民主党は27日、地域金融機関などへの公的資金による資本注入を可能にする金融機能強化法改正案について、審議引き延ばしはせず早期に参院で採決する方針を決めた。改正案は早ければ12月中旬にも成立する見通しとなった。
輿石東参院議員会長は27日の記者会見で「今審議中の金融機能強化法改正案を採決しないと、党の緊急経済対策法案を審議できない」と強調。憲法の規定で衆院での再可決が可能となる来年1月5日を待たず、早期に採決する方針を明言した。
また、改正案を審議している参院財政金融委員会の円より子氏ら民主党理事は27日に会見し、農林中央金庫(農中)の国会事前議決を盛りこむ修正要求について12月4日の同委員会と農水委員会の連合審査を経て取り下げ、修正要求を新銀行東京の注入対象からの除外に絞る可能性を示唆した。【小山由宇】
毎日新聞 2008年11月28日 東京朝刊