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大型M&Aで明暗分かれる企業(上)

 先月GSがコンソーシアムから脱退したことで、ポスコは大宇造船海洋の買収に失敗した。ポスコは買収の失敗が決まった時点では非常に残念な表情を隠せなかったが、最近は逆に余裕さえ感じられる。世界中で実体経済が極度に悪化していることから、結果的に7兆ウォン(約4560億円)の資金を節約できたことになるためだ。役員の間では「GS本社ビルのある方向に頭でも下げたい気分だ」と冗談めいた話も飛び交っている。

 ここ数年間、意欲的に進めてきたインドとベトナムでの製鉄所建設プロジェクトについても、「不幸中の幸い」という言葉が出るほどだ。インドには120億ドル(約1兆1500億円)、ベトナムには54億ドル(約5200億円)の資金を投資する予定だったが、つい最近まで一向に進んでいない。ポスコの関係者は「もしこれらの投資話が順調に進んでいれば、今ごろは25兆ウォン(約1兆6000億円)以上の莫大(ばくだい)な負債を抱えていた」と語る。

 一方、大宇造船海洋の買収に成功したハンファは、世界的な景気不振という最悪の状況になったことで、買収のための資金を準備するために東奔西走している。

 今のところ大韓生命株の売却を進めているが、株価の暴落でこれも簡単には進みそうにない。当初は大韓生命株を1株当たり1万ウォン(約650円)で売却し、およそ1兆5000億ウォン(約978億円)の資金を準備する計画だったが、株の引き受けを予定していた金融機関からは1株5000ウォン(約330円)を提示されており、このままでは計画は挫折するしかない。

 世界的な金融危機で、最近はこのように大型の企業買収に成功した企業と失敗した企業の明暗がはっきりと分かれている。

崔有植(チェ・ユシク)記者

金栄慎(キム・ヨンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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