国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(合志市)の将来像について、入所者や行政が協議する「菊池恵楓園将来構想検討委員会」の初会合が26日夜、同園であった。委員長を務める大住清昭合志市長は、恵楓園の地域開放を目指す将来構想の最終案を、2009年7月をめどに策定する考えを示した。
同委員会は、入所者自治会や県、合志市、ハンセン病市民学会などの委員22人で構成。全国のハンセン病療養所の地域開放を可能にした「ハンセン病問題基本法」成立に伴い、恵楓園入所者が孤立せずに地域住民と交流できる将来構想の策定を目的に発足した。
初会合では、委員長に大住市長、副委員長に志村康・入所者自治会副会長を選出。構想策定のスケジュールについて、大住市長は「09年3月までに作る骨子案を踏まえ、同7月に最終案を策定し、同10月までに具体的な実施計画をまとめたい」と述べた。
=2008/11/28付 西日本新聞朝刊=