来季もやる?エンゲルス監督KY暴走
必勝ダルマの前で来季に向けて気合を入れ直した?エンゲルス監督
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浦和が迷走状態に突入した。22日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦のG大阪戦に1―3と完敗し、アジア2連覇の夢が断たれたチームは23日、強化部を中心に、現場に対して今季残り試合でのバックアップを約束。だが、今季限りでの解任が濃厚となったゲルト・エンゲルス監督(51)は来季の補強や合宿プランのサポートを求める意向を口にし、クラブとの間に“温度差”があることが判明した。
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今季限りで解任濃厚なエンゲルス監督から“KY発言”が続いた。この日の練習前、中村強化本部長と約10分間会談し、残りシーズンのサポート態勢について話し合ったはずだった。ところが「基本的なサポートは来季のプランニング。それ以外はないと思う。あとは合宿とか、細かい部分になる」。内容は来季の補強から練習場所などに及び、現状とはかけ離れたものだった。
前日のG大阪戦後、浦和幹部は深夜2時まで緊急会議。指揮官の今季限りでの解任が濃厚となる一方で、今季中のバックアップを決めた。指揮官との“心中”を明言してきた中村強化本部長は公約通り「サポートする身で、今は言えない」と今季限りの辞任を示唆。その上で「残り試合をサポートする。それが仕事」と話した。だが、指揮官の求めるそれとは内容に食い違いが表れた。
エンゲルス監督の“KYぶり”は収まらなかった。G大阪戦後、ゴール裏席には辞任を求める横断幕も登場。だが「当然痛い。でも、サッカーの世界も長いから分かっている。僕がそれに負けたら、選手に負けるなと言えなくなる。今年のことは来年に向けて絶対にポジティブになる。何年か、強いチームをつくる自信はある」と、長期政権への意欲さえみせた。
「来季のACLに出場できるリーグ3位までに入ることが大事。それはマスト」。くしくも指揮官、強化本部長の口調がそろったのは、昨季アジア王者にとって屈辱的な目標の下方修正だった。極めて困難な続投の可能性を探るならば、リーグで奇跡の逆転Vと天皇杯制覇が絶対条件。現在リーグ5位、ACL敗退の屈辱的状況ながら、あくまで来季を見据えたエンゲルス監督。もはや空回りの様相を呈してきた。
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