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エンゲルス監督解任へ…連覇消滅で決断

<浦和・G大阪>G大阪に敗れ、ガックリうなだれる浦和イレブンとエンゲルス監督
<浦和・G大阪>G大阪に敗れ、ガックリうなだれる浦和イレブンとエンゲルス監督
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 浦和のゲルト・エンゲルス監督(51)の今季限りでの解任が濃厚になった。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦が22日、埼玉スタジアムで行われ、昨季王者の浦和はG大阪に1―3で逆転負けし、2連覇を逃した。前半36分に先制したが、守備が崩壊して後半に3失点。リーグ戦も優勝が厳しい状況にあり、指揮官の解任に動いた。ACL初の日本勢対決を制したG大阪は、初の決勝進出を果たし、11月5、12日にアデレード(オーストラリア)と対戦する。 【試合結果  ACL特集

 浦和のアジア連覇の夢はついえた。事実上、今季の終了を告げる1―3敗北。今季途中から指揮を執るエンゲルス監督は「(監督の)責任は当然ある。ただ簡単なシーズンではなかった」と振り返った。開幕2戦でオジェック前監督を更迭。救世主として来季までの複数年契約を結んだが、待っていたのは2冠失敗の危機。再生は、容易ではなかった。

 試合後、藤口社長と中村強化本部長は緊急会議に突入。話し合いは日付が変わるまで行われた。監督人事の責任者、藤口社長は現時点で「解任はない」と明言したものの、タレント力に見合わぬ不振の責任は重く、今季終了後には解任される可能性が高い。中村強化本部長は「ゲルトを解任するときは責任をとる」とも話しており、厳しい“冬”になりそうだ。

 これで公式戦は6戦連続の未勝利。リーグ戦も5位と低迷する中、試合後のサポーター席にはドイツ語で「さよなら、エンゲルス」の横断幕まで登場。関係者によれば、浦和はチームが不振に陥った今夏、オシム前日本代表監督に後任を打診。体調面を理由に見送られた経緯もある。結果を出せなかった以上、進退問題は必然だった。

 試合後、左足首痛を抱えながら強行出場したDF闘莉王はピッチ上に大の字となった。「すべてのシーンを振り返った。非常に残念な気持ちで心が小さくなった」とつぶやいた。警戒していた相手MF遠藤のCKに「特に2点目は1000回やって1回入るか。運もなかった。これは試練。もう一回、苦労して強くなりたい」と脱帽した。まだリーグV奪回の可能性はゼロではないが、今季の浦和を象徴する悲しい結末だった。 レッズiPodケース

[ 2008年10月23日 ]

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