麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表は28日、国会で初の党首討論を開いた。小沢氏は「直ちに国民の審判を仰ぐべきだ」と衆院解散・総選挙を要求。首相は「解散は1つの手段だと当初思っていたが、『金融災害』との言葉が使われるほどの大きな問題への対応に世界中が必死になっている中で政治空白はつくれない」と述べ、早期解散に慎重な考えを表明した。
党首討論は福田康夫首相(当時)と小沢氏による今年4月以来で、45分間実施。首相は麻生内閣の閣僚、与党の政策担当者と民主党の「次の内閣」による与野党間の政策協議も提唱したが、小沢氏は党首討論後の記者会見で拒否した。(28日 22:37)