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【人、瞬間(ひととき)】あの反撃 元参議院議員・筆坂秀世さん(60)(下) (2/2ページ)
「『ここまで落ちることができるのか』とはねえ。《あなたは何様だ》と思いました。さらに、宮本顕治議長引退のいきさつをめぐる些末な事実誤認をあげつらい、本全体が虚偽に満ちていると批判するなんて、不破さんも衰えたなあと。浜野氏は不破さんに唯々諾々と付き従うだけの人ですから、こんなものでしょう。志位さんについては、自分の言葉で私を批判しなかったですね。『自分は不破さんの反論をなぞっているだけ』という彼の意思のようなものを感じました」
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それでも筆坂は共産党という政党が「いまの日本には必要」と考える。市区町村会議員や支部員の地をはうような活動は、国民の生活を守るのに一定の役割を果たしているというのだ。ただ、共産党の「民主集中制」という組織原則には批判的だ。
「『しんぶん赤旗』を読まない、党の決定文書も読まない党員が増えている現状では、民主も集中も形骸(けいがい)化しています。もう時代遅れなんですよ。結党から80年以上もの間、民主集中制を組織原則としてきた結果、もたらされたのは硬直した官僚主義です。党の幹部にこそ、最近私が刊行した『悩める日本共産党員のための人生相談』(新潮社)を読んでほしいなあ」=敬称略(文 桑原聡)