永田町)★
  30. てんぷら近藤(銀座)★
  31. 湖月(神宮前)★★
  32. ランベリー(南青山)★
  33. 菊乃井(赤坂)★★
  34. オーグードゥジュール ヌーヴェルエール(丸の内)★
  35. あら皮(新橋)★
  36. トゥエンティ ワン(西新宿)★★
  37. 重よし(原宿)★
  38. 麻布 幸村(麻布) ★
  39. レ セゾン(日比谷)★
  40. 懐石 一文字(神楽坂) ★★
  41. 鮨 水谷(銀座)★★★
  42. 六本木与太呂(六本木)★
  43. シェ・トモ(白金) ★
  44. 醍醐(麻布) ★★
  45. 寿司幸本店(銀座)★
  46. レストラン カンテサンス(白金台)★★★
  47. 厲家菜(六本木) ★★
  48. エメ・ヴィベール(麹町) ★★
  49. 海味(南青山) ★
  50. レストラン・ナルカミ(銀座) ★
  51. ドン・ナチュール(銀座) ★
  52. 鮨 かねさか(銀座) ★★
  53. まき村(大森) ★
  54. 中国飯店 富麗華(東麻布) ★
  55. ピアット スズキ(麻布十番) ★
  56. 小十(銀座) ★★★
  57. サンパウ(日本橋) ★★
  58. とうふ屋 うかい(芝公園) ★
  59. ベージュ 東京(銀座) ★
  60. けやき坂(六本木) ★
  61. 翁(恵比寿) ★
  62. 石かわ(神楽坂) ★★
  63. メゾン・ド・ウメモト 上海(西麻布) ★
  64. ル・シズィエム・サンス(銀座) ★
  65. さわ田(銀座) ★★
  66. アロマフレスカ(南麻布) ★
  67. 万歴龍呼堂(東麻布) ★
  68. ロオジエ(銀座) ★★★
  69. 竹葉亭 木挽町本店(銀座)★
  70. 森本XEX(六本木)★
  71. 銀座 青空(銀座)★
  72. 臼杵ふぐ 山田屋(西麻布)★★
  73. かんだ(六本木)★★★
  74. 小笠原伯爵邸(新宿)★
  75. シェ・イノ(京橋)★
  76. 龍吟(六本木)★★
  77. ピエール・ガニェール ア 東京(南青山)★★
  78. 竹やぶ(六本木)★
  79. レストラン ひらまつ(広尾)★
  80. ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション(六本木)★★
  81. 田はら(西麻布)★
  82. つきじ やまもと(築地)★★
  83. 味満ん(六本木)★
  84. すし匠 齋藤(赤坂)★
  85. リストランテASO(代官山)★★
  86. すきやばし 次郎(銀座)★★★
  87. リストランテ 濱崎(南青山)★
  88. シェ松尾(松濤)★
  89. 和幸(目白)★★
  90. 銀座うかい亭(銀座)★
  91. キュイジーヌ[S] ミッシェル トロワグロ(新宿)★★
  92. やま祢(銀座)★
  93. クチーナ・ヒラタ(麻布十番)★
  94. と村(虎ノ門)★
  95. 久兵衛(銀座)★
  96. ル・マンジュ・トゥー(神楽坂)★★
  97. 菱沼(六本木)★★
  98. ジョエル・ロブション(恵比寿)★★★

SPECIAL COLUMN

昨年、日本上陸を果たし一大旋風を巻き起こした『ミシュラン』。
“ミシュランブーム”に振り回されたグルメ界を
辛口レストラン評論家・友里征耶が一喝!
覆面・自腹取材で、星付きレストランにホンモノの評価を下す。

毎週月・水・金更新

毎週水曜日はミシュランに載っていない友里征耶オリジナルのオススメ店を紹介します。

31

フランス料理
ロオジエ
(銀座)

ミシュランの格付け ★★★
友里征耶の格付け ★★★
ロオジエ


先代シェフの料理を一新しつつも
料理・ワインともにトップレベル。
総合的に見てもまさに3つ星フレンチ!

