理系の第一線で活躍する研究者を招いた講演会「やまがたサイエンス・カフェ」が山形市城南町1の放送大学山形学習センターで開かれた。東京大大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授(創造情報学)の高速ロボットの話に、参加した高校生ら60人が真剣なまなざしを向けた。
石川教授は高速で動く手の形のロボットを紹介。目に見えない速さでボールを投げたり、落ちる生卵をつぶさずに捕まえたりとロボットの映像が流れるたび、生徒たちが目を丸くしていた。
山形工高機械科1年の鈴木健也君(15)は「鈍いと思っていたロボットが素早く動いたのに驚いた。自分もあんなロボットを作りたい」と話していた。
サイエンス・カフェは、中高生に科学に親しんでもらおうと県と県内の大学など12機関が合同で昨年から始めている。【細田元彰】
毎日新聞 2008年11月27日 地方版