広島放送局

2008年11月29日 8時31分更新

事故と類似の滑り台を調査へ


11月20日、廿日市市の幼稚園で、滑り台の手すりに上着が引っ掛かった園児が首を圧迫され、重体となった事故を受けて、広島県は、同じような事故の恐れのある滑り台がないか、私立の幼稚園と小学校を対象に調査することになりました。

この事故は11月20日、廿日市市の私立の幼稚園で、3歳の女の子の園児が滑り台の上部にある手すりの先端部分に上着の一部が引っ掛ったまま滑り降りて首を圧迫され、重体となったものです。この事故を受けて県の学事課は、県内の合わせて212の私立の幼稚園と小学校に対し、同じような事故の恐れのある滑り台がないかどうか調査することになり、12月5日までに文書で回答するよう求めました。
そして、調査の結果改善が必要な点が見つかった場合には、具体的な安全対策とるよう求めることにしています。
一方、公立の小学校や幼稚園については、県教育委員会が「安全点検はそれぞれが日常的に行っている」として現段階で調査する予定はないということです。
今回の事故をめぐっては、県の学事課が国から遊具の安全確保に関する指針を周知するよう指示されていたにもかかわらず、事故が起きるまで放置していたことが明らかになっています。