今回の東京版で3つ星をとったフレンチはこの「ロオジエ」を入れて3店ですが、他の2店と決定的に異なる点がこの店の大きな特徴であります。それはズバリ経営会社の違いであります。
「カンテサンス」と「ジョエル・ロブション」の経営は、飲食店のチェーン展開を主な生業にしている楽天・三木谷社長の義弟が経営している「グラナダ」と、「フォーシーズ」(宅配ピザの「ピザーラ」と言ったほうがわかりやすいでしょう)です。
「レストランの良し悪しは経営者によって決定する」は友里征耶の定説であります。求める客層を前提にした、最も重要である「コンセプト」の決定に始まり、シェフの選定、厨房やサービス陣などスタッフの選定、立地を含めた内外装の決定、食材の原価率を含めた価格設定や予算計画まで、経営者の「経営判断」で「客の食後感」ひいては「将来の繁盛」がほぼ決まってしまうからであります。

原価率を切り詰め、効率的に無駄なく人を配置して、多店舗展開によるスケールメリットでいかに多くの利益を上げるかを考えている会社が、フラッグシップとして高級店をつくったとしても、高額フレンチ好きの客層を満足させるだけのノウハウというかビジョンを持つことができるのか。
その点この「ロオジエ」の経営は「資生堂」であります。グループ全体の売り上げ規模を考えれば、高額フレンチといえど、この1店の売り上げや利益をシビアに考える必要がないのは誰でもわかります。グループ全体の広報活動の一環のようなものと割り切って客へ還元する余裕があるわけですから、根本的にチェーン展開会社がかなうはずがありません。
先代シェフのボリー氏とはかなり傾向の異なる料理を提供している現シェフのメナール氏ですが、前シェフからの常連が通い続け、一見客も減っていない現状を考えると、「飲食店は経営者次第」という定説は「ロオジエ」によって立証されたと言えるでしょう。

シャトーレストランの「ジョエル・ロブション」と違って本当に豪華な外装とエントランス。「ジョエル・ロブション」と同じく1階に入り口がある「グランメゾン」でありながら重厚感が違います。モダンなアールデコ調の内装は、「ダイニング料理屋」御用達の成り上がりデザイナー・森田恭通氏のデザインと違って落ち着けます。
ホール約30席と10名までの個室がありますが、店全体の収容客のキャパより、スタッフの人数(厨房含め)が多いのも贅沢。慇懃無礼、機械的、といった批判も聞かれる「ロオジエ」のフロアスタッフですが、フレンドリーさとイケメンをウリにしているわけではないので我慢してください。
内外装で唯一弱いのはウェイティングスペースでしょう。立派なレセプションやホワイエ(ロビー)の1階フロアにはソファーがありますが、入店客に丸見えとなり、ここで飲み物をいただくのは無理があり、ウェイティングとしては難しい。強いて言えば2階のレストルーム前のほうがマシでありますが、テーブル、椅子が物足りないのです。

料理のほうは、メナール氏がシェフになってからコースを主体にしているように見受けられます。1万8000円、2万4000円のほか、いつの間にか3万5000円コースまで誕生しているではないですか。ミシュラン報道騒動の真っ最中に訪問した我々は驚きました。
一方、アラカルトの種類が増えているとは思えません。逆に少し前まではいくつか残っていた「ボリーレシピの料理」が絶滅しておりました。
前菜は8000円前後が主体で9種類ほど。フォアグラ、ラングスティーヌ(赤座海老)、グルヌイユ(食用カエル)、オマールなど食材的には充分。食材の好き好きがあるでしょうが、どれも平均以上の仕上がりです。
肉料理は鳩、豚、牛、鶏とやや物足りない感じです。ジビエの時期には山鴫(やましぎ)がありましたが、かなり高かったので挑戦できなかったのが残念でした。
重厚でクラシックなボリー氏の料理に比べて、メナール氏はネオクラシックと称しています。この調理法は、個人的には好みではありませんが、食材の質、手をかけた調理、と誰でも満足されるレベルであると考えます。

ワインは最近リストを見ていないので一本一本の値段は定かではありませんが、値付けはそれほど高くはないでしょう。私が唯一ワインをお任せで頼んでいる店なのですが、それは自由ヶ丘ワインスクールの講師も勤める中本聡文ソムリエのセンスを信頼してのこと。客の好みを考えながらいくつかサプライズものを交ぜるなどお楽しみもあります。ワインに詳しくない人だけではなく、詳しい人、そしてもちろん老眼の人も、たまには予算を告げて任せてみてはいかがでしょうか。
料理、内外装、サービス、ワイン、立地を総合的に考えて、東京トップのフレンチ、正に3つ星店と考えます。

最後に。お笑いタレントが多く出ているバラエティー番組に審査員としてでていたボリー氏。まだ「ロオジエ」に関与しているはずです。そしてマスコミ露出もかなり派手になってきたメナール現シェフ。ミシュランに媚びているととれるTV出演がありました。
友里的にはちょっと危険な展開になってきたと思うのですが、彼らが勘違いしないことを祈るばかりであります。

