
国民の3人に2人がかかる病気とは? NHKスペシャル『さまよえる がん患者』
2008年11月28日(金) 22時18分

12月1日(月)夜に放送されるNHKドキュメントは日本人の医療問題、その核心の一つに迫る。テーマは10年後に国民の3人に2人はかかるという病気、“がん”。その対策である。
 救急搬送がたらい回しとなって命を落とすという悲劇。公立の総合病院が突然、閉鎖されるという現実。今、日本の医療体制は崩壊の憂き目にさらされている。がん医療の体制も同様だ。増え続けるがん患者に現場が追いつかない。“切れ目ない医療”を目指して施行された「がん対策基本法」は空回りし、医療費削減を進める国の政策が病院の経営を圧迫する。医師も看護師もベッドも足りない。病院はがん患者を長期にわたって受け入れられる余裕がなくなりつつある。
 半ば強引に退院させられた患者は、紙1枚の救急医リストから片っ端から電話をかけても、近隣で対応してくれる医師が見つからない。やっと見つけた医師は、自宅から1時間半もかけて通う病院だったという。日本の医療体制はどうなってしまうのか? 混迷する医療現場にNHKスペシャルのカメラが潜入した。
 NHKスペシャル『さまよえる がん患者』は、12月1日(月)後10・00よりNHK総合にて放送される。詳細な番組紹介は、テレビライフWEBドキュメント番組紹介ページ「TVLIFE WEB Deep Document」にて掲載中。
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