合志市栄の国立ハンセン病療養所菊池恵楓(けいふう)園を地域に開放し、医療機関として存続するための将来構想検討委員会の初会合が26日、恵楓園であった。月1回会合を開いて来年3月までに骨子を作り、7月末をめどに基本方針や目指す園の姿をまとめる。
6月にハンセン病問題基本法が成立したのを受けて市が設置した。委員は入所者で作る自治会や県、市、恵楓園の将来を考える会などの22人。大住清昭市長を委員長、志村康・自治会副会長を副委員長に選んだ。
大住市長は「枠にとらわれず、自由な発想で構想を練っていきたい」と述べ、志村副会長は「恵楓園を全国のモデルにしたい。どうすれば国立の医療機関として存続できるか、協力してほしい」と呼びかけた。【結城かほる】
毎日新聞 2008年11月28日 地方版