友里の個別評価

凡例

味  ○
サービス  ○
内装・居心地  ○
CP(コストパフォーマンス)   △

DATA

【店名】 ロオジエ
【住所】 中央区銀座7-5-5
【予算】 昼コース6000円~、夜コース1万8000円~
【HP】 http://www.shiseido.co.jp/losier/

次回の更新は5月8日(木)です

ご意見

友里様,こんにちは。

◎出ましたね,初の<3ツ星>。
◎しかし,私にとっては,3ツ星店ではありません。

◎理由の一つは,料理のオリジナリティや完成度の高さに触れられなかったこと。また,シェフのいない週末と平日,デジュネとディネ,カルトとコースでの<差>や<ばらつき>が激しいのでは?-と疑問を抱いたことも,別の理由です。

◎また,サービス人員がどの3ツ星店と比べても多いとは思いますが,(席配置上の問題から)目に入る位置にスタッフが常時いる,「いかにも」のスタイルは私の好みではありません。
この対極にある<執事スタイル>が望ましいですね。すなわち,目に入らない近くに控えており,こちらが望んでいる時に限り「サッ!」と登場し,サービスの役割を果たす-というスタイルです。赤の5本級は,このレベルを守っているように私は感じております。

以上です。

2008/5/1 木曜日 12:40:26 posted by 通りすがり


毎週月曜日と木曜日の午後を心待ちにし、毎回楽しませていただいております。今回の「ロオジエ」の評価には直接関係ない質問で、とても心苦しいのですが…。「レストランの良し悪しは経営者によって決定する」という友里さんの定説ですが、ここで語られたのは、経営者の「判断」が広報活動の一環として運営されている実例としての「ロオジエ」です。ということは、それ以外の良き経営者の「判断」とその実例をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

2008/5/1 木曜日 15:37:25 posted by ペリクリーズ


通りすがり様
私も常々ランチと夜でもコースは避けた方がいいと主張しています。(ロオジエだけではありません)
理由は通りすがり様にはおわかりでしょうが、簡単に言えばシェフが気合い入れて監視していないということでしょうか。
これは「ロオジエ」に限らず、どこの店でも同じだと思っております。
ですから、ミシュランがランチを訪問して評価しているので、素人っぽいなーと思っております。

2008/5/2 金曜日 5:19:00 posted by 友里征耶


ペリグリーズ様
コメントありがとうございます。
経営方針で店の違いが出る、という意味は簡単に言いますと「必要以上に儲けに奔る店はだめ」ということです。レストランは洋食系ならばどんなに高くても一皿1万円が限界です。ワインはものさえよければ上限はありませんが、売り上げが限られているので利益の絶対額も限定されてしまいます。満席以上の売り上げは無理です。
よって利益だけを考える経営陣は、原価率を下げ、調理の手間を省き、また多店舗展開で総売り上げを増やそうとするわけです。
良き経営者のお店とは、シェフが自分でコントロールできる規模で(つまり1店ですね)、やっているお店が基本だと思います。
誘惑にのらず、支店を作らないシェフの店。もしくは派手な再開発地に出店しないシェフの店です。
料理の好き嫌いは人によってありますが、コート・ドールなどはその典型例だと思います。
つまりどんなにスタッフがいても、客数は40人以下が限界だと思います。
よってベージュのような大箱は難しいでしょう。

2008/5/2 金曜日 5:30:06 posted by 友里征耶


ロオジエは私の一番好きなお店です。
サービスの踏み込み具合が絶妙で一人一人のプロ意識がひしひしと伝わってくるお店なんです。
彼らは新シェフが徐々に日本の食材の質の高さに目覚めていくことを誇らしげに話します。日本の魚の素晴らしさにはかなり触発されたようです。かたや、アバンデセールとプチフールのワゴンを変えようとしないことや、月替わりでコースを一新するタイプでないために常連さんが飽きちゃうことを小声で「進言してるんですがなかなか・・」と心配そうに話します。
求めれば得られる、というグランメゾンの理想の形をひとり体現している名店に、また(そろそろ料理変わらないかな・・)と期待しながら訪問しています。

2008/5/2 金曜日 7:55:32 posted by しょうちゃん


友里様,こんにちは。

ディナー・コース@ロオジエの<構成>を見て,その「わかり易さ」にがっかりしました。客のレベルの幅広さに対応するための,<接待用>のムニュなのではないか?,と疑いました。

