元厚生次官らの連続殺傷事件で、無職小泉毅容疑者(46)が警視庁の調べに、襲撃時期の選定について「日が暮れるのが早い方がいいと考えた」と供述していることが26日、分かった。1年以上前から図書館で職員録を調べていた疑いも浮上した。
警視庁などは同容疑者がかなり以前から前例のない大量殺人を綿密に準備していたとみて調べている。
供述によると、当初の構想では、初日に元次官山口剛彦さん(66)宅、2日目に元次官吉原健二さん(76)宅など3軒、3日目にもう一軒を襲撃しようとした。
被害に遭った元次官らのほかに、元社会保険庁長官もリストアップ。妻を含めて計10人を殺す計画だったが、ほかにも家族がいれば殺すつもりだったとみられる。
襲撃に踏み切った理由について「人生に未練がなくなり、体力的にも今しかない」とした上で、時期に関しては「発覚しないためには、日が暮れるのが早い方がいい」と述べたという。
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