「ロオジエ」が東京に存在することの<意義>-すなわち,東京でフレンチを作る必然性はどこにあるのでしょうか?
今の内容なら,NY,ロンドン,パリのどこでも良さそうなもの-と素朴な疑問を抱いています。
以上です。

2008/5/2 金曜日 12:14:21 posted by 通りすがり


しょうちゃん様
確かに料理が少ないというか変化がないというか。常連の方はそのうち飽きると思いますが、あの価格帯ですからそう度々通わなくても充分だと思います。
でもやっぱり定番以外は季節に合わせた料理を楽しみたいですね。

2008/5/2 金曜日 16:34:48 posted by 友里征耶


通りすがり様
私はグランメゾンに限らず「コース料理は頼むな」を原則貫いております。
コースは一見客、あまり経験のない方、接待客や同伴客(結局は一見や経験の少ない方)専用だと思っております。店としては手間が省け、シェフが気を遣わなくてすむコースを多く頼んで欲しいのでしょうけど。
ですから、コースでどうのこうの判断するのはあまり意味があるとは思えません。
ロブションなど他の高額フレンチでも皆同じことです。
ただ、メナールさんになって、アラカルトに力をそれほど入れていないように思えるのが残念です。

ロブションなんて、コース専門フレンチみたいなものです。最近はどの国でも楽なコースの流れてしまっていますから仕方ないのかもしれませんけど。
フレンチは和食と違って「流れ」を楽しむものではないと思っております。

2008/5/2 金曜日 16:43:44 posted by 友里征耶


友里様
ご著書含めて諸処のご提言やご指摘、いつも参考にさせて頂いております。
近々ロオジエに初訪問する予定です。つきましては、二つお聞きしたいことがあります。

(1)アラカルト
常々フレンチではアラカルトを頂いてはおります。ただ、今回の記事を拝見して、幾許かコースにした方が良いかと逡巡しました。初めてでもアラカルトの方が宜しいのでしょうか?

(2)ワイン
記事では中本さんにお任せとのことでした。私共は酒量がそれほどないため、どうしてもグラスになってしまいます。その様な頼み方も柔軟な対応なのでしょうか。

ご返答頂けたら幸甚です。

2008/5/4 日曜日 22:17:24 posted by sloth


sloth 様
拙著はじめお世話になっております。
回答させていただきます。

1,メナールさんになってからコースを頼んだことはないのですが、ボリーさんの時の感想は、やはりコースはちょっとクオリティが落ちるかな、というものでした。好きな食材だけで組み立てられない、アラカルトのもっと好きなものがあった、という先入観の影響もあったかもしれませんが、やはり好きな食材を頼めるアラカルトがいいと思います。
ただ私も、二度と来ないだろうと思う店では、スペシャリテ満載のコースを頼むことがあります。しかし、ここのコースはそういう満艦飾なコースはないと思います。(最近3万5000円のコースができました。これは高級食材を多用しているようです)
アラカルトは種類が多くはないのですが、もし頼まれるなら、コースの料理とダブらないものがいいと思います。

2,中本氏にお任せするスタイルはボトルオーダーだけではありません。他のテーブル客との関係もありますが、嗜好や予算を言えば、グラスで対応してくれます。つまり、他のテーブル客とボトル兼用となるのです。
私は2名でもこの方式でお願いしておりまして、いつもボトルを丸ごと飲んでいません。この方が、いろいろなワインを楽しむことができます。余ったら他のテーブル客へ、また、他のテーブル客からの余ったワインがくる、そんなイメージです。

2008/5/5 月曜日 6:08:54 posted by 友里征耶


ロオジエと他のレストランを同列に比較するのはアンフェアな面もあります。
飲食系の会社であれば、その店の売り上げだけで全てのコストをまかなう必要があります。
しかし、ロオジエの場合、復活前は親会社である資生堂が年間数千万円の補填を行っていたという話です。
(今もそうであるかまでは知らないのですが)
三つ星のレストランを経営することは、資生堂にとっては格安の宣伝費用です。
数千万円なんて、タレント一人分のギャラに過ぎませんが、
飲食店としては莫大な金額です。

この場合、ロオジエがずるいのでしょうか、他の飲食店の志が低いのでしょうか。
ロオジエの有り様を非難するつもりはありません。
企業の思惑と社会還元が、我々を幸せにしてくれるのならありがたいことです。
ただ、他の飲食会社を批判する以上、本件に目をつぶってはいけないのかな、と思う次第です。

2008/5/5 月曜日 21:38:42 posted by argo


友里様,こんばんは。

>私はグランメゾンに限らず「コース料理は頼むな」を
>原則貫いております。
◎であれば,-「カルト」対象の格付けであること-を,まず冒頭に<前提条件>として謳っておくのが「基本」だと思います。
◎また,<格付け>と<評論>との「両立の困難さ」がここに現われているように感じます。
以上です。

2008/5/6 火曜日 1:27:49 posted by 通りすがり


argo様
以前にも他の方からご指摘をいただきました。その時と同じような回答になりますが、私の考えを述べさせていただきます。

確かに店側の立場からみると「アンフェア」であります。こちらは生活がかかっているのに、あっちは補填されて利益考えないでやっているなんて許せない、くらい思うでしょう。
しかし一般客の立場としては、店経営側が生業でやっているか、道楽や宣伝でやっているか、なんて関係ありません。あくまで結果、つまり食後感であります。
「ロオジエ」以外の普通の経営の店でも、オーナーや経営会社の懐具合は千差万別です。
余裕のある人もいれば、厳しい人もいます。つまり資本主義ですから、すべての店が同じ条件ではオープンできないわけで、あくまで「フェア」を通すなら、同じ出資金で他からの補填なし、と条件を統一しなければならず、これは不可能です。
多店舗展開の店でも、フラッグシップの高額店は宣伝と見栄のため採算を度外視することもあります。
「ロオジエ」だけを特別視することはないと私は考えます。
友里征耶は一般客の立場であると最初から明らかにしていますので、読者の方もご理解いただいていると思っております。
私の定説「飲食店は経営者の考え方次第」というのは、採算をどう考えるかも入っていることです。

2008/5/6 火曜日 6:53:51 posted by 友里征耶


通りすがり 様
友里征耶として世に出た時から一貫して「アラカルト優先」を主張していますので、わざわざ挙げる必要はないと思います。また、最近は過半の店で、和洋を問わず「お任せコース」のみを提供していることがあります。その場合は、コースを食べて評論しているので、アタカルト限定とはいかないわけです。

格付けと評論の関係ですが、私の☆数は「格付け」というより、簡単なカテゴライズなだけです。4段階しかありませんから。
ミシュランの☆付けも独断の感がありますが、私の場合もあくまで友里征耶として読者の方にその店をどうお知らせするか、で分けていると考えていただければ幸いです。

2008/5/6 火曜日 7:01:01 posted by 友里征耶


友里様
早速のご返答ありがとうございました。
アラカルト、グラスワイン、いずれの件も大変参考になりました。純粋に自分の食べたいものを頂こうと思います。グラスワインの柔軟性にも期待が高まります。
お店の方とのやりとりに活かします。当日が楽しみです。
以上、御礼まで。

2008/5/7 水曜日 13:17:13 posted by sloth


友里様,こんにちは。
>友里征耶として世に出た時から一貫して「アラカルト優先」を主張していますので、
>わざわざ挙げる必要はないと思います。
◎友里様は,以前から<一貫して>ご自身を「マイナーな存在だ」と訴えられてきました。
◎よって,友里様をご存知ではない読者も多く集まるであろうMouRaでは,<前提条件>を明示する必要がある-と私は感じました。少なくとも,そのことに触れられた方が読者にとって<親切>だ-と私は考えます。

>格付けと評論の関係ですが、私の☆数は「格付け」というより、簡単なカテゴライズなだけです。
◎「カテゴライズ」であっても同じことだと思います。友里様の評論,すなわち「印象批評」のような-<定性的>で,他人には<論理的な解釈>のし難いもの-と,「カテゴライズ」のような<定量化>との両立は困難だろう,ということを意味しておりました。
◎前者と後者の間に,明確で論理性のある「手法」や「取り決め」が存在しない場合,評論を重ねれば重ねるほど,それぞれの間に「歪み」が生じることになる-と私は考えるからです。
◎友里様が論述行為の「目的」を理解されているなら,なおさら<両立の困難さ>を実感されている-と私は推察いたしました。
以上です。

2008/5/7 水曜日 20:12:57 posted by 通りすがり


sloth 様
訪問されてのご感想などをメールでお教えいただければ幸いです。結構気になりますので。
http://www.tomosato.net/ からメールを出せるようになっております。
では。

2008/5/8 木曜日 6:44:40 posted by 友里征耶


通りすがり様
私は論評に力を入れていますので、「困難さ」というものはそれほど感じておりません。
味、サービスなどの感じ方はアナログですから、数段階の評価で正確にあらわすことができないのは、誰でもご存じだと思います。

2008/5/8 木曜日 6:48:59 posted by 友里征耶


いよいよ出ましたロオジエですね。
4年ほど前、人生初のグランメゾン訪問として訪れました。
当時、グラメンメゾンとはこういうものか、とただただ圧倒された記憶があります(笑)

さて私の場合、田舎暮らしもあって再訪がままならないため、無難にコースを頼んでしまいます。
友里さんのおっしゃるようにアラカルトの方がシェフの気合が違うのであれば一度挑戦してみたいと思います。

コースの料理とダブらない料理を、は参考になりました。
いつか実践してみたいとおもいます。
(他の方に比べてレベルが低い書き込みですみません(汗))

2008/5/8 木曜日 17:14:07 posted by 土星人


土星人 様
コメント有り難うございます。

あくまで私の考えではありますが、レストランでは自分の好きな食材、調理法などを選ぶのも大きな楽しみだと思っております。
コースとかぶらない単品、私はなるべくこれを狙っております。

2008/5/13 火曜日 9:29:19 posted by 友里征耶


友里様

いつも参考にさせて頂いております。

私は8月上旬の平日、妻と2人でロオジエに再訪予定です。

最初の訪問時はコースを頂きました。
今回はぜひともアラカルトに挑戦したいのですが、
正直なところ、メニューを見てもイメージできません。
(高級なフランス料理はあまり経験がありません。)

友里様の経験上、美味しかったメニューを、
お教えいただければ幸いです。

2008/6/14 土曜日 11:50:49 posted by 月夜


月夜様
書き込みに気がつかず申し訳ありませんでした。
メールでもお話ししましたが、メートルに「本当に美味しい」料理をリコメンドしてもらう方がいいでしょう。
私は8月にロオジエへ行ったことがないので、どんな料理がでるかわかりません。
3万円だか4万円の高いコースは頼まず、好きな食材や調理法の料理を選んだ方が楽しみは倍増すると思います。
メニューですが、私もメートルから説明を受けてもよくイメージできないことがあります。出てきてビックリ、なんてこともしばしばです。
普通はわからないものなので、堂々と詳細に説明を受けてから選べば良いと思います。

2008/6/24 火曜日 8:58:18 posted by 友里征耶


友里様

お教えいただき、誠にありがとうございます。
判りやすい、親身なアドバイスに感激しました。

とにかく、お教えいただいたとおりに実践してみます。

当日が待ち遠しいです。

2008/6/24 火曜日 21:23:12 posted by 月夜


11月上旬、ロオジエでディナーを食べてきたわけですが、私と妻の感想をひとことで言うと「不味かった」でした。正直自分たちでも驚いています。

ちょっと個人的な背景をご説明します。私も妻もボリーさん時代のロオジエは大好きでした。資生堂パーラーのビルの時代から、裕福でもないくせに何度も自腹でディナーへ行ったものです。本当に何を食べても素直に美味しいと感じられましたから。その後、事情があって食べ歩きを控えていた時期があったため、現在のシェフ、メナール氏になってからのロオジエは初めてでした。
もちろん料理の傾向が変わったということを知識としては知っていました。とはいえ、相変わらず評判がいいですし(友里さんでさえ3つ星をつけている店です)、お店そのものを信用していたので、まったく心配はしていなかったのです。

しかし、今回のディナーは散々でした。2人がオーダーした計4皿中3皿が、美味しくないのです。これが単なる手抜きや、食材の質が悪かったということならば「ダメな店」のひとことですむのですが、そうではないから事情は複雑です。内装、雰囲気はまさに3つ星ですし、食材も見事、料理も手の込んだものでした。でも、肝心の味のほうが、今ひとつ完成度が低いというレベルではなく、不味いと感じられるほどでした。

具体的に書きます。まず、塩が決まっていない(まったく塩味が感じられなかったり、逆に塩がきつすぎたり)。しかも、酸味や苦みが強すぎる料理があり、快適に食べられない。メインの食材とソース、風味付け、付け合わせが全然マッチしていない…。とにかく、これだったらシンプルに火を通した食材に塩を振っただけで食べた方がマシと思いました。

私は食材や調理法の好き嫌いがほとんどありませんし、味についても保守的なほうではないと思います。友里さんやこのサイトの常連の皆さんには遠く及びませんが、フレンチはフランス本国も含めてそこそこ(良い店もダメな店も)体験してきました。しかし、ここまで味自体に疑問を持った店は初めてです。だから、今回のことは「口に合わなかった」というのとはちょっと違うような気がしているのです。

何が言いたいのかというと、「メナール氏の料理は本当に美味いのか?」ということです。スムーズに美味しく食べられるような配慮に欠けているような気がしているわけです。
氏の料理は、日本の食材を積極的に採り入れているようです。一方でメイン食材の扱いはわりとオーソドックスです。この組み合わせを「ネオ・クラシック」というのかは知りませんが、両者が本当に調和しているかどうかの検証が十分ではないというか、判断が甘いのではないかと感じたのです。

たとえば、ピエール・ガニエールの料理は、意外な食材の、ある意味危なっかしい組み合わせがあったりします。しかし、ガニエール氏の場合はフォンやバターをしっかり使い、強引な力技でフレンチ的な味にまとめています。だから、特別に美味しいとまではいかないにしても、スムーズに食べられます。口にして「不味い」と感じることはありません。
対するメナール氏の料理は、もっと素材の味がストレートです。氏は「食材の意外な組み合わせが面白いでしょ?」ということで出しているのでしょうが、実際には組み合わせが調和するものでないと、単にチグハグなだけの料理になってしまうような気がします。

それからもう一つ。デザートが大したことなかったのもガッカリでした。メナール氏はパティシエ経験もありデザートに力を入れていると聞いていたので、かなり期待していたのですが、口直し→デザート→プティフールと量ばかりがすごい割に、味はどれ一つとして特別なものがありませんでしたし、エスプレッソも苦すぎました。

これは私のまったくの推測でしかないのですが、メナール氏はあまり性格がいい人ではないような気がしています。少なくとも私が皿の上から受けた印象は「独善的で偏屈な人」です。
実際、当日ロオジエの若いスタッフと交わした会話の中で、「料理について個人的にどうかなと思うことがあっても上には言えない」といったニュアンスの言葉を聞きました。絶対的な権限を与えられたメナール氏には誰も意見できないというような状態が確立しているのであれば、ちょっとヤバいですよね。

この項の友里さんのコメントを良く読むと「ハズレもある」と読み取れる部分もありますね。もっと注意深く読んでおくべきでした。当日、我々以外の客は皆さん楽しそうに食事をしていましたが、本当に美味しいと感じていたのでしょうか…? 

2008/11/27 木曜日 17:34:06 posted by いー


いー様。
自分もいー様と同じように、11月上旬にロオジェに行きました。
やはりメナール氏の料理は初めてでした。
アラカルトで注文したのですが、以下に感想を書きこみます。
・前菜は、フォアグラのロティ(フォアグラのテリーヌを細長い
ケーキのように固めたもの)
フォアグラの質は良いが、塩が薄く物足りない。
細長い皿を縦に置くのも食べづらく無意味。
・魚は、ブルターニュ産のオマール。やはり、オマールは上質だが
火が通りすぎていて、オマールの瑞々しさが感じられない。
・肉は、鳩のグリエ。これも、塩が緩い。色々な香辛料を多用しているが複雑な味わいと言うより、ぼやけた味わい。
チーズの質は高い。デザートはソルベにしたが、まずまず合格点。
以上、期待値を100とするとせいぜい60-70位でした。
但し、不味いと言うよりは、期待はずれという位のレベルではありました。
ただ、特筆するのは、やはりシェフソムリエの仲本氏の力量です。
ワインは、お任せでしたが6人でペトリュスやディケムを含む10種類以上のワインを出してくれました。
それでも、会計は、十分リーズナブルな値段でした。
やはりこのレストランは、ワインと共に非日常を楽しむ場であり、純粋に食を堪能する場ではなくなったと思います。
あと、デザートの時に、メナール氏が挨拶に来られましたが、愛想の良い、ボリー氏とはまた違うタイプの普通の方でした。

ところで、いー様はどのようなメニューを頼まれたのでしょうか。
それぞれのお皿の具体的な問題点を教えて下されば幸いです。

2008/11/28 金曜日 11:15:55 posted by 準常連


準常連様

私が前菜として頼んだのは「フォワグラのグリエ 柑橘のクーリ」です。
これは準常連様がオーダーされたロティと同様、塩が足りない…というよりも塩味をまったく感じない料理でした。スタッフに確認したら「フォワグラを焼く際に塩は振ってある」とのことでしたが、それさえも忘れたのではないかと思うくらい塩味がありません。
ソースとなる柑橘のクーリはカボスなど日本の柑橘類をブレンドしたものだそうですが、やはり塩味がない。かといって酸味や甘味が強いわけでもなく、日本の柑橘特有の尖った香りがするだけです。そして、大きなNGポイントなのですが、苦いのです。柑橘の苦味がかなり強く出ている。フォワグラにのせられた木の芽(山椒)と、柑橘の香り、苦味だけというひたすらドライな味。正直いって食べるのが苦痛でした。せっかくの見事なフォワグラがもったいないと感じ、フレンチレストランでは
生まれて初めて卓上の塩を使用しました。

メインに頼んだのは「ブルターニュ産オマールのロティ」。同じものかもしれませんね。今度は塩辛過ぎる! フォワグラの件でスタッフに意見を言ったので、「塩が足りないと文句を言ってる客がいる」ということでわざと塩辛くしたのでしょうか? 
しかし、そうではないかもしれません。オマールが芯から塩辛かったからです。そして塩漬けみたいに縮こまった味で、オマールの甘さや風味、食感が感じられません。
これもまた食べるのが苦痛。オマールがもったいないと思える味でした。

連れのメインは「本日の季節のジビエ」でライチョウでしたが、これは肉の上がペースト状のもので固められていました。スパイシーですが妙に甘くて重たいペーストは、
やはり後味が苦いもので、存在感が強すぎる。ライチョウの味を全然引き立てていないばかりかむしろ消してしまっていて、ライチョウがどんな味なのかまったくわかりませんでした。

デザートは「イチゴのサバラン」。何のことはなくてサバランの真ん中に生クリームが盛られ、イチゴが添えられているだけのものでしたが、サバランが冷蔵庫でキンキンに冷やされたような感じ。味が閉じていて広がりがなく、また生クリーム(私は乳製品フェチですがw)も深みのない凡庸なものでした。

全体的に、普通の足し算的な美味しさがあるわけでもなく、かといって和食のように食材を引き立てるための(調味料の)引き算があるわけでもなく、なんか食材本来の味から引き算がなされてしまったような感じ。あるいは間違った足し算をして帳尻が合わなくなってしまった感じでしょうか。
それと料理だけでなく、デザート、パンに至るまで、なんとなく味に艶のようなものが感じられなかったんですね。フロアの華やかな雰囲気とは裏腹に、味を作り上げていく側の体制には何か異変が起きているのではないかと考えてみたりもします。

こうやって書いていると、まるでクレーマーみたいで自分でも嫌になりますが、偽らざる感想でもあります。
私は大勢で会食をするでもなく、酒飲みでもなく(ワインは頼みますが)、しっかりと料理自体を楽しみたいほうです。だから、料理がダメだと全部ダメになってしまうんですね。そういう意味では皿の上だけで判断をするはずのミシュランと同じ基準かと思うのですが、評価はまったく逆なのでした。

2008/11/29 土曜日 2:17:42 posted by いー


いーさん

はじめまして
私中国料理専門の調理師です

私にとってはまったく畑ちがいなレストランなのですが、ロオジエの元スタッフに知人がいまして、その人からの話なのですが、いーさんの想像に近い大変偏屈な人だそうです
やはり皿にはその料理人のすべてが出てしまうのでしょうね
他人事とはおもわず我がふり直せと参考にさせていただきます

2008/11/29 土曜日 2:56:43 posted by 中華調理師


中華調理師様

コメントありがとうございます。

その情報だけで偏屈確定とはいかないでしょうが、メナール氏と共に働く中でそう感じた方がいらっしゃったのならば、とても興味深い話ですね。

性格がどうであっても料理が美味ければいいとは思いますけれど、実際には性格が表れるものだと思います。
私自身ほぼ毎日料理を作るのですが、やっぱり性格が出てますし。その日の気分や体調もダイレクトに表れると感じています。素人の大ざっぱな料理でもそうなのですから、高いレベルでのシビアな判断が必要なプロならばなおさらかと思います。プロの場合は、火加減味加減だけでなく、メニューの構成や食材の選定、価格設定まで、すべて料理人の人間性を反映したものとなるでしょう。
まあ、どんな仕事でもそうなんですけどね。

性格の話は置いておくとしても、メナール氏は今や堂々のミシュラン3つ星シェフです。フランス人の料理人にとって日本版とはいえミシュランは絶対でしょうから、さぞ誇らしいことでしょう。つまり「自分のやり方は間違ってなかったんだ」と自信を深めることになるかと思います。
したがってロオジエの料理は、当分今の傾向が続くのでしょうね。

2008/11/29 土曜日 15:50:42 posted by いー